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詩人倶楽部

第1回詩人バトル
poem11

心象堕胎

作者 : 水原優哉
Website : DOLIS' PARTY
僕の赤ちゃんが居るんだよ
ほの昏い僕の内部に
確かに在ったんだってば

他視線に云わせればそれは馬鹿らしい事らしいけど
僕はそれを守り続ける
潰れないように

だからもう僕と僕を引き剥がさないで
頭の中で胎盤がぽろぽろと剥がれ落ちるんだ
それでもう産まれるんだ きっと きっと。

『産まれないんだよ』

目の前には血の他に何も無かった
何も蠢いてくれなかった
結局何一つとして残されやしないんだ

子宮を持たない僕の幻想

気の毒な幻想

忌まわしい僕自身の欠片を捻り潰すのが本当に楽しみだったのに






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