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第11回詩人バトル Entry54

レ・ミゼラブル

世界の果てに連れていって
世界の果てに連れていって

美しくて、それだけで死ねるような
寂しくて、それだけで死ねるような

世界の果てに連れていって
世界の果てに連れていって

世界の果てに連れていってよ


だけれども

世界の果てはここでした
青い鳥は裏庭にいました
世界の果てはここでした
世界の果てはここでした

世界の果てはここだったのです


なんたる悲劇! なんたる悲劇! なんたる悲劇!


(裏庭で青い鳥が鳴いています。裏庭で沙羅双樹の花が散っています)


なんたる悲劇!


だから我々は裏庭で青い鳥の羽根をむしってみたり
だから我々は月の石を手に入れてみたり
だから我々はトウモロコシの遺伝子を組替えてみたり

だから我々は首都高速をぎゅるぎゅる回ってみたり
だから我々はサルに核兵器の発射ボタンを掃除させてみたり
だから我々は美しさを勘違いしてみたり

だから我々は手首を切ってみたり
だから我々は狂ったふりをしてみたり
だから我々は愚かさをロマンなんていう言葉ですり替えてみたり

眠れぬ夜に頭を抱えてうずくまってみたり

そのように大騒ぎです


存在なんてそれ自体意味で在り無意味で在る
そんな風に開き直れもせずに

存在なんてそれ自体矛盾である
そんな風に開き直れもせずに


なんたる悲劇!

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