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第11回詩人バトル Entry8

青い鳥

    「青い鳥」

翼をとられてしまった青い鳥は
あるときどこかの渡り鳥に言われました
空をとぶことができなくなった鳥は
もう鳥ではないと…

青い鳥はまた青空に、
この力強い風を受けてここから飛び立ちたい
遠くの…向こうの…向こうの島へ…また、もう一度…
僕はいきたい、…そう思っていました。

しかし、翼を取られた青い鳥は
いつしか翼のない自分に嫌気がさしていました
二度と空を飛ぶことができなくなってしまった自分に…

風を感じてこの青い…雄大な空へ…
いつかのあのきれいな風景を見に…
ある時、青い鳥は涙をながしながら昔の夢をみていました。

ある日太陽は言いました
風を受けることができなくとも
きれいな風景をもう二度と見ることができなくとも、
お前はまだ歌を歌えると…
そう、風の歌や空の歌、そして海の歌を…

そうして翼をとられた青い鳥は
歌をうたいました

なきながら、天にむかって…
大声で、力強く歌いました…
せいいっぱい…
せいいっぱい…

すると、いつしか涙も止まり
荒れ狂うような雨や風もやさしく止まり
雲間からは光が差し込みました。

いつのまにか青い鳥は歌っている自分が好きになっていました。
歌いながらだれかに幸せを与えられる…
そんな自分が大好きになっていました。

歌声を風にのせ…

遠くの空を見つめて…

風を…歌を…空を…そして、自分を感じて…いつまでも…

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