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第12回詩人バトル Entry68

門出の詩

ブルーハーツがいたあの頃
僕らは何者にでもなれて
何者にもなりたくなかった

ケンカなんて日常茶飯事で
帰り道は変幻自在だった
カッコつけたり
はにかんだり
ふざけ合ったり
熱くなったり
胸には
小さいけど
真鋳みたいなプライドがあった

懐かしいことは増えていく一方なのに
懐かしむ余裕はどんどん減っていく
それでも
あの頃を共に過ごせたから
遠く離れても僕らは大丈夫だ

なあ
あの頃は
ブルーハーツを聴いて
泣いたりなんてしなかったよな

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