第18回詩人バトル全作品一覧

#題名作者
1砕けた…?大村 志野
2Dear高橋雄一郎
3解いてみろ! ピタゴラス木葉一刀(コバカズト)
4叫ぶものビオラ
5『紫陽花の赤』橘内 潤
6歩きたいんだ久意
7itami麻貴香音
8シーソーゲーム瓜生 遼子
9ママ。花梨
10君をなくしていく予感kaoru927
11少しの間Y.K.In positive
12No.34jaco
13
14その場所で
15平和のシンボル伊東 律
16ハッシャバイ中藤綾乃
17BEFORE THE SUMMER TIME〜暑さが夏を連れてくる佐藤yuupopic
18伊東 春日
19夏花
20驟雨狭宮良 祇簾
21酢と素K,@,マーホ
22悪夢三冬月 琢斗
23なりたいもの有機機械
24リストバンドカイヱ
25(作者の要望により掲載終了しました)
26アノ人喪失症候群みぽ
27懺 悔choina
28遮断機ちゃら
29ふいにHAJIKO
30スランプ小松知世
31ぼくはへび空人
32あした大覚アキラ
33アリメロポ沙汰
34走っていこう!理久
35子供のような多田野英俊
36呪いの明太子ラディッシュ・大森
37シャボン玉祐夢
38偽心柊 大和
39冷たい水葉山稔
40おなかすいたねニョロ鰻田
41近未来蘇芳煌
42リトルガール スーサイドフォニックス
43時間は意地悪芽萌里
44『ことば』クマクマ
45もしも葉子
46(作者の要望により掲載終了しました)
47夢影解答(Muei-Kaito)YamaRyoh
48父へwillow
49ふと思うユキコモモ
50ビー玉氷月そら
51日常エゴrin
52ポジティブシンキング春九千
53時速750マイルのブルースぶるぶる☆どっぐちゃん
54ぼくの詩のつくりかたてこ

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Entry1

砕けた…?

アクセルとブレーキを
間違えて 踏んでみた。

思いもよらないものが
見えてきた。


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Entry2

Dear

届けたい言葉がある
伝えたい言葉がある

夕凪のように
ささやかで美しく

いつかひとつになる言葉
いずれひとつになる言葉

夕暮れヘリコプター
アスファルトの道を歩いて

昨日のことを悔やんだり
明日のことを想ったり

繰り返しの中で
僕の恋は深まってゆく

紅く続く風が走る道
家路に向かって

歩いて帰ろう
ゆっくり戻ろう

小さな花が煌めいて
いつもの通りをゆく

そして
おかえり


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Entry3

解いてみろ! ピタゴラス

あんたがいくら頑張ったって
この魔法は解けやしない
1:2:ルート3
三平方のテーリだってこの魔法は解けやしない

三辺すべて1っていう単位正三角形の
頂点Aと底辺B,C
この底辺の距離を変えずに頂点Aと底辺B
二点の距離を縮めてみてよ

長さを変えずに近づける
私はみんなと仲良くいたいの
ライバルだって友人なのさ
私と亜希子と伸篤くんの
距離を変えずに三角関係
解けるもんなら解いてみろ

解けたら私的ノーベル賞


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Entry4

叫ぶもの

あの人にもらった最初で最後の手紙
捨ててしまえ、と私は言った
捨てないで、と心は云った

思い出にしがみつくのはみっともないと
私は諭したが
でも他にしがみつく物等何も無いと
心は叫んだ


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Entry5

『紫陽花の赤』

 暴君だった父が いなくなり

 庭の紫陽花が 青から赤にかわって三年

 母は再婚した



   あたたかい家庭



 走る車から見た 交差点のネコの死体

 止まらない鉄の箱

 殺意なき凶器→狂気

 死体をよける凶器 崩れてゆく屍 止まらない狂気 



   ゆっくりと流れる 止まらずに



 煙草を投げ捨てた男を 僕は轢いてみた

 紫陽花の赤を思い出して 家に帰りたくなった



   今すぐに



 スピード違反で捕まった

 もう 帰れないのだろうか あの家に

 もう 見れないのだろうか あの赤は



   紫陽花の赤は もう


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Entry6

歩きたいんだ

貴方にとっての俺はなんなんだろうか?
最近、いつもそんな事を考えている。
いつも優しく微笑んでいる貴方。
今日も遠くの方で笑っているのだろうか?
貴方が道を歩く、俺は更にその先を歩く。
何故って?
それは俺が男だから。小さな…
だけど、譲れないプライドさ。
ほら、今日も後ろで君が笑った。
俺はそれを背に受けて先を歩く。
見えないけど…だけど分かるんだ。
俺は今日も貴方の笑みに背を押されて歩くのさ


