
おめでとうございます!
葉月みかさんの「正常」がチャンピオンに決定です。
葉月みかさんは、これでダブルグランドチャンピオンの座に輝きました。
これからも素敵な作品を読ませてくださいね。
エントリ |
作品 |
作者 |
得票 |
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2 |
正常 |
葉月みか |
4 |
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4 |
縁日に眠る |
kikki |
3 |
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10 |
七夕 |
石川順一 |
3 |
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3 |
パーマネントヴァケイション |
大覚アキラ |
1 |
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6 |
折鶴 |
トノモトショウ |
1 |
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8 |
終戦 |
Tsu-Yo |
1 |
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該当作品なし |
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1 |
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感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」…… 掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。
推薦作品と感想
■正常 葉月みかさん
感想:「腰にバーコード」と「売り物」のシンクロ具合が好きです。
新しいリリィに会えてうれしかった。
投票者:その他のQBOOKS参加作者
感想:「正常」というタイトルが怖いなと思いました。
チャットをそのまま表現したところでリアルさが増してていいと思います。
投票者:このバトルへの参加作者
感想:アイデアとタイトルが、いいな、と思いました。
トノモトさんの作品も、いつもと違って珍しい感じで、新たな境地のようで、いいなと思いました。
投票者:このバトルへの参加作者
感想: 一回五万円とか意味が分かって二回目はすんなり読めました。初めは違和感があったのですが結局爽快感が残りました。内容的にセックスとかに関係の無い爽快感でした、
投票者:このバトルへの参加作者
■縁日に眠る kikkiさん
感想:Tsu_Yoさんと迷いましたが
リズムも語感も雰囲気も素敵だったこの作品に1票です。
投票者:このバトルへの参加作者
感想:■『縁日に眠る』kikkiさん
いい。これ、すごくいい。今までの(私が読んだことのある)kikkiさんの作品の中で、ダントツに一番好き。大好き。可愛いし、無駄はないし、もう完璧。いつもいつも丁寧に言葉を選んで美しい構成をする彼女だけど、この作品は、割と硬質な印象のいつもの作品に、甘さとか柔らかさ、切なさ、無垢と諦念、そういったものがいい塩梅に加わっていて、夏の空気と溶け合って、作品の世界を輝かせていると思う。勢い専攻で雑な作りをしがちな某葉月みかに爪の垢を煎じて飲ませたいような、本当に本当に素敵な作品。kikki、万歳☆
他に気になった作品
■『七夕』石川順一さん
すげぇ。やべぇ。でらいーがん、これ(何故だか名古屋弁)。「さすがに別のテナントは、例えば本屋以外は」って、例えばの使い方おかしいし。キュート過ぎ。反則レベル。大丈夫。ポエスィーの塊だって。どうしよう。未だにこれをチャンプに推そうか揺れる乙女心だわ。あー。うー。めっちゃ好みやしー。あーーーうーーーー。
その他気になった作品
■『パーマネントヴァケイション』大覚アキラさん
ああ
ダーリン
いい感じであなたのこと
手なずけたいわ
ちょっとなげやりでルーズに
世界中の蝉を殺して
世界中のヒマワリを枯らして
世界中のビールを飲み干しちゃって
世界中の海でロケット花火を撃ち合って
世界中のロックフェスでコラボレーションして
そしたら手をつないで
目が覚めたら夕方の6時で
そんな感じの夏休みを
サマーヴァケイションを
パーマネントヴァケイションを
■『折鶴』トノモトショウさん
