# | 題名 | 作者 |
---|---|---|
1 | 砕けた…? | 大村 志野 |
2 | Dear | 高橋雄一郎 |
3 | 解いてみろ! ピタゴラス | 木葉一刀(コバカズト) |
4 | 叫ぶもの | ビオラ |
5 | 『紫陽花の赤』 | 橘内 潤 |
6 | 歩きたいんだ | 久意 |
7 | itami | 麻貴香音 |
8 | シーソーゲーム | 瓜生 遼子 |
9 | ママ。 | 花梨 |
10 | 君をなくしていく予感 | kaoru927 |
11 | 少しの間 | Y.K.In positive |
12 | No.34 | jaco |
13 | 路 | 糸 |
14 | その場所で | 花 |
15 | 平和のシンボル | 伊東 律 |
16 | ハッシャバイ | 中藤綾乃 |
17 | BEFORE THE SUMMER TIME〜暑さが夏を連れてくる | 佐藤yuupopic |
18 | 鳩 | 伊東 春日 |
19 | 扉 | 夏花 |
20 | 驟雨 | 狭宮良 祇簾 |
21 | 酢と素 | K,@,マーホ |
22 | 悪夢 | 三冬月 琢斗 |
23 | なりたいもの | 有機機械 |
24 | リストバンド | カイヱ |
25 | (作者の要望により掲載終了しました) | |
26 | アノ人喪失症候群 | みぽ |
27 | 懺 悔 | choina |
28 | 遮断機 | ちゃら |
29 | ふいに | HAJIKO |
30 | スランプ | 小松知世 |
31 | ぼくはへび | 空人 |
32 | あした | 大覚アキラ |
33 | アリメロポ | 沙汰 |
34 | 走っていこう! | 理久 |
35 | 子供のような | 多田野英俊 |
36 | 呪いの明太子 | ラディッシュ・大森 |
37 | シャボン玉 | 祐夢 |
38 | 偽心 | 柊 大和 |
39 | 冷たい水 | 葉山稔 |
40 | おなかすいたね | ニョロ鰻田 |
41 | 近未来 | 蘇芳煌 |
42 | リトルガール スーサイド | フォニックス |
43 | 時間は意地悪 | 芽萌里 |
44 | 『ことば』 | クマクマ |
45 | もしも | 葉子 |
46 | (作者の要望により掲載終了しました) | |
47 | 夢影解答(Muei-Kaito) | YamaRyoh |
48 | 父へ | willow |
49 | ふと思う | ユキコモモ |
50 | ビー玉 | 氷月そら |
51 | 日常エゴ | rin |
52 | ポジティブシンキング | 春九千 |
53 | 時速750マイルのブルース | ぶるぶる☆どっぐちゃん |
54 | ぼくの詩のつくりかた | てこ |
アクセルとブレーキを
間違えて 踏んでみた。
思いもよらないものが
見えてきた。
届けたい言葉がある
伝えたい言葉がある
夕凪のように
ささやかで美しく
いつかひとつになる言葉
いずれひとつになる言葉
夕暮れヘリコプター
アスファルトの道を歩いて
昨日のことを悔やんだり
明日のことを想ったり
繰り返しの中で
僕の恋は深まってゆく
紅く続く風が走る道
家路に向かって
歩いて帰ろう
ゆっくり戻ろう
小さな花が煌めいて
いつもの通りをゆく
そして
おかえり
あんたがいくら頑張ったって
この魔法は解けやしない
1:2:ルート3
三平方のテーリだってこの魔法は解けやしない
三辺すべて1っていう単位正三角形の
頂点Aと底辺B,C
この底辺の距離を変えずに頂点Aと底辺B
二点の距離を縮めてみてよ
長さを変えずに近づける
私はみんなと仲良くいたいの
ライバルだって友人なのさ
私と亜希子と伸篤くんの
距離を変えずに三角関係
解けるもんなら解いてみろ
解けたら私的ノーベル賞
あの人にもらった最初で最後の手紙
捨ててしまえ、と私は言った
捨てないで、と心は云った
思い出にしがみつくのはみっともないと
私は諭したが
でも他にしがみつく物等何も無いと
心は叫んだ
暴君だった父が いなくなり
庭の紫陽花が 青から赤にかわって三年
母は再婚した
あたたかい家庭
走る車から見た 交差点のネコの死体
止まらない鉄の箱
殺意なき凶器→狂気
死体をよける凶器 崩れてゆく屍 止まらない狂気
ゆっくりと流れる 止まらずに
煙草を投げ捨てた男を 僕は轢いてみた
紫陽花の赤を思い出して 家に帰りたくなった
今すぐに
スピード違反で捕まった
もう 帰れないのだろうか あの家に
もう 見れないのだろうか あの赤は
紫陽花の赤は もう
貴方にとっての俺はなんなんだろうか?
