第60回詩人バトル結果

おめでとうございます!

お気楽堂さんの「10年」がチャンピオンに決定です。
これからもご活躍を期待しております。

エントリ 作品 作者 得票
6 10年 お気楽堂 5
11 止まることの行方として 日向さち 4
12 ユウセン 葉月みか 4
1 森のくまさん ながしろばんり 2
9 いちごの記憶 空人 2
3 コトバ遊び 香月朔夜 1
5 スコール 大覚アキラ 1
7 235272 椿月 1
13 過覚醒都市<草稿(QBOOKS第60回詩人バトル特別編(未完成版))> ヨケマキル 1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■10年  お気楽堂さん
 
感想:選ばれた固有名詞にひねりは無いのですが、なんだか久しぶりのある種のせつなさを感じたので。
投票者:このバトルへの参加作者



感想: <ただそれだけのことなのに>が低く重く、響く。
 ここに、世代の大きな隔壁があるように思う。

 今回、一番重い詩。(M)
投票者:このバトルへの参加作者



感想:時代設定がピッタリなので、身にツマサレル感がございました。

投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:気になった作品だけ、感想。

森のくまさん ながしろばんりさん
ひどいなぁ、これは。作者さんはこの作品を詩である、と胸を張って言えるんでしょうか。前回の作品もひどいけど、これを読んだら前のがまだマシに思えてきます。この作品を読んで何を見出せばいいのか、何をおもしろがればいいのか。私にはさっぱりわかりません。安易な作品は読みたくないですね。

青い映画 浦島太郎さん
読み終わって「ああ、そうなの」という感じ。何を表現したいのかわかりません。作者さんの世界を創りたいのであれば、あまりにありふれた言葉の羅列でしかないと思います。

コトバ遊び 香月朔夜さん
コトバ遊び、と作品の内容をそのままタイトルにしていますが、その遊びにおもしろさが見出せませんでした。コトバ遊びというアイデアがそのまま作品に描かれているだけで、たとえば、そこに人間の虚しさとか孤独とか、そういうのが浮き彫りになってくる、っていう感じだったらいいんだけど。浅いところで留まってしまっていると思います。

10年 お気楽道さん
おもしろいと思った。「あなたに見えているものが/わたしには見えない」と締めくくるところがいい。そうだよね、そうだよ、と思えるし、人間の深い部分に迫っていると思う。最終連に向かう前の「ただそれだけのことなのに」が効いているんじゃないでしょうか。

235272 椿月さん
なんだかそれっぽい言葉を連ねて、それを連ねた自分に酔っている感じがします。伝わってこないし、何を表現したいのかもわかりませんでした。

止ることの行方として 日向さちさん
哲学っぽい内容で、また禅問答のような感じで、よくわかりませんでした。何を表現しているのか、私の頭では難しすぎます。

ユウセン 葉月みかさん
共感を呼ぶ作品だと思います。詩は共感を呼ぶものでもいいんじゃないか、とこの作品を読むと思います。あまり口に出しては言えない女性の心理がうまく描かれていると感じました。

過覚醒都市<草稿(QBOOKS第60回詩人バトル特別編(未完成版))> ヨケマキルさん
あいかわらず、この作者さんは独自の世界観を作り出すのが上手ですね。好きか嫌いか、と言われたら私はどちらでもない、と答えるんですが、個性、という面ではすばらしいと思います。


投票者:このバトルへの参加作者



感想: まさしく!それがうちらの世代!! と思わずヒザを打った作品。
(いや、もうちょっと上か……)
列挙される「見ていない」もののセレクトがいいセンスだと思う。
突き放したようなそっけない落とし方も、
その10年の溝の深さが表現されていて、絶望的な気持ちを滲ませている。

次点は、日向さちさんの『止まることの行方として』
この内容でこのタイトル。うーん。タイトルが深い。良い。
「金属の温度で
深い夜に溺れろ」
ここ、すごくかっこいいと思ったフレーズ。
惜しむらくは1連目と2連目のバランスが悪いこと。
でも、とにかくこのタイトルがあるから作品に深みが増してる。
ザ☆ベストタイトル賞に決定。
なんだか、とってもさちさんらしい詩だと思いました。
投票者:このバトルへの参加作者


■止まることの行方として  日向さちさん
 
感想:なんと言葉にしたらよいか悩みますが、この詩を読んだときに心が熱くなるものを感じたので投票します。一昨年くらいの私の作品に色が似ていると思えたからかもしれません。詩の受け止め方は、人それぞれで不愉快な気分にさせるかもしれませんが「自ら溶けてしまったとしても・・・生かされる形に戻れるのならば・・・」生きてもいいんですね。生きてもいいよって言われているようで嬉しくなりました。私かなり屈折しているので、こんな感想しか書けなくてすみません。
投票者:その他の作者



感想:感じるものがあったのはこれだけだった。
言葉がまだ借り物のような感はあるが、詩の完成度という点で他をリードしていると思う。

投票者:このバトルへの参加作者



感想:ことばの力強さに惹かれました。
啓蟄を思いました。ごちそうさまでした。

投票者:このバトルへの参加作者



感想:すごくいい!
言葉に力があり、作者の強い意志が宿っている。
特に終わりの4行は、読んでいて胸に響きます。

惜しいのはタイトル。
内容とはちょっとそぐわないような気がしました。
残念。でも、良かった。
投票者:その他のQBOOKS参加作者


■ユウセン  葉月みかさん
 
感想:だれかの元に確実に届くだろう言葉と感じました。そして、おそらくそのターゲットから外れているだろう自分の琴線にまで届く魅力というか、そういったものに驚かされました。少し自己中に見える女の人の懐に深さというか。嫌味じゃない余裕に強さを感じます。よかったです。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:文体は、なかなか入り込むのが難しかったです。
ただ、読み終わったときには
この詩にはこのリズム以外あり得ないくらいに思えた。

