第104回詩人バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオンは「眠るる日」ヨケマキルさんに決定です。

エントリ 作品 作者 得票
1 眠るる日 ヨケマキル 7
2 クロワッサンとマールボロ ゆた香 4


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■眠るる日  ヨケマキルさん
 
感想:

ヨケマキルは、作品として訴えたいことが例えあったとしても、
それを決して明確には書かない。
今回の「眠るる日」の中でも「悲しみ」など、
文字列として感情が描かれていることもあるが、
「こんなことがあって、私は悲しい」
そのように安易にしない。
だけどぼんやりとした不安のようなものを必ず、
読んだ人から引きずり出す。
だから必ず好かれる詩ではない。
嫌いな人はものすごく嫌いな詩だ。
ただ、読んで好きでも嫌いでもなく、何も感じず通り過ぎる詩ではない。
それは不安を誰もが気にしているからだ。
と、感じている。

今回のバトルは、言葉紡ぎのセンスですでに大きな差が生じていたので、
それだけじゃあ感想もつまらないので、ヨケマキルを少し解説してみた。
彼の復活は詩人バトルの復活も呼び起こしそうだ。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:夏の日のめまいを成分分析したら、
きっとこんな感じだろうと思います。
勉強させてもらいました。
ありがとうございました。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:悲しみに似たものって、なんだろう。
喜びかしら、苦しみ、しみ。
しみじみ、しじみ。
蜆汁。
春の季語だ。
(角川歳時記88頁)
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:きれいな言葉と残酷さを想像させる言葉の対比が好きです。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:ゆた香さんの作品も魅力的だが、マキルさんの作品の方が、言葉選び、世界観の両方で優れていると判断。そして何より、気持ちに響いたから1票を投じたいと思った。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:白夜(あるいは白昼夢)
闇ではない狂気、
マンションの室外機に似たノイズ
「ピヤノ」
狂おしく象徴的でシュールなフォルム
既視力を植えつけるかのようなエッチング




投票者:純粋読者



感想:今回、どちらの作品も形状が同じでそれぞれに魅力があったので迷いましたが、最後のあたりの絶妙な言葉の吐き出されかたに魅力を感じたためこちらに投票させていただきました。
投票者:その他のQBOOKS参加作者


■クロワッサンとマールボロ  ゆた香さん
 
感想:どちらの作品も素敵で伝わってくるものがありました。
ゆた香さんの「クロワッサンとマールボロ」の方がゆた香さんらしいというか、言葉の使い方やリズムに新しい個性のようなものを感じました。
ゆた香さんに投票します。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:甘いだけのラブソングという一節が好きです

投票者:純粋読者



感想:朝焼けの色

見るの忘れた。

 このフレーズが良い。
 夜はいつの間にか明けていて、朝陽はもう半端に高い、昼の日と同じ色をしていて。結局何も起きずに過ごした夜への、後悔とも、思い出し笑いとも取れない雰囲気。
 過ぎた時間を思い切りドラマチックに過ごせる人間なんていないのだ。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:なんとなく、いや、世界は全然違うとは思うんですが、雰囲気が2作似通っている部分があり、不思議な感じがしました。
他に作品があったらもしかしたら違う作品に入れていたかもしれませんが、該当無しは自分の中ではルール違反なので、、と書くと無理やり入れたみたいですが、案外そうでもありません。
投票者:このバトルへの参加作者