最近、いつもそんな事を考えている。
いつも優しく微笑んでいる貴方。
今日も遠くの方で笑っているのだろうか?
貴方が道を歩く、俺は更にその先を歩く。
何故って?
それは俺が男だから。小さな…
だけど、譲れないプライドさ。
ほら、今日も後ろで君が笑った。
俺はそれを背に受けて先を歩く。
見えないけど…だけど分かるんだ。
俺は今日も貴方の笑みに背を押されて歩くのさ
貴方とあたしの距離は
いつも人一人分
あたしが恥ずかしいせいもあるけど
あなたが気を使ってるからね
あたしたちが彼氏と彼女らしいなんて
噂を立てている人がいるらしいけど大間違い
ただの片思いです
貴方は知ってる
ダカラ
優しくて甘い目線を
送ってくれるの
我慢してる
本当は抱き締めてほしい
キスしてほしい
触れてほしいけど
いけないことだから
貴方とはそばにいられるだけで
満足することにします。
私の心はシーソーゲーム
幸せと不安が
心の中でシーソーゲーム
どうしても不安になるよ
君は今何をしてるの
つまんないことばかりが
心に引っかかって痛いよ
今キミはどんな顔してるの
℡から聞こえる声に
胸が苦しくなるよ
優しくて明るくて
幸せになるけれど
嘘はいつでもつけるでしょ
不安が心を締め付ける
あぁシーソーゲーム
幸せと不安のシーソーゲーム
「オネガイダカラブタナイデ」
僕がママに願ってもママは僕を叩くんだ
やめて、痛いと叫んでもママは僕を叩くんだ
叩かれるたびに僕は白鳥が羽をむしられた様な泣き声を落とす
そうするとママはまた怒って僕を叩くんだ
その度に僕は心を隠してしまう
暗い暗い闇の底へと…
「オネガイダカラサガサナイデ」
ママは僕の隠した心を探すんだ
見つけては痛めつけて
空き缶のように棄てていくんだ
「サヨナラナンテイワナイデ」
それでも僕はママが大好きさ
どんなに叩かれても痛めつけられても
僕はママが大好きさ
だからサヨナラなんて言わないで
僕を置いていかないで
僕はママが好きなのに
こんなにママが好きなのに
君が僕にくれた
たくさんの言葉たちを
そっと 両手ですくってみたら
指と指のあいだから
さらさらとこぼれていった
こぼれた言葉は やがて
僕と君が出会う前
二度と戻らない時間の中
たくさんのしずくになって
ひっそりと落ちた
いつかそれは 消えて
そこに落ちたことも 忘れて
君をなくしていく予感だけが
僕の耳元に 悲しく残る
少しの間だけど手を繋いでくれてありがとう
少しの間だけど夢を共に追いかけていたね
少しの間だけどたくさんのスキをありがとう
少しの間だけど暗い道を照らし続けてくれたね
少しの間だけど一緒に歌ってくれてありがとう
少しの間だけど孤独を遮る為抱き締めてくれたね
少しの間だけどずっと支えてくれてありがとう
僕はこれから独りきりの旅に出る
だーれも知らない、なーにも知らない
それでもこの唄1つでどこからか繋がっているのだから
サヨナラも無しで またねも無しで
只 笑って 手を振って
ありがとう
(HAPPY/Y.K.In positive/PEACE/)
純粋でいたいわけではない
奇麗でいたいわけでもない
自分でいたい
線路上にある人形は車輪でズタズタ
片付けるには散らかりすぎてて
忘れて跨ぐも心せつなく
愛しく想えて塵集めても
首から上だけ見つからず
そうこうする間に、列車が通る
とおり過ぎた風 一面のミドリゆれた
ゆれる音残った 今でも残ってる
乾いてもない湿ってもない
・・・ただぼくを包んだサワサワ
降り過ぎた雨
ぼくはただ守られていたんだね
責め立てるでもなく
問いただすでもなく
追いつめるでもなく
打ちのめすでもなく
ただきみは
やさしかったね
ただぼくは
守られていたんだね
犬とか猫とか馬とか羊、鶏、鷲とかではなぜいけない?
具象でも抽象でもなく、
笑顔もなく、
偽善者の集まりのため、
二酸化炭素の製造工場の隣の
神社や寺の境内、公園?
あなたはハトを食べますか?
平和は、あの臭いと隣り合わせなのか?