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Entry7

itami

貴方とあたしの距離は
いつも人一人分

あたしが恥ずかしいせいもあるけど
あなたが気を使ってるからね

あたしたちが彼氏と彼女らしいなんて
噂を立てている人がいるらしいけど大間違い
ただの片思いです

貴方は知ってる
ダカラ
優しくて甘い目線を
送ってくれるの

我慢してる

本当は抱き締めてほしい
キスしてほしい
触れてほしいけど

いけないことだから

貴方とはそばにいられるだけで
満足することにします。


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Entry8

シーソーゲーム

私の心はシーソーゲーム
幸せと不安が
心の中でシーソーゲーム

どうしても不安になるよ
君は今何をしてるの
つまんないことばかりが
心に引っかかって痛いよ

今キミはどんな顔してるの
℡から聞こえる声に
胸が苦しくなるよ

優しくて明るくて
幸せになるけれど
嘘はいつでもつけるでしょ
不安が心を締め付ける

あぁシーソーゲーム
幸せと不安のシーソーゲーム


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Entry9

ママ。

「オネガイダカラブタナイデ」

僕がママに願ってもママは僕を叩くんだ
やめて、痛いと叫んでもママは僕を叩くんだ
叩かれるたびに僕は白鳥が羽をむしられた様な泣き声を落とす
そうするとママはまた怒って僕を叩くんだ

その度に僕は心を隠してしまう
暗い暗い闇の底へと…

「オネガイダカラサガサナイデ」
ママは僕の隠した心を探すんだ
見つけては痛めつけて
空き缶のように棄てていくんだ

「サヨナラナンテイワナイデ」
それでも僕はママが大好きさ
どんなに叩かれても痛めつけられても
僕はママが大好きさ
だからサヨナラなんて言わないで
僕を置いていかないで
僕はママが好きなのに
こんなにママが好きなのに


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Entry10

君をなくしていく予感

君が僕にくれた
たくさんの言葉たちを
そっと 両手ですくってみたら
指と指のあいだから
さらさらとこぼれていった

こぼれた言葉は やがて
僕と君が出会う前
二度と戻らない時間の中
たくさんのしずくになって 
ひっそりと落ちた

いつかそれは 消えて
そこに落ちたことも 忘れて

君をなくしていく予感だけが
僕の耳元に 悲しく残る


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Entry11

少しの間

少しの間だけど手を繋いでくれてありがとう
少しの間だけど夢を共に追いかけていたね

少しの間だけどたくさんのスキをありがとう
少しの間だけど暗い道を照らし続けてくれたね

少しの間だけど一緒に歌ってくれてありがとう
少しの間だけど孤独を遮る為抱き締めてくれたね

少しの間だけどずっと支えてくれてありがとう


僕はこれから独りきりの旅に出る
だーれも知らない、なーにも知らない
それでもこの唄1つでどこからか繋がっているのだから

サヨナラも無しで またねも無しで
只 笑って 手を振って

ありがとう


(HAPPY/Y.K.In positive/PEACE/)


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Entry12

No.34

純粋でいたいわけではない

奇麗でいたいわけでもない

自分でいたい


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Entry13

線路上にある人形は車輪でズタズタ
片付けるには散らかりすぎてて
忘れて跨ぐも心せつなく

愛しく想えて塵集めても
首から上だけ見つからず

そうこうする間に、列車が通る


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Entry14

その場所で

とおり過ぎた風 一面のミドリゆれた
ゆれる音残った 今でも残ってる
乾いてもない湿ってもない
・・・ただぼくを包んだサワサワ
 
降り過ぎた雨 
ぼくはただ守られていたんだね
責め立てるでもなく
問いただすでもなく
追いつめるでもなく
打ちのめすでもなく

ただきみは 
やさしかったね
ただぼくは
守られていたんだね


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Entry15

平和のシンボル

犬とか猫とか馬とか羊、鶏、鷲とかではなぜいけない?
具象でも抽象でもなく、
笑顔もなく、
偽善者の集まりのため、
二酸化炭素の製造工場の隣の
神社や寺の境内、公園?
あなたはハトを食べますか?
平和は、あの臭いと隣り合わせなのか?
それとも
人はどこかにブラックユーモアを求めているのか?


