第84回詩人バトル結果

おめでとうございます!

Tsu-Yoさんの「麻雀」とkikkiさんの「居眠りする地上の家々の」がチャンピオンに決定です。
Tsu-Yoさんは、これでグランドチャンピオンの座に輝きました。
おふたりとも、これからも素敵な作品を読ませてくださいね。

エントリ 作品 作者 得票
10 麻雀 Tsu-Yo 3
13 居眠りする地上の家々の kikki 3
9 言葉を見たか 大覚アキラ 2
14 キンポウゲ ヨケマキル 2
3 君の誕生日に 不可思議な少年 1
4 うどん 待子あかね 1
8 ルーシー・チェインソヲ トノモトショウ 1
12 君が教えてくれたこと 桜はるらん 1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■麻雀  Tsu-Yoさん
 
感想:麻雀は四人いないとできない。
「死人」いないとできないか。
浅いようで深いなあと。
もしかしたら逆なのかもしれないけれど。
でも、こんな言葉を送られたら、明日もがんばれそうな気がする。
なぜだろう。

(3737☆★)

投票者:このバトルへの参加作者



感想:「いいか、坊や、死んだ奴は負けだ。
 負けた奴は裸になるんだ」

麻雀打ちの多くが知っているこの言葉。
そういう現実に自分が立たされたとき、
そんな言葉を口にできる人間がどれだけいるのだろう。
きっと誰もが心の中で「最低だな」と思うのが精一杯だろう。

この作品には、麻雀を打ったことのない人には
理解できない空気が流れている。
しかし同時に、麻雀を打ったことのない人にも
確かに伝わる何かが一本の芯として備わっている。
それは、

>運が良い、とか
>運が悪い、とか
>そんなものでは片づけられない何か

が、人生には確実に存在するという事実である。

麻雀というゲームは人生そのものだ。
優れた技術を持った百戦錬磨の打ち手が、
馬鹿ヅキのド素人にコテンパンにやられることもある。
配牌で国士無双13面待ちテンパイなのに、
上がれずじまいということも、可能性としてはある。
ボロ負けのオーラスでトビ寸前の状態から、
ダブル役満を上がって奇跡の逆転だってあり得る。
それこそが、麻雀の面白さであり、儚さである。
そして、人生もそういうものなのだろう。

死んでいった人間に対してかける言葉なんて、
ぼくたちは何も持っていないのだ。
ぼくたちにできることといえば、
「最低だな」と思いながら、それでも麻雀を打ち続けること、
言い換えれば、最低な現実に踏みとどまって、
人生と闘い続けること、それだけだろう。(大覚アキラ)
投票者:このバトルへの参加作者



感想:桜はるらんさんの「君が教えてくれたこと」と迷いましたが、精神的な温度がTsuーYoさんの方が好みだったので投票します。
2作品とも色々な事を考えさせられ、考えるということはその作品に入り込めたということなのでわたしにとって“良い作品”なのだと思います。

あと気になった作品は・・・
kikkiさんの「居眠りする家々の」ですが、前半は良い感触で期待したのですが後半は平坦なまま終わってしまい、何か物足りない印象を受けました。
ヨケマキルさんの「キンポウゲ」は、めちゃくちゃに統合された世界を見たような面白さがありましたが、解釈を読者に委ねすぎるようにも思います。
投票者:このバトルへの参加作者


■居眠りする地上の家々の  kikkiさん
 
感想:新幹線から見える車窓の景色。
本当はスピードが速すぎて、何が見えたのかなんて殆ど記憶には無いのだろうけど、ちょっとだけ離れる日常と、何処かで見覚えのあるような景色を自分に重ねて、最後は少しだけ変われるかもしれないという予感で終わるところが良かったです。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:マキルさんの作品と大いに悩んで、
結局、kikkiさんに一票。

素直に、旅に出たくなりました。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:今回は文句無くこれです。
(ためしに全作品最後の行から逆に読んでみたんですがやっぱりこの作品が一番よかった(笑)余談です)
投票者:このバトルへの参加作者


■言葉を見たか  大覚アキラさん
 
感想: この詩に一票です。人間が感ずる特異な気持ちや感情、特徴的な思考や拘り、あるいは苦しみの諸相、それらの感情を伝える言葉を推し量れぬまま、わたしは戸惑うばかりで、他人の詩を恨めしく思うことも少なくありません。感情や想いなど、あるいは漠然とした気分などの、その思考のベクトルを、その色調や感情の差異まで含めて、適切に言い現すのは、わたしには、もはや不可能に思われます。持てる限りの語彙を駆使しても、不全感ばかりが募るのは、わたしに、自分の気持ちを伝える余裕がないからかも知れません。それにしても、心の内側を伝えることの、なんと難しいことでしょうね。(花子)

