第75回詩人バトル結果

おめでとうございます!

ヨケマキルさんの「指瓶詰メ」がチャンピオンに決定です。
ヨケマキルさんには、ハイローラーの称号が贈られます。

エントリ 作品 作者 得票
8 指瓶詰メ ヨケマキル 5
5 君に自由を見るのさ 大覚アキラ 2
6 速く、低く、飛べ イグチユウイチ 2
10 証躰 ながしろばんり 2
2 last remedy 矢凪祐 1
7 行方のない先 空人 1
9 彼女 葉月みか 1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■指瓶詰メ  ヨケマキルさん
 
感想: ありていにいうと、ヴィジョンと感情のリンク。白い指が出てきて「うれしかった」ことのための長い長い前フリ。やぁ、よくできてる。(M)
投票者:このバトルへの参加作者



感想:気になった作品はヨケマキルさんの「指瓶詰メ」、ながしろばんりさんの「証躰」の2作品でした。
あとはよく分からない、もしくは分かるけど興味はわきませんでした。
で、その2つの作品でさらにどっちが魅力的かと言うと、断然ヨケマキルさんだな。
というわけで、一票を投じます。
いつなんどき読んでも色あせない、名作です。
指瓶詰め、という発想、作品のふくらみ、他を圧倒していると思います。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:うーん……今回は「該当作品無し」にしようかと思いましたが、
それも何かちょっと嫌だったので、
そんな後ろ向きな気分で投票するのは恐縮ですが、
ヨケさんの『指瓶詰メ』に1票です。
最終連の落とし方が好きです。
でも、指を切断された食品工場の作業員の人たちはどうするんだろう。
また指瓶詰めを買うのかな。
運が良ければ(?)自分の指に再会できるかもしれないもんね。

次点はながしろさんの『証躰』。
ここのところのながしろさんは、何かいい波に乗っている気がする。
なんか、そんな気がするなぁ。

でも、まあ、全体的に見て、今月は響く作品がなかったのが正直なところ。
そんな月もありますわね。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:白くてきれいな女の指で安心しました。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:こんな話、あり得ない。
でも、今の世相を反映している社会性のメッセージの高い詩だと思いました。
こんな未来は想像したくもありませんが、でも実際にあってもおかしくないストーリーだなと、(海外の臓器売買とか)
考えさせられました。


桜はるらん
投票者:その他のQBOOKS参加作者


■君に自由を見るのさ  大覚アキラさん
 
感想:先にキボウがみえているところに惹かれました。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:“詩人です なんてぬけぬけと言ってのける奴は
それだけを理由に殺されても仕方がない”
かっこいいわぁ。
次点は、ながしろさん。

last remedy  矢凪祐さん
リズムは、いいと思う。

指瓶詰メ  ヨケマキルさん
面白い。けど、このバランスだと私にとっては小説。

証躰  ながしろばんりさん
「ごろごろ」という語が主張しすぎている。
投票者:その他のQBOOKS参加作者


■速く、低く、飛べ  イグチユウイチさん
 
感想:グンカンドリというのを初めて聞きました。気になって辞書で調べてみると…ペリカン目で、鵜に似た黒くて大きな海鳥と書いてありました。また、飛ぶ力が強く、熱帯地方で魚を捕食としているそうですね。
5月の生暖かい、気だるい雰囲気と鳥が飛ぶ力強さを出すには、このグンカンドリがぴったりなのだという気がします。他の鳥では、この詩の詩情はこれ程までに引き立たなかったと思います。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:今回は鳥モノが多かったですねぇ。
その中でもこの詩が響きました。
情景がありありと見えるようです。
投票者:このバトルへの参加作者


■証躰  ながしろばんりさん
 
感想:イグチさん、空人さん、ながしろさんの三作品を続けて読むとなんだか面白い。それぞれ視点は似ているが、それぞれ感性が違う。可能なのであれば、三作品を同点一位にしたい(というか、三作品で一つの作品として読みたいという変な願望だ)。あくまで一つを選ぶとしたらながしろさんか。あとの二人がちょっと短すぎるというのもあるが、ながしろさんの潔さというか、逆に言えば雑というか、ラストが素敵だ。「これ」の「証躰」は何か。死を見た男は、何を確信したのか。考えれば考えるほど怖くなってくる。
次点は先にも挙げたように、イグチさんと空人さん。イグチさんの作品は、映像というより写真的な一瞬が見えた。ポストカードにしてほしい。空人さんの作品は、単に自分が「さよならだけが 人生だ」という言葉が好きというのもあるが、短い中に凝縮された寂しさがあって、まさにこの言葉を二重に表現しているように思った。他に気になったのは、ヨケマキルさん。タイトルはカタカナのままが良かったような気もするが、逆にイメージしやすくもなっていて、実際どちらがいいのかわからない。日常から逃避させた時、彼の際どい本性が見える。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:今回はイマイチでした。唯一この作品にひっかかりをおぼえました。
投票者:このバトルへの参加作者


■last remedy  矢凪祐さん
 
感想:いろいろなことが書いてあった。
読みやすかった。
また読みたいです。


投票者:このバトルへの参加作者


■行方のない先  空人さん
 
感想:今月は参加作品数も少なめで、ちょっと寂しい感じ。
全体的に一休み、といった感じのテンションかも。
そんな中、読んでいて面白かったのは空人さんとイグチさん。
偶然にも似たようなモティーフで作品の長さも同じような感じ。
どっちも嫌いじゃないけど、今回は空人さんに。
投票者:このバトルへの参加作者


■彼女  葉月みかさん
 
感想:あなたは少なくても美奈じゃないですよ、きっと。
投票者:純粋読者