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poem19
パンダ隊長
ー 二人の四季折々 ー

キミへと伸ばした手を掴まず貴女は何処へゆく?
僕は真っ直ぐに伸びた指を悔しそうに
小指からゆっくりと手に収めてた ・ ・ ・
見つめ返せば悲しげな空の手の中 ・ ・ ・

帯状の雲が朝の淡い陽の色に染まれば何処か懐かしい色。
もうここは菜種梅雨が桜を散らしていったのだけれど
キミの所にはもう桜前線は届きましたか?

暗がりな光に恥じらう木々の微かな青葉色 ・ ・ ・
街灯に手を伸ばした枝葉はさらなる鮮やかさに若い緑色 ・ ・ ・
ズラリと並ぶ街灯遠くへ覗けばしだいに間隔は狭まっており
一番先に見える街灯の下にあるキミの背中はそれほど遠いのか?
キミへと近づけるならば街灯に群れる蛾になっても良い夏の夜。

すでに手に残るモノは無い秋の寒空うろこ雲 ・ ・ ・
言葉の交わらない二人が目にする飾られた花に
二人瞳を奪われれば花への気持ちだけは暗黙の了解 ・ ・ ・



帯状の雲が朝の淡い陽の色に染まれば何処か懐かしい色。
不意に瞳の瞬き気になれば秒針が刻々と進んでいる事に気付き
次の桜前線はキミに何を届けてくれるのだろう ・ ・ ・

最初から綺麗ならば順調ならばそれが当たり前となり
海には必ず高低ある波が存在すると ・ ・ ・
きっとそれらが強く告げていたのだろう ・ ・ ・







初雪は綺麗と思えど根雪はそうとも思えず冬の終わり ・ ・ ・
 








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