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第102回詩人バトル

エントリ作品作者文字数
1バチ有機機械400
2スヴニール ド アンネフランク百202
3本を読めばいろいろなことを表現できる。霧一タカシ216




 


 ■バトル結果発表
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詩人バトル読書会
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エントリ1  バチ    有機機械


まぶしい午後の日差しに目を細めながら

片側2車線の道路で前を行く車を追い越しながら

助手席の彼女をホテルに誘う。

彼女が僕に好意を抱いているのは知っているけれども

時にはクールに

時には無邪気に僕を煙に巻き

彼女はなかなか「うん」とは言わない。



「恋人にならないとできないの?」

「そんなこともない」

「じゃあ僕がだめなの?」

「だってあなたは奥さんがいるじゃない」

「それは僕の問題であって、君の問題ではないんじゃないかな」

「だってバチが当たる」

「え?」

「バチ」

バチ

罰



彼女の言う通りだ。

いや、そんな道徳観はクソくらえだし、

どんなに悪事を働いても幸せに暮らしているやつはいるし、

どんなに善行を積んでも不幸な人はたくさんいるけれども、

彼女は彼女のルールを守る権利がある。

それはどんな理屈をも超えて守られなければならないし、

僕はそれを尊重しなくてはならない。

この混沌の世界に微かに差す

秩序の光を少しでも大切にしたいと願うなら。





エントリ2  スヴニール ド アンネフランク    百


『アンネ・フランクの思い出』と訳せる薔薇を育て始めた


 赤味がかった新しい芽がたくましく伸びる

 小さかった蕾が少しずつふくらむ

 ふくらんだ蕾が朱色をのぞかせる

 希望に満ちたオレンジ色の咲き始め

 うっすらとピンクがかかる満開の花

 触れると散る黄色い花びら


すべてにアンネ

あなたの生への思いが宿っているようで

私はその生命力に目を見張るばかり


スヴニール ド アンネフランク

あなたの平和への希望がここで生き続けている


作者付記:前回の詩もこの薔薇に刺激されて作った詩でした。






エントリ3  本を読めばいろいろなことを表現できる。    霧一タカシ


本屋さんが開いた。

いろいろな人が本を買うため待っていた。

本を読むことは面白い。

本を書くことは面白い。

本を書きたい人がたくさんいた。

本を書くことは面白い。

本を読めば面白いことがわかる。

本は何かを壊せる。

映画の本をその男は買いたかった。

その男は三つの本を注文した。

帰りに音楽を聴いた。

音楽は歌っていた。

本屋は閉まっていった。

本はゴミ箱に捨てられた。

本は歌を歌っていた。

男は家を燃やした。

家は本になった。

本を読めばいろいろなことができる。