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Entry16

ハッシャバイ

どんなに望んでも
戻れない時がある
どんなに忘れようとしても
苦しくて消すことができないこともある
あの夜、はじめてあなたの温もりにふれた
あの夜、はじめてあなたの唇にふれた
ダレガソレヲシッテイルノ?(星がワタシタチを見ていた)
ダレガソレヲツミトヨブノ?(鳥の囀りがワタシタチを無口にさせた)
終わらせるそのためだけに、手をつないだ
終わらせるそのためだけに、くちづけを交わした
ほんのすこし、早くあなたと出会っていたら、
ほんのすこし、わたしに勇気があれば、
明け方のプラットホーム
線路は2つに別れて延びていた
ハッシャバイ、あなたの列車とわたしの列車が
ほんの1瞬、すれ違っただけ


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Entry17

BEFORE THE SUMMER TIME〜暑さが夏を連れてくる

自然の定理に逆らうでもなく
道路にまかれた水が
速やかに蒸気に変わる

鮮やかすぎる果物屋の店先
まだ青いメロンの香り むせかえる甘く
喫茶店はコーヒー紅茶 冷たいのもヨロシク

空廻るチェーン、すれちがう 愛しいあの娘の自転車輪

半そでの白い腕に日差しはもう痛い
女の子に生まれていたら
僕は間違いなく日傘を買うだろう

全宇宙の力が働いて
地球の端の ギリギリ隅の
こんなちっぽけなぬるい町にも
夏は内緒で近づいてくる


たまにちょっとラッキーで 笑ったとたんに沈み込んで
そう万事がこんな調子 
全てがあんまりに簡単に 目まぐるしく廻って
ひと雨ごとにシャツを一枚脱いでいく

夏休みが死ぬほど長くて 湯水と使ったあの日の午後も
嘘みたいな本当の話

全宇宙の力が働いて
地球の端の ギリギリ隅の
こんなちっぽけなだるい町にも
夏はこっそり近づいてくる

地中のセミがジリジリと
鳴く日を心待ちにしている間に
夏は内緒で近づいてくる


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Entry18

大切なものを
わすれないでね
それはきっとそばにあるから

愛することを
絶やさないでね
それは今も胸にあるから

わたしにはあなたが大切なの
伝わらなくても
そばにいるわ

その隣のひとを幸せにしてね


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Entry19

私に触れないで

触れたところから、
ズキズキ
痛みが広がるから

人に触られるのが、嫌い


だから


私に触れるのなら

扉の前でノックして
トントントンと
三回
しばらくしてから
私は笑顔で迎えるから


だから


私の心に無断で入ってこないで
貴方を受け止めるのにまだ、時間がいるみたい


だから


扉をノックして待ってて
準備ができたら、貴方を笑顔で迎えるから…


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Entry20

驟雨

魚のような空だった
一面が銀鈍色の波
見上げると驚くはやさで
東北東へ泳いでいく

行き先を確かめようとして
仰いだときにはもう遅く
滴をつらねた糸は切れ
瞬くあいだに降り出した


鱗と鱗のあいだから
生臭い雨の降りかかる
傘も持たずに肩を濡らせば
辺りは川の匂いがする

ずしりと重い頭を提げて
足早に駅へと向かう
魚の匂いを身体に纏って
人々は屋根へ走り込む

行き先を確かめようとして
仰いだときにはもう遅く
電光掲示の文字は流れる
列車は息吐き発車する


人々を包んだ窓は走って
版画のように瞼に残り
蛍光灯に一列に並んだ
残像が消えて雨が降る

取り残された私のまえに
出口の見えない俄雨
神鳴の音を待っている
突然に射す陽を待っている


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Entry21

酢と素

世界中でステキな事は
いっぱいあるけど
どれか ひとつって聞かれたら
君はナニが ステキかい
みじかにないモノを見て
ステキと思うのは ありふれてるね

ありふれてる世の中の中
もっとありふれた モノで
どれか ひとつって聞かれたら
君はナニが ステキかい
誰にでも素の部分があるだろ
その人その人の ステキな顔

泣いてる顔 怒ってる顔 笑ってる顔
そんな顔より すっぱい顔
そんな顔が 君っぽい
ステキだね 酢と素だね

すました顔 写真の顔 お化粧した顔
そんな顔より すっぱい顔
そんな顔が 君っぽい
ステキだね 酢と素だね


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Entry22

悪夢

書いても書いても

考えても考えても

目の前には白紙の解答用紙

これは夢だ、悪夢だ


チャイムが鳴ってふと気づく

目の前には白紙のまま回収される解答用紙一枚

これも夢だ、………きっと


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Entry23

なりたいもの

僕がなりたいもの。
それはこの宇宙の全てを完璧に客観的に捉えることが出来て、
この宇宙の全てを正確に知ることができる者。

その者は迷わない、
悩まない、
苦しまない、
傷つけない。

なぜならその者は自分自身も何の意味もないただの有機物の集合体であることを知っているから。
自分自身の思考や感情もただの電気信号がひき起こした現象でしかないことを知っているから。

