| # | 題名 | 作者 |
|---|---|---|
| 1 | パウダールーム | 葉月みか |
| 2 | 至福千年 | 大覚アキラ |
| 3 | 深夜街頭にて | ヤベタツヤ |
| 4 | 星空 | 末吉達也 |
| 5 | おだんごさん | 科長 |
| 6 | さくら | 石田圭太 |
| 7 | 青世界 | YU-75 |
| 8 | 龍 | 蒼烈華 |
| 9 | 旅人 | 有機機械 |
| 10 | クリームソーダ | 葉月 涙 |
| 11 | 今日 | mayu |
| 12 | 道 | 狭宮良祇簾 |
| 13 | 恋愛空想主義 〜ナラナイデンワ〜 | 木葉一刀 |
| 14 | 漸近線 | 沙汰 |
| 15 | 雨の中の自転車 | ゆーこ |
| 16 | 回帰線 | 玄 |
| 17 | 氷と吹雪の伝承 | Default |
| 18 | 対詩:第一之項 | なまう |
| 19 | 人形のユメ | 海音 |
| 20 | ブラックコーヒー | あすか |
| 21 | 雨 | Rio |
| 22 | 疲れてしまった飼い犬の告白 ★ | 阿部瑞穂 |
| 23 | 前から・今でも・これからも | AOI |
| 24 | なりたい | rin |
| 25 | 吸って、吐く | 竹原 秀 |
| 26 | とがってる? | 鎖姫 |
| 27 | A happy new century(?). | 3104 |
軽くて小さなバッグを小脇に 水たまりを3つ飛び越える 空を跨いだみたいに嬉しくなって 私は体中で笑い出す ねぇ いいじゃない シャドウがちょっと薄くなったりとか 睫毛のカールが落ちてきたりとか 香水の香りが飛んでしまったりとか それもそんなに悪くないから いいじゃない ねぇ ポーチを置いて出掛けてみなよ 終業ベルの3分後 パウダールームに駆け込む代わりに 茜色の雲に会えるよ
黄金の蜜蜂が架空のゴシック建築を描いて飛翔するある夜明けの実 験室で彼女は頭蓋骨の中にひとつの王国を築くホルマリン漬けのギ リシャ彫刻が語る月の犬の伝説はセメントに塗り込められた落下す る九番目の月を撃ち落せ巨大なミシンの庭園の上で彼女は空一面の パンと葡萄酒を見る最後の晩餐あるいは大聖堂に響き渡るハレルヤ の蘇生を永遠に待ち続ける愚者の奇跡そしてまたある色彩に彼女は 憧れるが禁断の果実は腐ってしまったすべては終わろうとしている
街灯の光に照らされた 頬に赤らむ心模様 一曲に込めた表現する希望は 誰彼に届くことなく 自分のみに語りかける 六本の弦に皮膚の厚い指先 目深にかぶった帽子 夜の町に溶け込んだ メロディと一体化した 街頭演奏者たち
ほらぁ〜 見てごらん 君の瞳の奥からきれいな星空が みつめあう 君の瞳に 素敵な星空が 恥ずかしく うつむく 君の瞳 時には 涙の 流れ星 それを 見つめる 月光 一瞬の曇り空が 君の星空を曇らせる 心の中では 綺麗な流れ星 ほらぁ〜 見えてくる 君の心の星空が 支えあい 助け合う 心の星空が・・・・
たれのおふとんに くるまって すやすやおやすみ おだんごさん もちあげると たれのおふとん からまって 「う〜ん あとごふん」 たれのおふとん ひっぱって ねぼすけ ぐーたら おだんごさん
ゆびさきで その はなびらを すくいあげるようす ゆらり なびくそれを おしべ めしべ それを かたほうの てのひらで かぜを おおいかくし まもりぬくようす はらり はらはら たよりなく すきまかぜがよぎり たえまなく ふあんかんがおそい のびあがろう のびあがろう と おもいごと てっぺんにかざしたら はなびら さらりと かみのけをすべりおち はなびら さらりと ほほをつたう むひょうじょうに なみだをすいながら いっていのくうかんを からだとのあいだにたもちながら ゆらり はらりと じめんに おちる たよりないかぜが それをはこんでいき おもいだけ さらってゆく くちびるをかみ そのさき みすえても つがいのみつからぬ おしべとめしべ ふわり と
部屋の中で立ち止まると ふと何処かの地平線が見えて それが歪曲した様な錯覚を覚えた 音がする …音 水晶がくるくると何処かで回っていて 僕はその音なのだと思って 膝を抱えてそれを聴いた 窓の外は海の中で 差し込んでくる光は水に揺られてゆっくりと 流れてくるから大丈夫 例えば僕に触れたとしても 空からじゃ何をしているかなんて わかりはしないから 気がつくと何もかもは消えていて 僕は水の中 遠い場所で誰かの話し声がするけれど 青世界には僕一人 星の光は歪んで届き 降り注ぐ雨は頭上に幾重もの波紋をつくって 音もなく溜まってゆく 口を微かに開けて ゆっくりと流れ込んでくる水と一つになりながら でもそうやって目を瞑るとまだ 話し声がする さようならと言うのは 少し寂しい気がしたので このまま何もしないでただ 僕は水に溶けていこうと思った