それだけ素敵なんでしょう。

投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:森のくまさん  ながしろばんりさん
笑いに走ったのかと思った。
でも、しゃくれくまさんの想像しづらさが狙いなんだと思う。なんでこんなに想像付かないの。イラストだったから描けそうだけど、リアルな熊は無理。不思議。
面白さに気付くまでが長すぎたせいなのか、あまり沁みてこなくて残念。

コトバ遊び  香月朔夜さん
言葉遊びということ自体を、そのまま題名に使うのはどうかと思う。
それと、遊びっぷりが中途半端。もっと豪快に遊んだほうが、読んでいて面白いんじゃないだろうか。メリハリとかがあると良くなると思う。
好きといえば好きな作品。でも、これに投票するのはあんまりだと思うから、今後に期待ということで。

ユウセン  葉月みかさん
大勢の共感を得るのだろうけど、私の共感ポイントとはズレている。ありがちな話ぐらいにしか思えない私はつまらない人間だろうか。
「コンビニ」「1DKの部屋」での情景の日常性が好きだからっていう理由で1票なんだけど、そんなんでいいのか、とも思う。
でも今回のバトルでは、その部分に一番感じとれるものがあった。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:いつもなら「絶対に自分には書けないようなやつ」を選ぶんだけど、
今回選んだこの作品は、自分にも書けそうな気がする。
実際、こういうモチーフで、こういう匂いのするやつを書いたことがある。
でも、そういうのとは別に、この作品はいい。
過ぎてしまった時間の中に置き去りにしてきた
混沌とした割り切れない気持ち。そういうものが、よく描けている。
だから、これに一票入れることにした。
投票者:このバトルへの参加作者


■森のくまさん  ながしろばんりさん
 
感想:しゃくれてたなら仕方ないです。
(ぼん)
投票者:このバトルへの参加作者



感想:このひとは、もう!
最近短詩ブームなんでしょうかね。笑ってしまいました。
くまさんしゃくれてたら女の子泣き出しちゃうよ。なんて想像しながら一票。
投票者:その他のQBOOKS参加作者


■いちごの記憶  空人さん
 
感想:エントリ3  コトバ遊び    香月朔夜
エントリ9  いちごの記憶   空人
どちらにしようか迷いましたが、今回はこちらに。
なんとなく心に残る感じが、好きです。
この男の子は、陰鬱ですか?(…)
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:苺が食べられてしまって、母は食べた人知っているのに教えなかったのは、まだ幼い子に、人を恨むことを教えたくなかったからだと思います。

投票者:このバトルへの参加作者


■コトバ遊び  香月朔夜さん
 
感想:一番印象に残りました。とにかく面白い!!
投票者:その他の作者


■スコール  大覚アキラさん
 
感想:大覚アキラさんの「スコール」が鮮やかだった。
踊るように歌うように言葉の連なりたちが静かに、
確かな、足取りで近づいてきて、わたしを運ぶ。
最終連、うんとステキ。鼻孔や喉いっぱい、
瑞々しい水分を含んだ風が広がり溶け出すようだよ。
   
椿月 さんの「235272」が次点。すごく、わたしの内に強く残った。
多分今月一等強く残ったのは椿月 さんの作品だった。
ことに”思い”を”空気のように肌に伝うだけ”の、と表現した
最終連、言葉に力と重さがあって、とても強く残った。

しかし、今回、その強さよりも、オフ状態で眠り耐えてきた樹々を
呼び起こす青々しい風に、頬を、髪をなでられるような心地好い時間を、
詩の中で過ごさせてくれた、鮮やかに匂い立つ本作に一票投じたい。
一見アタリが弱そうに見えて、その実ものすごく高度で豊かな作品だと感じた。
(佐藤yuupopic)
投票者:このバトルへの参加作者


■235272  椿月さん
 
感想:[7]235272(椿月さん)
“解すは徒労”という言葉がアクセントなって、詩にリズムを与えているように感じる。
第三段落では、最後尾でなくあえて2行目にこの言葉を置いていることで、しつこさが抑えられているし、強調する目的も果たされていると思う。
夜空の抽象的な印象から、“人”につなげているのも面白い。
ただ、第三段落の3行目の「彼にはなにもない」と「あるのはただ」をつなげて書いてある箇所は、だらだら感が出て、少しリズムを壊しているように思う。
また、最後の「ただ それだけの」も、妙にピタッと止まってしまった感じがあり、「‥‥‥」等があった方が余韻を引っ張れたように思う。

[10]破壊(ぼんよりさん)
短いながらも、狂った不可思議な世界観が出ていて面白いと思う。
でも、もう少し大きな流れが読んでみたかったです。

[11]止まることの行方として(日向さちさん)
「鉄」が「溶ける」温度の感性・表現がすごいと思いました。
また、「乳呑み児の温度」と対比しているのも面白く、溶解する熱と、包み込むような暖かさという二つの全く違った「温度」がよく魅せられていると思います。
「溺れろ」「言えないのだ」「這いまわれ」といった、断定・命令形もインパクトがあって、読んでいて気持ちのよい力強さがあります。
投票者:このバトルへの参加作者


■過覚醒都市<草稿(QBOOKS第60回詩人バトル特別編(未完成版))>  ヨケマキルさん
 
感想:文を書く時、文脈に秩序を持たせようというか、起承転結というか、まとめようとするというか、意味をもたせようというか、みんな無意識にそちら方面をきわめようとすると思う。
だけどこの作品にはそれがない。
だけどなんでこんなに完璧なんだろう?
気持ちよかった。
投票者:このバトルへの参加作者