それとも
人はどこかにブラックユーモアを求めているのか?
どんなに望んでも
戻れない時がある
どんなに忘れようとしても
苦しくて消すことができないこともある
あの夜、はじめてあなたの温もりにふれた
あの夜、はじめてあなたの唇にふれた
ダレガソレヲシッテイルノ?(星がワタシタチを見ていた)
ダレガソレヲツミトヨブノ?(鳥の囀りがワタシタチを無口にさせた)
終わらせるそのためだけに、手をつないだ
終わらせるそのためだけに、くちづけを交わした
ほんのすこし、早くあなたと出会っていたら、
ほんのすこし、わたしに勇気があれば、
明け方のプラットホーム
線路は2つに別れて延びていた
ハッシャバイ、あなたの列車とわたしの列車が
ほんの1瞬、すれ違っただけ
自然の定理に逆らうでもなく
道路にまかれた水が
速やかに蒸気に変わる
鮮やかすぎる果物屋の店先
まだ青いメロンの香り むせかえる甘く
喫茶店はコーヒー紅茶 冷たいのもヨロシク
空廻るチェーン、すれちがう 愛しいあの娘の自転車輪
半そでの白い腕に日差しはもう痛い
女の子に生まれていたら
僕は間違いなく日傘を買うだろう
全宇宙の力が働いて
地球の端の ギリギリ隅の
こんなちっぽけなぬるい町にも
夏は内緒で近づいてくる
たまにちょっとラッキーで 笑ったとたんに沈み込んで
そう万事がこんな調子
全てがあんまりに簡単に 目まぐるしく廻って
ひと雨ごとにシャツを一枚脱いでいく
夏休みが死ぬほど長くて 湯水と使ったあの日の午後も
嘘みたいな本当の話
全宇宙の力が働いて
地球の端の ギリギリ隅の
こんなちっぽけなだるい町にも
夏はこっそり近づいてくる
地中のセミがジリジリと
鳴く日を心待ちにしている間に
夏は内緒で近づいてくる
大切なものを
わすれないでね
それはきっとそばにあるから
愛することを
絶やさないでね
それは今も胸にあるから
わたしにはあなたが大切なの
伝わらなくても
そばにいるわ
その隣のひとを幸せにしてね
私に触れないで
触れたところから、
ズキズキ
痛みが広がるから
人に触られるのが、嫌い
だから
私に触れるのなら
扉の前でノックして
トントントンと
三回
しばらくしてから
私は笑顔で迎えるから
だから
私の心に無断で入ってこないで
貴方を受け止めるのにまだ、時間がいるみたい
だから
扉をノックして待ってて
準備ができたら、貴方を笑顔で迎えるから…
魚のような空だった
一面が銀鈍色の波
見上げると驚くはやさで
東北東へ泳いでいく
行き先を確かめようとして
仰いだときにはもう遅く
滴をつらねた糸は切れ
瞬くあいだに降り出した
鱗と鱗のあいだから
生臭い雨の降りかかる
傘も持たずに肩を濡らせば
辺りは川の匂いがする
ずしりと重い頭を提げて
足早に駅へと向かう
魚の匂いを身体に纏って
人々は屋根へ走り込む
行き先を確かめようとして
仰いだときにはもう遅く
電光掲示の文字は流れる
列車は息吐き発車する
人々を包んだ窓は走って
版画のように瞼に残り
蛍光灯に一列に並んだ
残像が消えて雨が降る
取り残された私のまえに
出口の見えない俄雨
神鳴の音を待っている
突然に射す陽を待っている
世界中でステキな事は
いっぱいあるけど
どれか ひとつって聞かれたら
君はナニが ステキかい
みじかにないモノを見て
ステキと思うのは ありふれてるね
ありふれてる世の中の中
もっとありふれた モノで
どれか ひとつって聞かれたら
君はナニが ステキかい
誰にでも素の部分があるだろ
その人その人の ステキな顔
泣いてる顔 怒ってる顔 笑ってる顔
そんな顔より すっぱい顔
そんな顔が 君っぽい
ステキだね 酢と素だね
すました顔 写真の顔 お化粧した顔
そんな顔より すっぱい顔
そんな顔が 君っぽい
ステキだね 酢と素だね
書いても書いても
考えても考えても
目の前には白紙の解答用紙
これは夢だ、悪夢だ
チャイムが鳴ってふと気づく
目の前には白紙のまま回収される解答用紙一枚
これも夢だ、………きっと
僕がなりたいもの。
それはこの宇宙の全てを完璧に客観的に捉えることが出来て、
この宇宙の全てを正確に知ることができる者。
その者は迷わない、
悩まない、
苦しまない、
傷つけない。
なぜならその者は自分自身も何の意味もないただの有機物の集合体であることを知っているから。
自分自身の思考や感情もただの電気信号がひき起こした現象でしかないことを知っているから。
