第11回詩人バトル Entry46
地面だけを見て 歩いてきました
世界がどんな色をしているかなんて知らないし
周りにどんなものがあるかのも分かりません
私が知っているのは
地面の色
わずかに生える 薄汚れた雑草
ただ それだけ
ある日 誰かが言いました
「ねぇ 顔を上げてごらん
空はとっても澄んだ青
木々の緑は鮮やかだし
鳥も気持ちよさそうに飛んでいるよ」
青や緑がどんな色かなんて知らないし
だいたい空だとか木々だとか
どんなものなのかも分かりません
鳥が気持ちよさそうに飛ぶってなんだろう
だけどその声はとても楽しげで
少しだけ 顔を上げてみることにしました
ゆっくりと…顔を…上げる…
広がっていたのは…どこまでも続く…闇。
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地面だけを見て 歩いています
世界がどんな色をしているかなんて知らないし
周りにどんなものがあるのかも分かりません
私が知っているのは
地面の色
わずかに生える 薄汚れた雑草
どこまでも続く闇
ただ それだけ