第67回詩人バトル結果

おめでとうございます!

大覚アキラさんの「もしも詩が書けなくなったら」がチャンピオンに決定しました。
大覚アキラさんには4度目のグランドチャンピオンということで
何らかの称号が贈られるものと思われます。

エントリ 作品 作者 得票
5 もしも詩が書けなくなったら 大覚アキラ 4
11 ハイ ぶるぶる☆どっぐちゃん 3
9 あんたなんですか ながしろばんり 2
10 シ的ノワール ヨケマキル 2
13 苦しみよ 煙とともに消え失せ 空人 2
7 滲んでいった夜について いとう 1
12 檸檬 歌羽深空 1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■もしも詩が書けなくなったら  大覚アキラさん
 
感想:最近、旅してないな…。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:まっすぐで、ひたむきで、いいです。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:曲をつけたくなる詩です。
ラストの「毎日ただ口笛を吹く練習をしよう」に涙してしまいました。
(嘘です)
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:久しぶりに詩人バトルに投稿したら、レベルがアップしていたように思います。中でも、やっぱり強いのは大覚アキラさんの詩でした。解りやすくて、鮮明で印象に残りやすい。詩集の出版おめでとうございます。
投票者:このバトルへの参加作者


■ハイ  ぶるぶる☆どっぐちゃんさん
 
感想:「シンプル」のその中、
行間に秘められている力がある。

簡素でいて、
多数の言語羅列のそれよりも、
ずっと確実、かつ幻想的に…
為される描写が美しい。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:浮かんでくる映像がきれいだなーと思いました。葱
投票者:このバトルへの参加作者



感想:今回は参加している人々がなかなか魅力的な面々で
作品もそれなりのレヴェルのものがそろっていたが、
一読してこの作品が圧倒的に屹立する存在感を放っていた。
投票者:このバトルへの参加作者


■あんたなんですか  ながしろばんりさん
 
感想:全体的にレベルが高くなってきて読むだけで体力を消耗しました。作者それぞれの色がよく出ていて、どれを選んでも間違いではないような気がする。
小笠原さん、ながしろさん、ヨケマキルさんで悩んだ末、ながしろさんに一票。「幸せなんです」のフレーズがじわーっと効いてきました。under the thundersky まで韻を踏んでいるあたり憎い演出です。

396
 歌詞として書かれたのだろうか? テンポのいい曲をつけて歌ったら面白そう。タイトルの意味が分からなかった。
(A)ルーム箱庭化計画
 現国の試験を受けている気分。
もしも詩が書けなくなったら
 これも好きなんだけど、今回は他の作品のインパクトが強すぎた。
滲んでいった夜について
 「僕」がすごく高みから見ているように感じられてなんだか自分がみじめなダメ人間に思えてきた。
シ的ノワール
 憂遠座の舞台、見たい。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:最後まで大覚さんの作品と迷った。
大覚さんのも文句無くいい作品であった。
ながしろさんのは
「でも夕立で二人ずぶぬれで
夢じゃないので風邪を引きました」この部分で泣けたのと全体的なぎこちなさが逆にグッと来た。
で、迷った末にどちらかに入れなければいけないのでながしろさんに。
投票者:このバトルへの参加作者


■シ的ノワール  ヨケマキルさん
 
感想:この独特な雰囲気は何だろうな。難解なフレーズが出てくるわけではないのに、複雑な作品だ。しかし、ごく自然に、哀しみや喪失感があふれ出ている。ぶるぶる☆どっぐちゃん「ハイ」もシンプルで良かったが、まるでヨケマキル作品を補完するかのように見えてしまって、惜しくも次点。いとう「滲んでいった夜について」、歌羽深空「檸檬」も気になったが、ヨケマキルほどの世界観が生まれていない。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:まああれだよね、今回はヨッキーに決まりだよね。そのビザール趣味がどうしても好きになれず(つまり突きぬけが足りぬように思う)のですが、技術は完全にプロの域でしょう。プロとはとにかく食っていくための。パトロンの一人や二人はいるのではないのでしょうか。非常に羨ましい。
投票者:このバトルへの参加作者


■苦しみよ 煙とともに消え失せ  空人さん
 
感想:形になっているので。

投票者:このバトルへの参加作者



感想:詩に描かれた状況はあまり巡り合わないかもしれませんが、
詩中の心の動き、感じ取るものは誰にでもあることで、
それでも他人には知り得ない個人の感情が描かれていた。
この手の詩が好みであることと、素直な言葉で書かれていたので
1票投じさせていただきました。
投票者:このバトルへの参加作者


■滲んでいった夜について  いとうさん
 
感想:10と11以外はコメントを書いてみました。

1 396  小笠原寿夫さん
この題名は、さくら? ざくろ? ミクロ? サークル?
面白い作品だけれど、最後の連で形が崩れているところとか、勿体ないと思う。

2 (A)ルーム箱庭化計画  トノモトショウさん
どの言葉を選んでも、これといった印象が浮かび上がってこなかった。
読み手としての私と、この作品の相性が良くないのかもしれない。

3 ー 喫茶店 ー  パンダ隊長さん
題名のーは―の間違いでしょう。
どういう雰囲気にしたかったのか、見せ場はどこなのか、あんまよく分からなかった。

4 さよなら  待子あかねさん
不倫なんだろうか。
安心と気楽の2語が薄っぺらで、作り物っぽい感じがした。
女言葉を用いたのは正解だと思う。

5 もしも詩が書けなくなったら  大覚アキラさん
情感があって、物語性があって、きれいにまとまっている。
とにかく地味な印象だが。まとまりすぎたというのか。

6 忘帰魚  村方祐治さん
すらすらと読めない。
辞書を引いて読んだところで、内容が分からない。
これでは語呂合わせが活きないし、それ以外の部分と合わせて1つの作品としている理由も分からなかった。

7 滲んでいった夜について  いとうさん
好きだ、これ。
心の中まで、ら、るほ、ら、になる。
QBOOKSで受けが良い作品とは傾向が違う気がするけど、こういう作品も評価されて欲しい。

8 こころエコー  葱さん
題名の軽い語感と内容が合っていないように感じる。
作品本文も推敲中のような印象。

9 あんたなんですか  ながしろばんりさん
幸せなんです、ってフレーズが何度も出てくるところが、イグチ節の手法に似ていると思った。
言葉遊びとしても、恋愛を描いた作品としても良く出来てる。

12 檸檬  歌羽深空さん
この作品に投票しようか、最後まで迷った。
一見バラバラ。でも、ちゃんと1つの情景ができているし、味わい深い。
檸檬って何のことだろう。

13 苦しみよ 煙とともに消え失せ  空人さん
説明が多い。余計な説明と感じられる部分もある。
最後まで物語の中にいて欲しかったとも思った。
投票者:その他のQBOOKS参加作者


■檸檬  歌羽深空さん
 
感想: 小笠原vs歌羽、じゃないかねえ。
 どっちも好きだけど、最後まで精神が保ったのは歌羽さんじゃないかなぁ、と思うのです。イマジネーションの跡切れが見えてしまうと、やはりああ、残念! などと思ってしまいます。

 今回、わりといっぱいいっぱいな感じだったんじゃないかしら。全体的に。(M)
投票者:このバトルへの参加作者