でもその者は優しくて、
笑ったり、
泣いたり、
怒ったりもする。

なぜならその者は自分も犬も猫も大統領も草も花も虫も太陽も平等にちっぽけな存在でしかないということを知っているから。

何の意味もない電気信号がひき起こした愛とか憎しみとかいうものが、
ちっぽけな僕達を喜ばせたり悲しませたりすることを知っているから。


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Entry24

リストバンド

左手首に 貴方の記憶を

離れてるこの瞬間を


忘却の生き物でも 確信できるから



潔いアナタでいて

素直なアタシでいて


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Entry26

アノ人喪失症候群

何処で買ったのそのネクタイ

FUCKってあんたわかって着てんのそのTシャツ

ほろ酔いで気分いいはずなのに

見知らぬ人に悪態ついてる

大事な人が居たら

彼の夢が見たくて

この電車乗り過ごしても

一人笑って

ああ、明日早いのになって思うだけなんだろうな


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Entry27

懺 悔


知らない人に、 ついていきたい

知らない場所に 連れ去られたい


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Entry28

遮断機

踏み切りの遮断機のように
カンコンカンコン鳴り始めたら
容赦なく降りてくる
自分の許容範囲で降りで来る
そんな遮断機があればいいのに
警告音のあとは開放されるのだから
警告音を無視して
降りてこない自分の遮断機
開きっぱなしの踏み切りは
危なくってしょうがない


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Entry29

ふいに

悲しいことを 思い出しています
涙が少しずつ 動き始めてます

どうしてなのか なぜなのか 

悲しみが今 瞳を惑わせています
心が少しずつ かたくなってきます

どうしてなのか なぜなのか

遠くても、 すぐに浮かんできます
2度と会えなくても 一生忘れることなど…

とわの 別れと 息つぎ 苦しくてたまりません
とわの 別れと 震動 苦しくてたまりません

どうしてなのか どうして今 ふいに思い出すのか
今でなければ だめなのだろうか

答えのない涙を どうしようもないくらい ながしてしまいました


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Entry30

スランプ

詩が
生まれない
心から溢れ出すみたいに
浮かんでくるはずのたくさんの言葉が

子供が吹き飛ばすシャボン玉みたいに
激しく降ってはケロリと晴れる通り雨みたいに
儚く空に消える七色の虹みたいに

浮かび上がる前に
形を作り出す前に
夢のように消えてしまってる

詩が
生まれない
心がザワザワしてて騒がしくて
感情が動いてこないのは

私の現在が幸せだからなのか
逆に幸せを感じられないからなのか
感情が何かに捕らわれているからなのか

自分でもどうしようの出来なくて
ジタバタしている
心が敏感になれない

誰にも襲ってくるスランプ
水からお湯を作るみたいに
沸々と心が熱くなるまで私は
じっとここで黙ってるしかない
心が動く言葉が浮かび上がるまで


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Entry31

ぼくはへび

ぼくはへび
どうしてへびなのかはしらない
うまれたときから へびなんだ

ぼくはてもあしもつかわないけど
まえにすすんだり かどをまがったり みずたまりでひきかえしたりもできる

てもあしもつかわないけど たべることだってできる
てもあしもつかわないけど こまることはちっともないんだ

だけど みんなはぼくをみて
こわがったり かわいそうっていったりする
ぼくはこわくなんかないし かわいそうでもない
なのに いくらいってもわかってくれないんだ

ぼくは ひとりでさんぽにでかける
てんきがいいし あったかいし そらにはきれいなちょうちょもとんでる

でもやっぱり とちゅうでこわくなって
ひきかえしてしまうんだ

いえにかえって まるくなって
ぼくはひとりで つぶやいてみる

 ぼく なんにもわるいこと してないよ
 ぼく ちっともこわくなんか ないんだよ

そうやって まるくなって しらないあいだにねむっちゃって
まっくらで さむくて なにもいわないよるがくる

ぼくはへび ぼくはへび
でも どうしてへびなのかはしらないんだ


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Entry32

あした

あした晴れたら
レモンキャンディー舐めながら
コンビニ強盗でもやってみようか
それとも
この腕枕している右腕が壊死するまで
きみとふたり眠り続けてみようか


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Entry33

アリメロポ

 死ねたらいいのにと何度思ったろう
 力尽きて倒れることも出来ない人生に 嫌気が差してきた



「腎臓のお具合が悪うございましたので、取り替えておきましたわ」
 先生がそう云うのを何処かうつろな目で眺めてた。

「新しい右腕の調子は如何ですか?」
 新しく生えた腕に異質なものを感じてた



 鳥籠のような部屋で
 鳥のようにすごしてきた
 空は隙間から見えるけど
 空を飛ぶことを知らない私は
 きっと 羽ばたくことさえ出来ないに違いない



 あのこは 空を飛べたのかしら?

 右腕をそっと羽ばたかせてみる

 少しだけ 自由の悲しみを感じたような気がした



(注 この作品は第17回詩人バトルに投稿した『ポロメリア』と対になる作品です。もしよろしければそちらもご覧ください)


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Entry34

走っていこう!

