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第17回詩人バトル Entry42

アジサイ イチマイ

紫陽花の雫はまるで
魔法の飲み物のようでした。
花びらはまるで
魔法の匂い紙のようでした。
私はボトルに少しずつ
こぼれないように溜めました。
左に右に小さく揺らすと
雫と一緒に紫陽花の花びらが
ぐるぐるまわっています。
そして花びらは雫をいっぱい
その身に染み込ませたのです。
私は人差し指で丁寧に取り出しました。
今にもちぎれそうな花びらは
ずっとずっと綺麗でした。
そして 私は
もう片方の人差し指の爪に
そっと薄紫の花びらを
いちまい、貼り付けました。

子供の頃の精一杯の、お化粧です。
6月終わりの霧雨の午後でした。

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