でもその者は優しくて、
笑ったり、
泣いたり、
怒ったりもする。
なぜならその者は自分も犬も猫も大統領も草も花も虫も太陽も平等にちっぽけな存在でしかないということを知っているから。
何の意味もない電気信号がひき起こした愛とか憎しみとかいうものが、
ちっぽけな僕達を喜ばせたり悲しませたりすることを知っているから。
左手首に 貴方の記憶を
離れてるこの瞬間を
忘却の生き物でも 確信できるから
潔いアナタでいて
素直なアタシでいて
何処で買ったのそのネクタイ
FUCKってあんたわかって着てんのそのTシャツ
ほろ酔いで気分いいはずなのに
見知らぬ人に悪態ついてる
大事な人が居たら
彼の夢が見たくて
この電車乗り過ごしても
一人笑って
ああ、明日早いのになって思うだけなんだろうな
知らない人に、 ついていきたい
知らない場所に 連れ去られたい
踏み切りの遮断機のように
カンコンカンコン鳴り始めたら
容赦なく降りてくる
自分の許容範囲で降りで来る
そんな遮断機があればいいのに
警告音のあとは開放されるのだから
警告音を無視して
降りてこない自分の遮断機
開きっぱなしの踏み切りは
危なくってしょうがない
悲しいことを 思い出しています
涙が少しずつ 動き始めてます
どうしてなのか なぜなのか
悲しみが今 瞳を惑わせています
心が少しずつ かたくなってきます
どうしてなのか なぜなのか
遠くても、 すぐに浮かんできます
2度と会えなくても 一生忘れることなど…
とわの 別れと 息つぎ 苦しくてたまりません
とわの 別れと 震動 苦しくてたまりません
どうしてなのか どうして今 ふいに思い出すのか
今でなければ だめなのだろうか
答えのない涙を どうしようもないくらい ながしてしまいました
詩が
生まれない
心から溢れ出すみたいに
浮かんでくるはずのたくさんの言葉が
子供が吹き飛ばすシャボン玉みたいに
激しく降ってはケロリと晴れる通り雨みたいに
儚く空に消える七色の虹みたいに
浮かび上がる前に
形を作り出す前に
夢のように消えてしまってる
詩が
生まれない
心がザワザワしてて騒がしくて
感情が動いてこないのは
私の現在が幸せだからなのか
逆に幸せを感じられないからなのか
感情が何かに捕らわれているからなのか
自分でもどうしようの出来なくて
ジタバタしている
心が敏感になれない
誰にも襲ってくるスランプ
水からお湯を作るみたいに
沸々と心が熱くなるまで私は
じっとここで黙ってるしかない
心が動く言葉が浮かび上がるまで
ぼくはへび
どうしてへびなのかはしらない
うまれたときから へびなんだ
ぼくはてもあしもつかわないけど
まえにすすんだり かどをまがったり みずたまりでひきかえしたりもできる
てもあしもつかわないけど たべることだってできる
てもあしもつかわないけど こまることはちっともないんだ
だけど みんなはぼくをみて
こわがったり かわいそうっていったりする
ぼくはこわくなんかないし かわいそうでもない
なのに いくらいってもわかってくれないんだ
ぼくは ひとりでさんぽにでかける
てんきがいいし あったかいし そらにはきれいなちょうちょもとんでる
でもやっぱり とちゅうでこわくなって
ひきかえしてしまうんだ
いえにかえって まるくなって
ぼくはひとりで つぶやいてみる
ぼく なんにもわるいこと してないよ
ぼく ちっともこわくなんか ないんだよ
そうやって まるくなって しらないあいだにねむっちゃって
まっくらで さむくて なにもいわないよるがくる
ぼくはへび ぼくはへび
でも どうしてへびなのかはしらないんだ
あした晴れたら
レモンキャンディー舐めながら
コンビニ強盗でもやってみようか
それとも
この腕枕している右腕が壊死するまで
きみとふたり眠り続けてみようか
死ねたらいいのにと何度思ったろう
力尽きて倒れることも出来ない人生に 嫌気が差してきた
「腎臓のお具合が悪うございましたので、取り替えておきましたわ」
先生がそう云うのを何処かうつろな目で眺めてた。
「新しい右腕の調子は如何ですか?」
新しく生えた腕に異質なものを感じてた
鳥籠のような部屋で
鳥のようにすごしてきた
空は隙間から見えるけど
空を飛ぶことを知らない私は
きっと 羽ばたくことさえ出来ないに違いない
あのこは 空を飛べたのかしら?