 自分でも馬鹿で単純だと思う。
 影響されやすい私の性格。

 きっかけは少年漫画だった。
 その所為で私は今、走っている。
 
 風が頬を撫で、
 周りなど気にならなくなる。
 ただ、前に進むことだけを考え、
 思考がショートする。

 小四の時から中三までの約6年間続けていたバスケを止め、
 体力の衰えを感じた。
 体中が悲鳴を上げる。

 でも、止まらなかった。

 私が読んだのは、サッカーの漫画。
 一生懸命な主人公に影響された私。
 夢を諦めたくない。
 その思いがシンクロした。

 何となく、走ってみた。
 走る前は縄跳びをした。
 ……久しぶりに気持ちが良いと思えた。
 
 運動することなんて、
 苦しいことなんて、
 嫌いだったはずなのに。

 夢に対する思いと共に、私は止まれなかった。

 走ることは、人生に似ている。
 始めは勢いが良いけど、
 だんだん疲れて、
 だんだん嫌になって、
 止まってしまいたくなる。
 立ち止まって楽な所へと寄り道をしたくなってくる。
 速度が落ちて、
 ついに止まってしまう。

 でも、また走り出すことも可能なのだ。

 夢へと向かって。

 私は走っている。
 諦め掛けた時期もあった。
 寄り道してしまったこともあった。
 でも今はまた走り出した。
 一直線とはいかないけれど。

 私には走り出すことの出来る、気持ちがあった。

 諦めたくない、
 追い続けたい。
 何よりも、好きだった。

 まだ高校生である私の道には幾つもの逃げ道が枝分かれしているのを感じる。
 選ぶのは、自分。

 厳しい道も、
 楽な道も、
 好きな道も、
 嫌いな道も。
 
 選ぶのは自分。
 他の誰でもなく、自分だから。

 私は今、迷いはない。
 でもきっと、嫌になる。
 絶対夢を追い続けて入れるという、そんな保証はない。
 
 でも、今は。
 今は確かに、夢へと歩んでいる。

 走る。
 苦しくて立ち止まって。
 寄り道をして楽をして。
 でも、私は。
 人生という自分だけの道を確かに走っている。

 前に前に……。


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Entry35

子供のような

愛してます
あなたのことを
でもあなたにも愛してる人がいたから
僕はもうあなたの前から消えようと思います
あなたは迷惑じゃないって言いました
その言葉は信じてます
でもあなたは同情で
私に接していたんだと
私が勝手に思った時
もう無理なんだと思いました
あなたにとって私は
ただの子供だったんですね
頭をなでるような接し方は
僕にとって一番良かったのかもしれませんけど
僕にはそれが絶えられませんでした
だってそれはあなたが僕の事を
男として見ていなかったという事だから
だから僕の望みも全て消えました
私はあなたに求めてばかりで
あなたは私に与えてばかりで
僕が弱かったからいけなかったんですけど
だから自分にも絶望しました
私には与えるものなんて持っていませんでした
生まれたばかりの子供のように
母親にあやされるように
あなたは僕をあやしていたんですね
情けないです
僕は自分が情けないです
あなたには何も与える事ができなかった
あなたの母親のような愛を
只ただ受け取るしかできなかった
私は男じゃない
甘ったれたガキだ
もういやなんです
あなたはやさしすぎて
私を甘やかしたり叱ったり
もういやなんですこんな関係
男と女の関係じゃないじゃないですか
もういやなんです
だから去ります
あなたの前から


