エントリ1
アセンブリ 凛々椿
最後の日に神がのたまわり文字を走らせる
全ての血と肉や
まだ見ぬ命はあらゆる予言を生むだろう
すべては若者となり
すべては具現化し
すべては老人となり
やがてふやけた夢を見るだろう
一方 我々は知るだろう
神が実はうわのそらで
掻きむしる炎は太陽に波打つ黒煙は暗闇に交わる血は月に変わることなど
ないのだと
運命に署するものはいつの日か救われると
人々はそう願い
輝かしい日々と淫らな欲に翻弄され
きれいなことばを整列させ正義で邪魔者を消し
美しい死には丁寧に頬ずりをしてきた
世界のいろんな合図は
神のせいのはずだったのに
願うとは なにか
背負うとはなんだったのか
それは もう知らなくてもいい
とっておきの夢だ
さあ戦いをはじめよう
さあ あいつらを駆逐しよう やっつけよう
気持ちの悪いあいつらを
エントリ2
道 ナマハゲ
僕らの今日に意味はあるのか
漠然とした不安を言葉にしても 一向に変わる気配のない現実
踏みしめれば崩れそうな
僕の世界
明日をつかもうと手を伸ばしても
空を切る
小さな希望がほしいんだ
雨上がりに出る虹のような
かすかな道しるべが
エントリ3
No.172 サヌキマオ
三鞭酒を開ける ビシューッ
真似して食うた モシャーッ
傾城の美女に酒を注がれ グビーッ
終わりなき接吻 ムチューッ
強者の溜息 ハシャーッ
折れそうなをんな魔に変わり キャシャーッ
殺し殺されて輝く キラーッ
馬に水掛けられて バシャーッ
悪夢の沙汰でーナイト
山に降る雨は夜更け過ぎに ドシャーッ
豪放磊落 ストーン
愚かなりに潰れて グシャーッ
骨まで弾けて ボーン
こんなんでええんか、と携帯のメモをぢっと眺める。
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