右腕をそっと羽ばたかせてみる
少しだけ 自由の悲しみを感じたような気がした
(注 この作品は第17回詩人バトルに投稿した『ポロメリア』と対になる作品です。もしよろしければそちらもご覧ください)
自分でも馬鹿で単純だと思う。
影響されやすい私の性格。
きっかけは少年漫画だった。
その所為で私は今、走っている。
風が頬を撫で、
周りなど気にならなくなる。
ただ、前に進むことだけを考え、
思考がショートする。
小四の時から中三までの約6年間続けていたバスケを止め、
体力の衰えを感じた。
体中が悲鳴を上げる。
でも、止まらなかった。
私が読んだのは、サッカーの漫画。
一生懸命な主人公に影響された私。
夢を諦めたくない。
その思いがシンクロした。
何となく、走ってみた。
走る前は縄跳びをした。
……久しぶりに気持ちが良いと思えた。
運動することなんて、
苦しいことなんて、
嫌いだったはずなのに。
夢に対する思いと共に、私は止まれなかった。
走ることは、人生に似ている。
始めは勢いが良いけど、
だんだん疲れて、
だんだん嫌になって、
止まってしまいたくなる。
立ち止まって楽な所へと寄り道をしたくなってくる。
速度が落ちて、
ついに止まってしまう。
でも、また走り出すことも可能なのだ。
夢へと向かって。
私は走っている。
諦め掛けた時期もあった。
寄り道してしまったこともあった。
でも今はまた走り出した。
一直線とはいかないけれど。
私には走り出すことの出来る、気持ちがあった。
諦めたくない、
追い続けたい。
何よりも、好きだった。
まだ高校生である私の道には幾つもの逃げ道が枝分かれしているのを感じる。
選ぶのは、自分。
厳しい道も、
楽な道も、
好きな道も、
嫌いな道も。
選ぶのは自分。
他の誰でもなく、自分だから。
私は今、迷いはない。
でもきっと、嫌になる。
絶対夢を追い続けて入れるという、そんな保証はない。
でも、今は。
今は確かに、夢へと歩んでいる。
走る。
苦しくて立ち止まって。
寄り道をして楽をして。
でも、私は。
人生という自分だけの道を確かに走っている。
前に前に……。
愛してます
あなたのことを
でもあなたにも愛してる人がいたから
僕はもうあなたの前から消えようと思います
あなたは迷惑じゃないって言いました
その言葉は信じてます
でもあなたは同情で
私に接していたんだと
私が勝手に思った時
もう無理なんだと思いました
あなたにとって私は
ただの子供だったんですね
頭をなでるような接し方は
僕にとって一番良かったのかもしれませんけど
僕にはそれが絶えられませんでした
だってそれはあなたが僕の事を
男として見ていなかったという事だから
だから僕の望みも全て消えました
私はあなたに求めてばかりで
あなたは私に与えてばかりで
僕が弱かったからいけなかったんですけど
だから自分にも絶望しました
私には与えるものなんて持っていませんでした
生まれたばかりの子供のように
母親にあやされるように
あなたは僕をあやしていたんですね
情けないです
僕は自分が情けないです
あなたには何も与える事ができなかった
あなたの母親のような愛を
只ただ受け取るしかできなかった
私は男じゃない
甘ったれたガキだ
もういやなんです
あなたはやさしすぎて
私を甘やかしたり叱ったり
もういやなんですこんな関係
男と女の関係じゃないじゃないですか
もういやなんです
だから去ります
あなたの前から
のろいの明太子 2002。7/25
私の部屋に、あいつ宛の中元が届く。
明太子だった。
一緒にいたときは、おにぎりの具にした。
油っぽい朝鮮海苔をふんだんに巻いて食べたっけ。
あっ、ちょっと泣けちゃった。
箱を、乱暴に開けて、少しだけ食べてみる。
粘膜がヒリヒリする。
私、思いの外、痛んでいる。
こんな立派な明太子捨てるのも惜しい。
それで明太子を届ける事にした。
朝、管理人がいない時間、五時半にドアーの前に立つ。
相変わらず、鍵がかかっていない。
まっとうに置いていくのも癪だ。
大きな明太子だ。
高かったんだろう。
内側と外側のノブ。
ノブの内側に明太子を絡ました。
いいぐわいにからみつく。
昆布なんかが入っているから、粘りけがあるんだ。
外のノブにも絡ます。
赤い汁を垂らした明太子、銀色のノブ。
わぁ〜すごく、隠微。
