第158回詩人バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオンは「虹のすべて」大覚アキラさんに決定です。

エントリ 作品 作者 得票
1 虹のすべて 大覚アキラ 3
3 野遊 石川順一 2
2 ten times or more 凛々椿 1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■虹のすべて  大覚アキラさん
 
感想:不思議な距離感、ぬくもりもあっというまに忘れちゃう。
全体は、自分のテリトリー内に入り込んできた見知らぬ人の、その体温や息づかいなどに注視するような雰囲気に似てるなあ、と思ったけれど、タイトルは、何を示しているのかな。

石川さんの作品の東海テレビは、あれかな、灰色だか銀色だかの、いかついやつか?木曽三川公園?
などと(地元なので)おぼろげながら想像を巡らせました。
ラストは、何を示しているのかな。

中華料理屋のおいしい炒飯が食べたいな、と思いつつ、大覚さんの作品の、下から2連目が好きです。それがすべて。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:ずいぶんと柔軟性に富んだ表現だったかと。まあそれは凛々椿氏の作品でも同じですか。凛々椿氏の「ten times or more」は惜春の思いやらデヴィッドボーイやら固有名詞も出て来ますが、やはり目に付くのは「木の芽」や「新緑」「五月」などの季語群です。

さて大覚アキラ氏の「虹のすべて」ですが、母音だけで会話する?母音は光?など「母音」「光」「時間」を共通のものと断定する。「流れる」と言う同等性の根拠。
「脱ぎ捨てて裸になって
さあ母音だけで会話しよう」
これがこの詩の結論でしょうか。「裸」は夏の季語ですが。

「水色のキャンディが
口の中で溶けていく速さで
きみはやがて
いろいろなことを
約束された手続きのように忘れていくだろう」
こう言う連もある。「忘却」の甘やかさ。
水色のキャンディーは最後から二番目ブービー連にもまた出て来ますね。そこも極めて回りくどい譬え方です。鎖骨にたまった汗を森の泉に譬えてそこに水色のキャンディーを投げ込むのだろうか。
こう全体を雑然と眺めると非常に魅力的な詩だと思う。ゆえに投票しました。

投票者:このバトルへの参加作者



感想:よし母音だけで感想しよう!

おぉ? …あぁ、イイ!

投票者:その他のQBOOKS参加作者


■野遊  石川順一さん
 
感想: ゆるゆるした坂を卵が転がるようなリズムとテムポ。
 馴染のない世界や空気の新鮮さという意味では「ten times or more」も佳かったが、「野遊」はもっとよかった。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:奇妙な空気が漂っている。
独特の浮遊感の中に、尖った破片が埋め込まれているような。
投票者:このバトルへの参加作者


■ten times or more  凛々椿さん
 
感想:自分という語り手と対面する事象がブレなかったので一票。
他の詩のように、あっちこっち事象が連想ゲームのように展開するのは詩の醍醐味であると言えるが、一貫性…芯と呼べるものが見え辛かった。
投票者:その他のQBOOKS参加作者