第14回詩人バトル Entry12
億劫に膝下を塗り固められ
片隅にある夢はおぼろげなまま
貴方の生活をフィクションに思いたいのは
日記に書くまでもない毎日に私がいるから
でもお腹が空くし
そろそろ何回目の春が来る
混沌に身をゆだねる事ほど楽な事はないけれど
何も感じない
何も得られない
そう気が付いたときには腰まで泥濘に嵌まっていたけど
幸い手は動かせる
この二本で何か掴めるだろう
手探りだって何だって時間をかけたっていいんだ
この危惧を心地よく感じている自分が
血が通っているのだと安心した