男から電話がかかってきた。
「お前だな、馬鹿なことして、何が面白いんだ。」
「なんなら、ご自宅のノブにもトッピングしときましょうか?」
と言ったら、電話は即座に切られた。
この文章を読んでしまった方は、明太子ののろいがかかってしまいました。
たいした害はありません。
明太子を見ると、ドアノブに赤い明太子がまつわりついているホラーもどき
絵が、一瞬網膜にに浮かび、明太子が金属臭をかすかに帯びます。
たいがいの人は、平気で食べられます。
ご安心下さい。
のろいの明太子本舗からのご注意です。
今度の休みの日に晴れになったら、シャボン玉を飛ばそう。
遠くに飛んでくれるように・・・。
壊れて・・・。
消えてしまわないように・・・。
願いをかけて・・・。
飛ばそう。
僕の願いもシャボン玉のように
遠くに飛んでいってくれたらいいな。
シャボン玉は、夢の詰まっている宝箱。
シャボン玉に沢山の願いを込めて・・・。
どこまでも飛んで行け。
どこまでも・・・。
どこまでも・・・。
飛んで行ってくれますように・・・。
なりたくてなったんじゃない。
決められた道に従っただけ。
自分の意思なんて関係なしに
決められた道を歩いている・・ただそれだけ。
だから、どんな事でも言える。
いつでも辞められる。
今すぐにでも・・
だけど
結局、この現実からは抜け出せない。
私の道に外れてしまうから。
君の声が届かなくなる
冷たい冷たい水の中
愛の囁きなんてもっての他
言葉は伝わらない
なんて間抜けな顔になってしまうんだろう?
いつもいつも可愛い君を
今日は綺麗だと思った
君を見る目が水の中では
馬鹿馬鹿しい感じに見えるかも知れない
救われない恋なのはわかってる
ただそれがどうしても形にならずもどかしい
冷たい冷たい水の中
息を止めながら
君との関係を
考えてた
いくらごはんを食べていても
僕のおなかは空いている
君のあそこをひと口ちょうだい
僕のあそこを食べていいから
おやおやこんなに食い散らかして
君の服が汚れちゃうよ?
おやおやそんなに食べ残したら
そのうち腐って虫が湧くよ?
君のあそこはおいしいね
僕のあそこよりおいしいね
僕達おなかいっぱいだね
なんだか眠くなってきたね
手を繋いだまま眠ろうね
すべて
機械がやってくれます
―――手がなくなりました
すべて
取り寄せられます
―――足がなくなりました
すべて
チップで十分です
―――首から下がなくなりました
それは
そう遠くない未来
彼女が死んだ
橋の上から身を投げて死んだ
僕は彼女のことをあまりよく知らなかった
彼女の評判を聞いていただけだった
彼女の父親は「娘が夢に出てくるんだ」と言って
酒場のカウンターで一人泣いていた
こぼれた酒とほこりだらけの床をモップがけする僕
マスターに支えられ、家に送られていった父親の背中
それがやけに小さく見えて、僕はじっと見守っていたんだ
彼女はそんな父親の、二番目の娘だった
彼女の風評だけが町じゅうを駆け巡ってゆく
クラスでも目立たないごく普通の女の子だった
勉強の疲れからか、隠れてタバコを吸っていた
隣町の少年と付き合いがあったらしい
語られる無意味な目撃談
おひれのついた出所不明の噂話
浮かんでは消え、消えてはまた現れる数々のありふれた物語
そうやって真実は日常の中に埋もれてゆき
残された家族の悲しみすらも、やがては消えてしまうことだろう
一日が始まって朝がやってきても、この町の喧騒は変わらない
じいさんのまたがった原付は、不平不満の音を鳴らしつづけ
夜勤明けの警官は退屈そうに、小さなあくびを何度も漏らす
手を真っ黒にした屈強な工員たちの、下品なジョークの飛ばしあい
カフェでぼんやりとタバコを吸う、派手な身なりの老婦人
レジのおばちゃんは時おり手を休め、客の主婦と井戸端会議をはじめる
僕は石畳を歩きながら、使い古されたバラードを口ずさむ
彼女が死んだこの橋の上では
人々はただ、あわただしく通り過ぎてゆく
後ろを振り返りもせず
何にも気づかないままで
「俺、お前が好きだった」
今だから言える彼の本音
今だから聞ける彼の本音
「私も好きだったよ」
今だから言える私の本音
恥ずかしさも不安もなく
今なら言えるのに
時間は意地悪
戻ってはくれない
戻してはくれない
思いだけを募らせて
ただ通り過ぎていく
時間は意地悪
あの頃と何が変わっただろう?
