第14回詩人バトル Entry39
ある日僕は、
スーパーで、おばあさんを見たよ。
知らない人だけれど
おばあさんは、背中を丸めて
みかんを選んでいたんです。
ねぇ、おばあさんは
どれくらいの想い出を持ってる?
どれくらいの感情があって、
どれくらいの悲しみを抱いて、
どれくらいの人を憎んで、
どれくらいの人を愛して、
どれくらいの人に
愛されて、ここまできたの?
僕はたまに想うんだ。
人には人の、想いがあるって。
歴史があるって。
悲しみや憎しみや、
愛しい愛しい、人があるって。
そうやって人は、生きていくんだって。
そうやってこれからも、生きていくんだって。
そしてふと願った
おばあさんの選んだみかんが、
おいしいもので、ありますようにと。