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Entry36

呪いの明太子


のろいの明太子      2002。7/25


私の部屋に、あいつ宛の中元が届く。

明太子だった。

一緒にいたときは、おにぎりの具にした。

油っぽい朝鮮海苔をふんだんに巻いて食べたっけ。

あっ、ちょっと泣けちゃった。

箱を、乱暴に開けて、少しだけ食べてみる。

粘膜がヒリヒリする。

私、思いの外、痛んでいる。

こんな立派な明太子捨てるのも惜しい。

それで明太子を届ける事にした。

朝、管理人がいない時間、五時半にドアーの前に立つ。

相変わらず、鍵がかかっていない。

まっとうに置いていくのも癪だ。

大きな明太子だ。

高かったんだろう。

内側と外側のノブ。

ノブの内側に明太子を絡ました。

いいぐわいにからみつく。

昆布なんかが入っているから、粘りけがあるんだ。

外のノブにも絡ます。

赤い汁を垂らした明太子、銀色のノブ。

わぁ〜すごく、隠微。

男から電話がかかってきた。

「お前だな、馬鹿なことして、何が面白いんだ。」

「なんなら、ご自宅のノブにもトッピングしときましょうか?」

と言ったら、電話は即座に切られた。

この文章を読んでしまった方は、明太子ののろいがかかってしまいました。

たいした害はありません。

明太子を見ると、ドアノブに赤い明太子がまつわりついているホラーもどき

絵が、一瞬網膜にに浮かび、明太子が金属臭をかすかに帯びます。

たいがいの人は、平気で食べられます。

ご安心下さい。

のろいの明太子本舗からのご注意です。


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Entry37

シャボン玉

今度の休みの日に晴れになったら、シャボン玉を飛ばそう。

遠くに飛んでくれるように・・・。

壊れて・・・。

消えてしまわないように・・・。

願いをかけて・・・。

飛ばそう。

僕の願いもシャボン玉のように
      遠くに飛んでいってくれたらいいな。

シャボン玉は、夢の詰まっている宝箱。

シャボン玉に沢山の願いを込めて・・・。

どこまでも飛んで行け。

どこまでも・・・。

どこまでも・・・。

飛んで行ってくれますように・・・。


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Entry38

偽心

なりたくてなったんじゃない。
決められた道に従っただけ。
自分の意思なんて関係なしに
決められた道を歩いている・・ただそれだけ。
だから、どんな事でも言える。
いつでも辞められる。
今すぐにでも・・
だけど
結局、この現実からは抜け出せない。
私の道に外れてしまうから。


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Entry39

冷たい水

君の声が届かなくなる
冷たい冷たい水の中

愛の囁きなんてもっての他
言葉は伝わらない

なんて間抜けな顔になってしまうんだろう?
いつもいつも可愛い君を
今日は綺麗だと思った

君を見る目が水の中では
馬鹿馬鹿しい感じに見えるかも知れない

救われない恋なのはわかってる
ただそれがどうしても形にならずもどかしい

冷たい冷たい水の中
息を止めながら
君との関係を
考えてた


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Entry40

おなかすいたね

いくらごはんを食べていても
僕のおなかは空いている
君のあそこをひと口ちょうだい
僕のあそこを食べていいから
おやおやこんなに食い散らかして
君の服が汚れちゃうよ?
おやおやそんなに食べ残したら
そのうち腐って虫が湧くよ?
君のあそこはおいしいね
僕のあそこよりおいしいね
僕達おなかいっぱいだね
なんだか眠くなってきたね
手を繋いだまま眠ろうね


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Entry41

近未来

すべて
機械がやってくれます
―――手がなくなりました
すべて
取り寄せられます
―――足がなくなりました
すべて
チップで十分です
―――首から下がなくなりました
それは
そう遠くない未来


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Entry42

リトルガール スーサイド

彼女が死んだ
橋の上から身を投げて死んだ
僕は彼女のことをあまりよく知らなかった
彼女の評判を聞いていただけだった
彼女の父親は「娘が夢に出てくるんだ」と言って
酒場のカウンターで一人泣いていた
こぼれた酒とほこりだらけの床をモップがけする僕
マスターに支えられ、家に送られていった父親の背中
それがやけに小さく見えて、僕はじっと見守っていたんだ
彼女はそんな父親の、二番目の娘だった

彼女の風評だけが町じゅうを駆け巡ってゆく
クラスでも目立たないごく普通の女の子だった
勉強の疲れからか、隠れてタバコを吸っていた
隣町の少年と付き合いがあったらしい
語られる無意味な目撃談
おひれのついた出所不明の噂話
浮かんでは消え、消えてはまた現れる数々のありふれた物語
そうやって真実は日常の中に埋もれてゆき
残された家族の悲しみすらも、やがては消えてしまうことだろう

一日が始まって朝がやってきても、この町の喧騒は変わらない
じいさんのまたがった原付は、不平不満の音を鳴らしつづけ
夜勤明けの警官は退屈そうに、小さなあくびを何度も漏らす
手を真っ黒にした屈強な工員たちの、下品なジョークの飛ばしあい
カフェでぼんやりとタバコを吸う、派手な身なりの老婦人
レジのおばちゃんは時おり手を休め、客の主婦と井戸端会議をはじめる
僕は石畳を歩きながら、使い古されたバラードを口ずさむ
彼女が死んだこの橋の上では
人々はただ、あわただしく通り過ぎてゆく
後ろを振り返りもせず
何にも気づかないままで