少しだけ年を重ねて
少しだけ素直になった
時間は意地悪
これから何か変わるだろうか?
明日二人で笑えるといい
子供だったと笑えるといい
時間は意地悪
二人のドラマを見てるだけ
思い出だけを置いていく
言い出せない言葉がたくさんあります。
心の中で生まれては、外の世界を知らず、心の中で死んでゆく詞(ことば)達がたくさんいるのです。
「寂しい」「辛い」「悔しい」「泣きたい」
心の叫びは、
言い出せない言葉達は、声に出され音になる事もなく、
文字となり形になる事もなく、ただ心の中で静かに消えていくのです。
「会いたい」「好きだよ」「ありがとう」
だから私は、生まれてきた言葉達を、
詞(ことば)達を、
声に出して音にします。
文字にして形にします。
心の中で、死なないように…。
あたしはそしたら、どんなにうれしかろう。
きっとぴんぴんはねるだろう。
お洗濯なんかするだろう。
ためたお皿も洗うだろう(しょうゆ差しまで洗うだろう)。
クッションに顔つけて、大きな声で叫ぶだろう。
大車輪でお風呂入って、それでもさっぱり眠れないだろう。
ああ、もしそうだったら一体、
どのぐらいうれしかろう!
僕を忘れないで
この時が終わっても
僕は生きているから
ここにはもういなくても
夜中不意に冷凍庫から
同じ形の氷をつかんだ
その溶けていく様を眺めては
自分みたいと苦笑した
ホラ今だって他の人なら
生きる術を見いだせるはず
僕が忘れ去られる
その理由 この勇気
僕を憶えていても
きっとまた虚しいだけ
同じ湿度 同じ温度で
風を送るウチワを扇ぐ
その風を体に当ててたら
幻影も信じられそうで
ホラ今なら僕にも見いだせるはず
生きる術を 明確に
僕は忘れ去られない
根拠は無いけれど
僕が息を吸う意味
穏やかに分かったよ
ホラそのウヤムヤさえ信じ込めたら
溢れる勇気 きっとこの手に…
パパとご飯を食べた
パパと飲んだ
パパとお買い物をした
2人で 初めて
あたしは一生懸命素直に言葉で伝えようとしてた
照れくさい
でも
ありがとうを伝えたくて仕方なかった
パパは人がたくさんいるところは嫌いで
疲れるんだって
でも今日はずっと付いててくれた
お洋服買ってくれて
黙って付いててくれて
涙が止まらない
今日のあたしは
パパの目にどう映っていたんだろう
あたしはずっと
要らなかったって思ってて
苛々をそのせいにしてて
あたしはずっと
もっと
もっとあたしを見て欲しいと思ってて
でもパパもママも
きっとずっと見ててくれた
気付かなかった
パパが言った一言で
何気なくつぶやいた一言で
あたしは涙が零れそうになった
「こうやって娘と飲んだり食事したりするなんて考えてもみなかった」
国際フォーラムまでパパを送って
あたしは駅まで引き返したんだけど
あたしの後ろ姿を
見送っていることは分かっていたんだけど
我慢していたから
振り返れなかった
振り返ったら
きっと泣いてしまうから
丸の内線の中で
パパの事を考えてた
今のあたしは
パパの目にどう映ったんだろう
照れくさくて
あんまりストレートには言えなかったけど
心から
ありがとうを伝えたかったのです
ありがとうでいっぱいだったのです
あたしは
パパのことが大好きだったのです
みんなも
これを感じるのだろうか
これを感じて
大人になっていくのだろうか
よく分からないけれど
強く思うのは
悲しませたくない
家族は大切です
ジョンレノンも言ってた
この世で一番大切なものは家族です。
そう。
家族です。
今日は寒かった。
けどあたしは
泣けるくらい暖かかった。
愛は
あったかいものです。
どうか
あたしの大切な人達が
笑顔でいれますように。
ふと思う
毎日の繰り返し すぐに やて来て
重いかばん 二つ抱えて 乗りこむ電車の
座る席 も探したくない くらいの気分?
横を見る と茶色い席 年取てるおばちゃん満載
が座ってる 前の青い席がらがら お、いぇい〜
ふと思う
今の私座る 勇気ない がらがらの青い席
未来の私 すすんで座るだろう がらがらの青い席
それよかなんで 色分けなんかしてる?