私は実際に荼毘を見たことがない(それどころか、仏教のお葬式に出席したこともないし、喪服を着たことすらない)けれど、イメージするそれは、何故だかいつも、この詩に描かれているような夏の空気の中にある。夏の濃い青空に、白い入道雲に、むせるような草いきれに、立ち上る煙が映えるからだろうか。彼の場合、豊富な(時に難解すぎる)語彙や隙のない構成に、強すぎるモチーフが加わることで、却って(一部の)読者に敬遠されてしまっているようにも思うが、この作品のように何れかのチャンネルが優しくなると、そのピュアで美しい世界(基本的にトノモト作品は共通してピュアで美しいと思う)に入っていける気がする。少なくとも、私の場合はね。
(葉月)
投票者:このバトルへの参加作者
感想:日常の中に潜む、脅・狂・凶をよく描けていると思った。
迫ってくるものがある。
投票者:その他のQBOOKS参加作者
■七夕 石川順一さん
感想:八月は夏でした。
こんなに暑いと、ノスタルジーもセックスも、
戦争も死もどうでもよくなっちゃうな。
こんな季節に、ポエジーは必要ないな。
ってことで、石川順一さんに一票。
投票者:このバトルへの参加作者
感想:
Tsu-Yoさんの『終戦』か石川さんのコレかで迷った。
Tsu-Yoさんの作品は、書きたかったものがあと一歩のところで書ききれていない印象を受けた。ディテールはいつものTsu-Yoさんらしく非常によく書かれているのだが、一編の詩として全体を見たときに何か物足りない気がした。
石川さんの作品は、この手の作品に興味がない人には完全にスルーされてしまうと思うけれど、ぼくはこの短い作品の中に充満している独特のムードに惹かれた。夢(夜寝ているときに見るやつね)って、概ねこういう雰囲気じゃないかと思う。(大覚)
投票者:このバトルへの参加作者
感想:「日記的散文詩」と名付けるより「メタ詩」と呼んだ方がしっくりくる気がする。凡庸にも見えるし、究極的な形式にも見える。不思議な文章だ(あえて「作品」とか「詩」とは言わない)。だが、どの作品よりポエジーを感じたのも確かだ。
他、気になった作品。
●葉月みかさん「正常」/センセーショナルな作品だ。チャットのリアルな会話はドキドキするが、実際に出会った二人は妙に静かだ。タイトルをあえて「正常」としたのは、いわゆる売春を「異常」とする姿勢に対する反語というより、どちらかというとこの「個」をなくした女性自身のことを言っているのではないかと思う。「正常」でいるために体を売るのだろう。胸が痛くなる。
(トノモトショウ)
投票者:このバトルへの参加作者
■パーマネントヴァケイション 大覚アキラさん
感想:個性と勢いと繊細さが適度に共存する良い詩だと思いました。
投票者:このバトルへの参加作者
■折鶴 トノモトショウさん
感想:今回は迷わず、トノモトショウさんに1票と決めました。
>その絶頂の夏に僕の愛しい人が死んで世界が緩やかに燃え上がった
最初にこういう直接的な言葉を持ってくるのは、実はとても難しいと思う。
下手をすれば、上滑りになってしまうのだが、そのあとの火葬場から出る煙突の真っ黒い煙や、「誰も美しい心の持ち主などあり得ない」という辺りが、主人公の抑えた感情、だけど淡々とした悲しみが、「幾千もの折鶴の甲高い声」に象徴されて、至上(詩情)へと昇華されてゆく。
これまではどちらかといえば、残酷な場面を書くことが多い(けれど、そこには何らかの社会的メッセージが込められている)という印象のトノモトショウさんでしたが、この詩はこれまでの彼の作品の中でいちばん、好きな詩になりました。
あと、葉月みかさんの「正常」ですね。これはひどい。
チャット形式で書かれているようでしたが、この時点で自分的にはアウトでした。
殆どくだらない会話だけで終わってしまっているのが残念でした。
何度か読み通そうと努力しましたが、どうしても目が素通りしてしまった。
(作者は、これを書いてて、自分で面白いと思ったのだろうか?)
Tsu-Yoさん、これも上滑りで終わってますね。
「タイトルは「終戦」だけど、戦争の悲惨さも痛みも感じられなかった。
もっと、自分や他者と向き合って欲しい、そんな気がしました。
投票者:このバトルへの参加作者
■終戦 Tsu-Yoさん
感想:良かったっす。
なんか密着した感じ。
最後の行、良かったっす。
一番いい気がするっす。
でも、戦争の意味は良くわからないけどなぁ。
投票者:その他の作者
■該当作品なし
感想:もっと深く掘り下げた詩が欲しい。
投票者:その他のQBOOKS参加作者
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