第130回詩人バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオンは「淋しい」Tsu-Yoさんに決定です。

エントリ 作品 作者 得票
1 淋しい Tsu-Yo 4
2 くるまる 石川順一 1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■淋しい  Tsu-Yoさん
 
感想: 寂しくない状態を知らなければ、寂しい事は分からない。
 はてさて。
 知らない事を不幸と言うのも少々狭量で、恐らくは人それぞれの世界は、縦ではなく横に広がっていて、あんまり優劣はないんじゃなかろうか。
 そう考えると、自分なりの幸せを追う事から、徒労感は払拭されると思うのだ。

投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想: 夢の中での出来事だが、「海が泳いでいく」でぶっとんだ。この感覚は後行の「この部屋がどこまでも/広がっているような気がする」で補強されている様な気がする。部屋が海化した訳でもなかろうが、何かそんなぶっとんだイメージと戯れている様な気がする。そして詩がさらに進むと、キッチンで水滴が落ちる音がして空間がはっきりと定義されるとこの詩の作者は言明して居る。このように順に追って行くと、流れが追い易いこの詩は清潔で潔い詩だと思いました。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:ストンと心に降りて来る時もあれば、言っていることが全然しっくりこない時もある、こっちの気分で大きく変わってしまう作品。
ただ、この淋しいという感情は、こねくり回した結果なんかじゃなくて正直な気持ちだと感じられた。
あくまで「寂しい」ではなく「淋しい」であるところとか、「海が泳いでいく」「自分が淋しい」という表現がTsu-Yoさんらしくて上手いと思う。

この作品に使われている単語や文字のバランスが、久しぶりに食べたおふくろの味みたいで、とても心地良かった。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:どちらかというとこっち、という感じ。
投票者:その他のQBOOKS参加作者


■くるまる  石川順一さん
 
感想:“居る”、“見る”、“肯う”といった独特の漢字使いが、
詩の良いアクセントになっていると感じました。
反面、意味と意味、言葉と言葉のつながりがスムーズでないため、
世界観が広がりきっていない印象も……。
私がこの詩を100%読み解けていないこともあり、
ご本人に作品の解説を聞いてみたいと思いました。

投票者:このバトルへの参加作者