なんで人のモラル! 信じられない?(ぶーーぅ)
今車内で 着メロたれ流す五十%〈パ〉はおばさん
おー、いぇい〜
ふと思う
未来の電車 座席は半分以上青い席
それでもなお 茶色い席ねらう 年取った人々
イス取りゲーム すかさず車内のアナウンス
「えー茶色い座席は健全な若者、及び高額納税者の優先席です」
「本日ポイントサービスデーです。ご協力ねがいま〜ス」
電車に乗り込む 老人達の目がピカリ 互いにすばやく席のゆずり あーい
勝利者の顔 に満面の笑みー 敗者の淋しそうな横顔 に涙がきらり
勝利者の胸に 輝くバッチ一つ増え五十と ハチ個
(いたたまれなくなりすぐに電車を降りることになるやさしい若者)
未来の電車
輝かしい希望! と夢! を乗せた未来の!
ドアが開く
トースターのように押し出される私いぇい〜
ドアが開く
トースターのように押し出されるあなたいぇい〜
繰り返す明日のために いぇい〜
転げ落ちるよにいぇい いぇい〜
いえーい
今日 ビー玉を買った
黄色いネットに入った 色とりどりのビー玉を
いつも通りすぎるだけだった駄菓子屋さんで
駄菓子屋さんには ちいさなおばあさんがいて
「これ、ください」
ってビー玉を差し出したら
「120円」
って無愛想に言った
夜 家に帰って
昼間の仮面をすべて脱ぎ捨ててから
白いテーブルの前にぺたんと座って
黄色いネット越しにビー玉を眺める
それから
ネットの先を黒いはさみでぱちんと切って
テーブルの上にざらざらっと出した
ころころ ころころ ころがって
テーブルから転げ落ちる
バカだ、私。
半透明のタッパを出してきて
ひとつずつ 集める
そして 見つめる
じいっと 見つめる
じいっと
ふと 思いついて
赤い すきとおったやつをひとつ
口に 含んだ
ひんやりと つめたい
無機質な 味のない 味
やがて ぬるくなる
次は青いのにしよう
赤を出して 青を含む
また ぬるくなったら
今度は緑
次は 模様が入ってるのにしようか
赤や 青や 緑や
模様が入ってるのや 入ってないの
次から次へと 含んでは 出して
そうして残った最後のひとつは
模様のない すきとおった うすい 青
また 見つめる
じいっと 見つめる
じいっと
気がつくと 窓の外も
ビー玉と同じ
すきとおった うすい 青にかわっていた
光にむかって飛ぶ虫を
私はぱちんと手で潰す
小さいけれど確実に
私は「よっしゃ」と口に出す
一見
何も得るものはない
何の意味もなかったであろう
ヤツ、この虫の一生が
私の手によって
意味のある
人に何かを与えるモノとなった
その瞬間である。
よかったな、虫。
意味のなかったものが意味を持つ。
私は微かながらも充足感を得る。
嗚呼、なんと素晴らしい。
熱帯夜
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サウナかな
昔、75セントのブルースというのがあったのを知っているか?
75セント分の切符をくれ、行き先は何処でも良いから
75セントの切符で俺はここからで手行くんだ
そんな古い歌だ
一体男は何処へ行こうとしていたんだろうな
俺達は世界を半周した
あと20分後には目的地だ
なあ
75セントのブルースって結局どんなだったんだろうな
今のジャズマンはブルースを弾かない
そもそも俺達がジャズを知らないから聴いたって解りはしない
なあ
75セントのブルースって結局どんなだったんだろうな
眼下に広がるあの海の波音みたいだったのだろうか
この空を埋め尽くす風の音みたいだったのだろうか
どんなだったんだろうな
どんなだったんだろう
俺は知りたいよ
あの男の行き先を俺は知りたい
なあ 俺達は今何処だ?
俺達の行き先は何処だ?
俺は知りたいよ
ブルース ブルースって何だ
俺は知りたい
あの男の行き先を知る為に
俺達の行き先を知る為に
俺は75セントのブルースを知りたい
ああ、大丈夫だよ
大丈夫だ
そうか、もう着いたのか
そうか、解った
よし
行こうか
ん、そうだな、そうだ、大した事は無い
口笛の一つでも吹きながら、だ
ああでも畜生、一つくらいブルースが吹ければな
畜生
畜生
あの兵士達の飛行機はもうずっと帰っていない
だからあの口笛の「星条旗よ永遠に」がブルースだったのかは
誰にももう、解らない
思わせ振りな使い回し。
文語的又は口語的に偏った表現。
有るか無しかのテーマ。
極端にまで削った意味。
乱数的な単語。
盲目的な組み合わせ。
肛門愛的観察眼。
僅かな時間。
それらを大きな釜に入れ、一晩くつくつ煮込みます。