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Entry43

時間は意地悪

「俺、お前が好きだった」
今だから言える彼の本音
今だから聞ける彼の本音

「私も好きだったよ」
今だから言える私の本音
恥ずかしさも不安もなく
今なら言えるのに

時間は意地悪
戻ってはくれない
戻してはくれない
思いだけを募らせて
ただ通り過ぎていく

時間は意地悪
あの頃と何が変わっただろう?
少しだけ年を重ねて
少しだけ素直になった

時間は意地悪
これから何か変わるだろうか?
明日二人で笑えるといい
子供だったと笑えるといい

時間は意地悪
二人のドラマを見てるだけ
思い出だけを置いていく


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Entry44

『ことば』

言い出せない言葉がたくさんあります。
心の中で生まれては、外の世界を知らず、心の中で死んでゆく詞(ことば)達がたくさんいるのです。

「寂しい」「辛い」「悔しい」「泣きたい」

心の叫びは、
言い出せない言葉達は、声に出され音になる事もなく、
文字となり形になる事もなく、ただ心の中で静かに消えていくのです。

「会いたい」「好きだよ」「ありがとう」


だから私は、生まれてきた言葉達を、
詞(ことば)達を、
声に出して音にします。
文字にして形にします。

心の中で、死なないように…。


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Entry45

もしも

あたしはそしたら、どんなにうれしかろう。

きっとぴんぴんはねるだろう。
お洗濯なんかするだろう。
ためたお皿も洗うだろう(しょうゆ差しまで洗うだろう)。

クッションに顔つけて、大きな声で叫ぶだろう。
大車輪でお風呂入って、それでもさっぱり眠れないだろう。

ああ、もしそうだったら一体、
どのぐらいうれしかろう!


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Entry47

夢影解答(Muei-Kaito)

僕を忘れないで
この時が終わっても
僕は生きているから
ここにはもういなくても

夜中不意に冷凍庫から
同じ形の氷をつかんだ
その溶けていく様を眺めては
自分みたいと苦笑した

ホラ今だって他の人なら
生きる術を見いだせるはず

僕が忘れ去られる
その理由 この勇気
僕を憶えていても
きっとまた虚しいだけ

同じ湿度 同じ温度で
風を送るウチワを扇ぐ
その風を体に当ててたら
幻影も信じられそうで

ホラ今なら僕にも見いだせるはず
生きる術を 明確に

僕は忘れ去られない
根拠は無いけれど
僕が息を吸う意味
穏やかに分かったよ

ホラそのウヤムヤさえ信じ込めたら
溢れる勇気 きっとこの手に…


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Entry48

父へ

パパとご飯を食べた
パパと飲んだ
パパとお買い物をした
2人で 初めて

あたしは一生懸命素直に言葉で伝えようとしてた
照れくさい

でも

ありがとうを伝えたくて仕方なかった

パパは人がたくさんいるところは嫌いで
疲れるんだって
でも今日はずっと付いててくれた
お洋服買ってくれて
黙って付いててくれて

涙が止まらない

今日のあたしは
パパの目にどう映っていたんだろう







あたしはずっと
要らなかったって思ってて
苛々をそのせいにしてて
あたしはずっと
もっと
もっとあたしを見て欲しいと思ってて

でもパパもママも
きっとずっと見ててくれた

気付かなかった

パパが言った一言で
何気なくつぶやいた一言で
あたしは涙が零れそうになった







「こうやって娘と飲んだり食事したりするなんて考えてもみなかった」







国際フォーラムまでパパを送って
あたしは駅まで引き返したんだけど

あたしの後ろ姿を
見送っていることは分かっていたんだけど

我慢していたから
振り返れなかった

振り返ったら
きっと泣いてしまうから

丸の内線の中で
パパの事を考えてた

今のあたしは
パパの目にどう映ったんだろう
照れくさくて
あんまりストレートには言えなかったけど

心から

ありがとうを伝えたかったのです
ありがとうでいっぱいだったのです
あたしは
パパのことが大好きだったのです

みんなも
これを感じるのだろうか

これを感じて
大人になっていくのだろうか

よく分からないけれど
強く思うのは

悲しませたくない

家族は大切です
ジョンレノンも言ってた

この世で一番大切なものは家族です。

そう。
家族です。






今日は寒かった。
けどあたしは
泣けるくらい暖かかった。

愛は
あったかいものです。

どうか
あたしの大切な人達が
笑顔でいれますように。


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Entry49

ふと思う

ふと思う
毎日の繰り返し すぐに やて来て
重いかばん 二つ抱えて 乗りこむ電車の
座る席 も探したくない くらいの気分?
横を見る と茶色い席 年取てるおばちゃん満載
が座ってる 前の青い席がらがら お、いぇい〜

ふと思う
今の私座る 勇気ない がらがらの青い席
未来の私 すすんで座るだろう がらがらの青い席
それよかなんで 色分けなんかしてる?
なんで人のモラル! 信じられない?(ぶーーぅ) 
今車内で 着メロたれ流す五十%〈パ〉はおばさん
おー、いぇい〜

ふと思う
未来の電車 座席は半分以上青い席
それでもなお 茶色い席ねらう 年取った人々
イス取りゲーム すかさず車内のアナウンス

「えー茶色い座席は健全な若者、及び高額納税者の優先席です」
「本日ポイントサービスデーです。ご協力ねがいま〜ス」


電車に乗り込む 老人達の目がピカリ 互いにすばやく席のゆずり あーい
勝利者の顔 に満面の笑みー 敗者の淋しそうな横顔 に涙がきらり
勝利者の胸に 輝くバッチ一つ増え五十と ハチ個
(いたたまれなくなりすぐに電車を降りることになるやさしい若者)

未来の電車
輝かしい希望! と夢! を乗せた未来の!


