第19回詩人バトル Entry22
前書き
「あなたは首を絞められた事がありますか?
僕はあります。」
本編
体には発疹で日中には蝦蛄(しゃこ)の泳ぐとこ見たかんなあ
気味が悪いよお
隣人のバイクの鍵穴にセメダイン入れて脅迫ハガキ一枚分の復讐成功せり
あそこの壁なあ兵隊さんの敬礼しとるとこみたいなシミ着いてんなあ
見えない見えない見えない見えない
狂った彼女は旧商店街を学生かき分け上から下まで走り抜けたのだ
追わない追わない疲れるもん
手紙を捨てられるくらいはかまわないのだよ写真をやぶられるくらいは
女の服が掛けてある部屋で別の女とセックスするくらいだからその程度の人間だから
学生の夜の花火に迷惑し警察に電話したのだけれどそしていっしょうけんめい説明し
たのだけれど来てくれると言ったのだけれど言った気がしたのだけれど足音は聞こえ
たのだけれど聞こえた気がしたのだけれど来てくれずに次の朝仕方なくその人の家の
ドアに「夜の花火は迷惑です他でやって下さい」とはり紙をはったのだけれど何か心
が晴れませんでした
あの人僕の精液をビンに入れて持ち帰って
オレンジジュースに入れて飲んだんだってえ
君はどうするう?飲めるう?
なに飲めない?そっかあ
え?なに?
うん。そうそう。自分の罪を自己主張に転化してるだけなんだよねえ
今日からボク自分の罪を自己主張に転化しますボク
ボクこれで安心して眠れますボク
狂人がアパートの僕ちんの部屋に入り込んできてのお
御飯茶碗やらファックスやらカーテンレールやらぶち壊しよってん
こわかったです。ええ。
でもほんとにこわかったのは
次の日の夜アパートの前に誰かが立っていて
またあいつが来たのかと思った時
結局となりの部屋の人の友達がその人を訪ねて来たのだけど
いなかったので外でタバコを吸って待っていただけなのでした
あのですねえ今回の生理中のセックス強要事件においてですねえ
人間性のすべてをですよ否定されるなんて事があっても
よいのでしょうかねえあなたにお聞きしたい
恥ずかしかったってあんたもっと恥ずかしい事いっぱいしてきてますがな
ですがそれは私の身勝手な論理なのです
この事件においてのみならず
私の基本的な物事の取り組み方においての大きな問題なのです
1996年8月某日
エレベ〜タ〜エレベ〜タ〜怖いのは〜エレベ〜タ〜
イツノヒカ〜ソレヲ〜よろこびに〜かえられる〜
装置が出来て僕を救ってもらいたいです
今から自殺しますってわざわざ電話しないでくださいよお
お金があまりないので御葬式は行きませんよオ
服も無いし
え?じゃあ土曜日の約束は?
死体とセックスするの嫌ですよオ
ぼうやたちぼうやたちうちの前で大声出したり狂人のふりするのおやめなさいぼうや
たちぼうやたちその狂人のふりが伝染しそうですぼうやたち
伝染してしまいますぼうやたち
なに?私は人を差別しませンだって?
ちょっと待ってそれ
笑わせないで
あなたはセックスしないの?
するでしょ?
セックスイコール差別
OK?
いやあアパートが線路のとなりに建ってましてですねえ
電車の音がうるさくてうるさくてですねえ
房総の田舎町に引越したんですが今度は耳鳴りがしてうるさくてうるさくてですねえ
結局また都会に戻ってきたのですがもう耳鳴りはしなかったです はい
してるんだけど聞こえてないだけなんだよねえ