エントリ1
たとえばのはなし RISE
誰かさんは明日を見たがる
誰かさんは幸せを探してる
誰かさん 誰かさん
誰かさんは明日を見たとしよう
そうしよう
たちまち幸せは過ぎ去って
幸せは幸せでなくなる
誰かさん 誰かさん
きっと明日は明日のままで
そして幸せは幸せのままで
それがいい それでいい
エントリ2
中央通り 百
今日も道のぬかるみは乾いていない
そのぬかるみにぼんやりと映りゆく雲の行方と空高く通り過ぎていく鳥達の影
空を飛ぶ鳥達もどこかおびえているのか
兵士が乗った軍用車だけが音を立てて中央通りのぬかるみをさらにかきまぜていく
真実と映し絵
嘘と憧れ
恐れと空虚
遠くで銃声が聞こえる
私はコートの襟を立てて歩く
左手で自分の存在を守るかのように襟の合わせ目をしっかりつかんで
帽子を深く被った少年とすれ違う
固く結んだ唇
緊張して握りこまれた指先
中央通りから路地への角を曲がるなり
彼は走り出すのだろう
死がこんなにも近くを通り過ぎていく
人の思いがこんなにも無力だとは思わなかった
かつては美しいと思った重厚な街並み
空の重みに耐えられず押しつぶされそうだ
押しつぶされた方がいいのかもしれない
鳥の軽やかな羽ばたきに思わず空を見上げる
赤い実をくわえ飛ぶ小鳥達
その赤い実だけが鮮やかで
遠くで銃声が聞こえる
エントリ3 地デジ/裁判員 わいさん
地デジ
もうすぐ世界が終わると メッセンジャーは云った
砂嵐に覆い隠されると
サヨナラ 世界
サヨナラ 愛しいひとよ
でも彼は 裸だった
一杯奢れと 彼は云った
新しい世界をみせてやると
でも 耳障りのいい説教は古臭いし 笑えない
誤認だと云うけど 影は6つに見えるよ
サヨナラ 世界
サヨナラ 愛しいひとよ
でも彼は 酔っているだけなのさ
誰かが決めた 新しいルールと新しい値段が 気分を曇らせる
彼だって 世界の終わりが怖いのさ
誰かに サヨナラを 伝えたいだけ さ
裁判員
今週のランキングの発表の前に
喋れるだけの正義を語ろう
知ってるはずさ
だって国籍もあるし税金も払っているんだろ
調べはついてる
さあ語って
だってアナタは裁判員
今週のヒットチャートの発表の前に
ちょっと悪を裁いてみせて
許せないこと
見逃せないこと
一つぐらい あるだろ?
ローブなら貸してあげるさ
きっと似合うはず
さあ裁いてよ
これでアナタも裁判員
みんなで仲良く
裁判員
給料そのまま
裁判員
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