ドアが開く
トースターのように押し出される私いぇい〜
ドアが開く
トースターのように押し出されるあなたいぇい〜
繰り返す明日のために いぇい〜
転げ落ちるよにいぇい いぇい〜
いえーい


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Entry50

ビー玉

今日 ビー玉を買った
黄色いネットに入った 色とりどりのビー玉を
いつも通りすぎるだけだった駄菓子屋さんで
駄菓子屋さんには ちいさなおばあさんがいて
「これ、ください」
ってビー玉を差し出したら
「120円」
って無愛想に言った

夜 家に帰って
昼間の仮面をすべて脱ぎ捨ててから
白いテーブルの前にぺたんと座って
黄色いネット越しにビー玉を眺める
それから
ネットの先を黒いはさみでぱちんと切って
テーブルの上にざらざらっと出した
ころころ ころころ ころがって
テーブルから転げ落ちる
バカだ、私。
半透明のタッパを出してきて
ひとつずつ 集める

そして 見つめる
じいっと 見つめる

じいっと

ふと 思いついて
赤い すきとおったやつをひとつ
口に 含んだ
ひんやりと つめたい
無機質な 味のない 味

やがて ぬるくなる
次は青いのにしよう
赤を出して 青を含む
また ぬるくなったら
今度は緑
次は 模様が入ってるのにしようか

赤や 青や 緑や
模様が入ってるのや 入ってないの
次から次へと 含んでは 出して
そうして残った最後のひとつは
模様のない すきとおった うすい 青

また 見つめる
じいっと 見つめる


じいっと


気がつくと 窓の外も
ビー玉と同じ
すきとおった うすい 青にかわっていた


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Entry51

日常エゴ

光にむかって飛ぶ虫を
私はぱちんと手で潰す

小さいけれど確実に
私は「よっしゃ」と口に出す

一見
何も得るものはない
何の意味もなかったであろう
ヤツ、この虫の一生が
私の手によって
意味のある
人に何かを与えるモノとなった
その瞬間である。

よかったな、虫。

意味のなかったものが意味を持つ。
私は微かながらも充足感を得る。
嗚呼、なんと素晴らしい。


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Entry52

ポジティブシンキング

熱帯夜
無料で入れる
サウナかな


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Entry53

時速750マイルのブルース

昔、75セントのブルースというのがあったのを知っているか?
75セント分の切符をくれ、行き先は何処でも良いから
75セントの切符で俺はここからで手行くんだ
そんな古い歌だ

一体男は何処へ行こうとしていたんだろうな
俺達は世界を半周した
あと20分後には目的地だ

なあ
75セントのブルースって結局どんなだったんだろうな
今のジャズマンはブルースを弾かない
そもそも俺達がジャズを知らないから聴いたって解りはしない
なあ
75セントのブルースって結局どんなだったんだろうな
眼下に広がるあの海の波音みたいだったのだろうか
この空を埋め尽くす風の音みたいだったのだろうか
どんなだったんだろうな
どんなだったんだろう
俺は知りたいよ
あの男の行き先を俺は知りたい
なあ 俺達は今何処だ?
俺達の行き先は何処だ?
俺は知りたいよ
ブルース ブルースって何だ
俺は知りたい
あの男の行き先を知る為に
俺達の行き先を知る為に
俺は75セントのブルースを知りたい


ああ、大丈夫だよ
大丈夫だ
そうか、もう着いたのか
そうか、解った
よし
行こうか
ん、そうだな、そうだ、大した事は無い
口笛の一つでも吹きながら、だ
ああでも畜生、一つくらいブルースが吹ければな
畜生
畜生



あの兵士達の飛行機はもうずっと帰っていない
だからあの口笛の「星条旗よ永遠に」がブルースだったのかは
誰にももう、解らない


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Entry54

ぼくの詩のつくりかた

思わせ振りな使い回し。

文語的又は口語的に偏った表現。

有るか無しかのテーマ。

極端にまで削った意味。

乱数的な単語。

盲目的な組み合わせ。

肛門愛的観察眼。

僅かな時間。



それらを大きな釜に入れ、一晩くつくつ煮込みます。

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