第87回詩人バトル結果

おめでとうございます!

大覚アキラさんの「われに五月を」がチャンピオンに決定です。
大覚アキラさんは、これでチャンピオン獲得数トップの座に返り咲きました。

エントリ 作品 作者 得票
7 われに五月を 大覚アキラ 3
4 コエトモ 待子あかね 2
6 本を買う歌を街で作る。 霧一タカシ 2
9 サーカス.txt イグチユウイチ 2
10 LIVE 葉月みか 2
1 αω やまなか たつや 1
2 ガーデン 石川順一 1
5 再生 トノモトショウ 1
11 にゃんこ日和 紫生 1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■われに五月を  大覚アキラさん
 
感想:今回は素敵な作品が多過ぎで(きっと春だから。)、どれに投票しようか
かなり悩んだのですが。

いちばん直感的に、「好き!」と思える詩です。惹かれました。
五月は命を捨てたり拾ったりには最適な季節かもしれません。生命体の数が
きっといちばん増える時期ですから、その分競争も激しいわけで。生まれるものが多いというのは、死ぬものが多いということに直結するわけで。
ああ、うまく言えない。

とにかく、タナトスとエロスのさじ加減がお見事でした。

にしやまあまね拝
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:今回、一番共感というか私と親和性が高かったのが、この作品でした。 私が『犯罪的に短いスカートをはいた女子高生』で、耳元で(イケてる)詩を囁かれちゃったら、間違いなくついていっちゃうもん。 それに『命の捨て方』って表現も好感が持てました。 「あ、五月っぽい」って。 湿度が高くなくて、サラッとすり抜けていきそうな感じが、そう思わせるのかな。 久々に東京の五月を過ごしてみて、「五月ってこんなにキラキラしてて気持ちのいい季節だったんだ」と再認識したばかりだったので、個人的なタイミングとしてもこの作品がピッタリきたんだなぁ。 五月という季節の空気や風、光をそのまま閉じ込めて結晶にしたような作品でした。 触れられて良かったです。(葉)
投票者:このバトルへの参加作者



感想:われにも そんな五月を
投票者:このバトルへの参加作者


■コエトモ  待子あかねさん
 
感想:今回は迷わずに、待子あかねさんの「コエトモ」に決めました。
昔は無くても、誰も困らなかった携帯を、携帯無しでは過ごせなくなった日常を、
そこはかとなく批判しているようでもあり、右と左の電話から怒られたり泣かれたり、
の対比が面白いと思いました。

それと、気になったのはイグチユウイチさんの「サーカス.txt」ですが、
これはどこから読んでも中原中也の「サーカス」そのものではないですか?
これを基軸として、パロディにするとか、オマージュにするとかいうならわかりますけど、
どちらにもなっていない気がするのですが。
こういう作品は、果たして「作品」として認められるのかどうか、非常に疑問を持ちました。
(他の方は、いかが思われたのでしょうか?)    

投票者:このバトルへの参加作者



感想:最後の一行に救われますね。

投票者:このバトルへの参加作者


■本を買う歌を街で作る。  霧一タカシさん
 
感想:狙い過ぎが多かった気がしました。

投票者:このバトルへの参加作者



感想:霧一さんは、いつも同じ手法で詩を書かれているが、
それぞれがすべて、違う詩として存在している。
簡単なようで、とても難しい作業だ。

その中でも、今回の作品は特に表現が光っているように思えた。
なので、一票。

投票者:このバトルへの参加作者


■サーカス.txt  イグチユウイチさん
 
感想:中也、なつかしいです。
ラップ調で楽しめました。
でも、最後の方は少し間延びした感じを受けました。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:中也はきっと怒るだろうな。オマージュあるいはパロディとしてはよく出来ている。「鰯」というイメージがすごい。

他、気になった作品。
●霧一タカシさん「本を買う歌を街で作る。」/何回か前の感想でも既に書いたが、爆発的なフレーズがないのでどうしても埋もれてしまうのが残念だ。単体としてのパワーはないが、広い視点で(過去作あるいはこれから発表されるであろう作品を合せて)見た時にはその壮大な世界に圧倒されると思う。私には彼の単調だが難解なストーリーの行き着く先が全く読めないが、今回の作品はちょっと異質な感じはする。それを言語化する術を持たないが、もう少し傍観していたい。いずれ何か発見できそうだ。
●大覚アキラさん「われに五月を」/彼は本当に上手い詩人だなあとつくづく思う。ラストがわざとらしい感じもするが、五月に似合う詩であることは確かだ。
●ヨケマキルさん「小サク 狂レル 暗示」/最近のヨケマキルは過去作をちょくちょく微妙に改変させるが、オリジナルに衝撃を受けた私にとって、それは極端に意味のないことだ。タイトルは絶対に「小さく狂れる暗示」であるべきだと思う。
(トノモトショウ)
投票者:このバトルへの参加作者


■LIVE  葉月みかさん
 
感想:これ、曲つけてほしいな。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:すごく共感できました!
投票者:純粋読者


■αω  やまなか たつやさん
 
感想:漢字だけの詩だけど、
それがまた想像力を膨らませる。
おもしろい試みだし、それが成功してると思う。
投票者:このバトルへの参加作者


■ガーデン  石川順一さん
 
感想:いろいろなことがわかる詩です。
もっといろいろな言葉を使ってほしいです。
がんばってください。


投票者:このバトルへの参加作者


■再生  トノモトショウさん
 
感想:村上と丸山薫を比較せよ手術台には安全ミシン(独り言短歌ですが村上春樹の作品は好きですか。好きこそ物の上手なれと言います)
投票者:このバトルへの参加作者


■にゃんこ日和  紫生さん
 
感想:すやすや切り口がすてき。かわいくて、とける。
投票者:このバトルへの参加作者