投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:大覚さん、Tsu-Yoさん、桜はるらんさんで迷った。
桜はるらんさんは、とてもピュアな感じで好き。
Tsu-Yoさんのも良かった。やりきれない空気感が伝わってきた。
大覚さん、やっぱこれかな。強かった。言葉が。
投票者:このバトルへの参加作者


■キンポウゲ  ヨケマキルさん
 
感想:不思議と、悲しい生命のような詩が多いですね。季節柄かな。
おもしろい作品がたくさんありました。

そのなかでも、
ヨケマキルさんの「キンポウゲ」は、しんとして悲しいのに熱があって、
ゆらぎかな、その印象がとても残った。
森のにおいというのが、想像をかき立てて良かったです。
いちばん深く、いちばん印象に残ったので一票。

待子あかねさんの「うどん」も良かった。
待子さんの作品はどれも、詩の魅力を存分に生かしていて、
いつも素晴らしいと思う。
「ガムテープガムテープ」「マジックテープマジックテープ」
いいなあ。

3737☆★さんの「REHUJIN」は、普段ならあまり好みではないのだけど、
軽快な感じと、ユーモアのセンスが妙に合っていて、
とてもおもしろく読めました。

トノモトショウさんの「ルーシー・チェインソヲ」も良かった。
難解な詩が多いけど、この作品は焦点が合っている感じ。
人の心の中を解剖しているようで、おもしろかったです。

Tsu-Yoさんの「麻雀」も良かった。
じゃらじゃら、という麻雀牌の音が、心の音のように
聞こえてくるような気がしました。


投票者:このバトルへの参加作者



感想:ヨケマキル作品はこれまでひたすらに読み込んできたが、彼の言語感覚・映像感覚・詩的感覚に勝てる人間は存在しないような気さえする。決して完成されたものではない。美しさではない。だが、そのいびつなイメージの連鎖、何気ない日常的な言葉の奥に潜む恐怖や不快感、そういったものが完成されて美しさを持つかのような不思議な錯覚。「ユレクル水族館」と対にして読むと良い。森のにおいと雨のにおい、キンポウゲとヒマワリ。

他、気になった作品。
●島田江硯さん「うつせみ」/韻を踏んだリズム、しなやかに終わるラストなどは好感が持てた。ただ、何か抜け落ちている感じはする。韻やリズムをもう少し厳密に組み立てていれば、もっとはっきりと詩の世界が出来上がるように思う。
●不可思議な少年さん「君の誕生日に」/自分も得意とする分野だからよくわかるのだが、文字数を揃えることに拘りを持つのは良いとして、それによってもたらされるかなり大きな「呪縛」についてまではまだ気付いてないのではないだろうか。あまり書いてもしょうがないので一言で言うが、こういったストーリーには似合わないということ。
●待子あかねさん「うどん」/タイトルも意外だし、ストーリーも興味深いのだが、もっと書けたのではないかと思う。面白い雰囲気は出そうなのに、まだ何も見えてこない。
●大覚アキラさん「言葉を見たか」/まさに「詩人」の「詩」だと思う。彼らしくもあり、どこか無理をしている感じもする。言いたいことは正しい、というか思想は見える。ただ、破壊力が乏しい。
●桜はるらんさん「君が教えてくれたこと」/今回のバトルで一番内容がしっかりしている作品だが、タイトルが気になった。「飛べないヒヨコ」が「教えてくれたこと」とは一体何なのか。「誰でも必死になれば飛べるんだ!」ということではなく「結局飛べないものは飛べない」というネガティブなことで、しかも「飛ばせたお前のせいだ」というような恐ろしさまで生んでいる。それでは意味が変わってくるように思うのだが。
(トノモトショウ)
投票者:このバトルへの参加作者


■君の誕生日に  不可思議な少年さん
 
感想:いろいろなことがわかりました。
これからもいろいろなことを書いてほしいです。


投票者:このバトルへの参加作者


■うどん  待子あかねさん
 
感想: 最初の一行でなんか、もういいんじゃなかろうかと。
 うどんパンク、パンクうどん。
 パンクって実際のとこよく知らんけど。
 うどんですよ。
 なんだかとても良い取り合わせ。

 大覚さんのは、鋭く切り付けられたような感じ。やはり凄いな、と思いつつも、少し長すぎで読みダレしてしまった。三節(連?)ぐらいでザクリ、と終わっていたらこちらだった。惜しい。
 
投票者:その他のQBOOKS参加作者


■ルーシー・チェインソヲ  トノモトショウさん
 
感想:最後の言葉が何でもありの人生の
悲惨さをフィードバックして全体
を読み直させる素敵な言葉ですね
投票者:このバトルへの参加作者


■君が教えてくれたこと  桜はるらんさん
 
感想:命の大切さってこういう小さな事から教えられるのかもしれません。
投票者:このバトルへの参加作者