高きを見つめて 見上げれば そこに居るはず 龍が・・・ 天高く舞い上がりし龍の存在が・・・ 私には明日への希望となる 悲しみさえも 苦しみさえも 何もかも忘れられるはず その神々しき龍を見上げれば・・・ 天空を舞う龍の如く 私はありたい
1977年、あれから君はどこまで辿り着いたのだろう。ボイジャー、君は 今どこにいるのだろう。 僕達がこの小さな惑星でばか騒ぎしている時、君は冷たく暗い夜空の向こう を漂っている。寂しくないのだろうか、それとももう誰かに出会えたのだろう か。今君は何を見ているのだろう。 生まれ故郷の周りでちっぽけな車を導いたり、明日は傘がいるのかどうかを 知らせながらぐるぐる回っている仲間を尻目に、孤高の君は闇の中へと去って いく。次に暖かい場所に辿り着くのは四万年後。 君は僕の英雄。いつかどこかで出会えたらいいね。
シュワシュワシュッ……シュワ…… ちいさなシャボン達がエメラルドの海を泳いで 水面がだんだんとやさしいメロン色に染まってゆく…… 「あのね」 いたずらを見つかった子供みたいに そうっと見上げたまなざしは あなたの 真綿のような微笑みに 淡い淡い心のカケラを落としてゆくの シュワシュワシュッ…… グラスにぽっかり浮かんだ流氷をくずしながら 「っあのね……」 顔を思いきってあげた 気泡がなくなる前に バニラアイスが溶けてしまう前に この時がとろけてゆくあいだに……
今日、たくさんの命が消え たくさんの命が生まれる 今日、たくさんの悲しみを抱え たくさんの喜びを覚える 今日、たくさんの不幸せを感じ たくさんの幸せを願う 今日、たくさんの別れに涙し たくさんの愛に涙する 明日に希望を委ねる前に 2度とこない「今日」を想い 「今日」を生きろ
ゆけばいつかとおくなるもの かえりみてまたちかいもの おぼえがあるのは このそらか みしっているのは このかぜか かんじるさむさにふりむけば おなじいろにそびえるまちよ いだいていくのは このすがた すてていくのは このまちの うつろいすぎる きせつのあいだ ゆけばいつかとおくなるもの かえりみてまたちかいもの いだいたつもりで おきわすれ すてたつもりで しまいこむ おぼえぬそらには わたしのこえを みしらぬかぜには わたしのいきを 秋の道には 私の 私の 褪せて乾いた 若葉のはてを 明日に芽を待つ 若葉のあとを。
力を込めたら 音を立てて壊れそう か細く小さな君に依存している 君が笑う度にこみ上げた高揚感は 君だけのメロディを奏でたときの それに良く似ている 小さな君と一緒に私が手に入れた この小さな機械は 音だけで私の心を振るわせる でも今はもう鳴らない 微笑む君は居ないから 雨の中に堕ちたから 思い出を全て閉じこめて 小さな箱に入れられて それでも土には還らない
「別れよっか」 そう云いだしたのは私だったのに。 私が引っ越してからだった。 彼との中がうまくいかないようになっていったのは。 毎週家に帰って彼と会ったりもした。でも、その距離は結局埋まらなかったみたいだ。 誰だろう、いくら距離が広がっても会えなくても心の距離は広がらないなんて云いだしたのは。 そんなものはただの理想でしかなかった。私たちの間では。 近くにいた頃はよく喧嘩もしたけれどすぐに仲直りできた。 すれ違っても、いつかきっと分かり合えるようになるって思ってた。 でも、きっと私と彼の関係は漸近線と同じだったのだ。 だんだん本当に何処までも近くはなるけれど決して重なることの無い線。 「別れよっか」 そう云ったのは私だったのに、彼に新しい彼女が出来たと聞いたとき涙が出た。 多分この涙は自分のものを取られたことに対する子供っぽい独占欲、そう思いこんだ。 私の中に残る彼への感情は、そんなものではないはずだから。 そんなものではあってはならないのだから。 「別れよっか」 そう云ったのは私なのに。 掴んでいたその手を、手放したのは私だったのに。 私は、彼のことを多分きっとまだ気にしてる。 「別れよっか」 そう云ったことを、後悔してるかと云えばそれは決してそうでは無いと言い切れるのだけれど。
今日もまた雨 いつも 彼女を後ろに乗せて 走っていた自転車は 雨の中 ぐっしょりぬれてる まるで 2人の想い出を流すように 降り続く雨 お願いだ もうこれ以上 降らないでくれ おれの願いはただ一つ 彼女との想い出を流さないでくれ Rain Rain Rain Rain... 毎日降る雨 今日 彼女に別れを告げられ 忘れていた自転車は 雨の中で さびついている まるで 2人の恋を打ち消すように さびついていく お願いだ もうこれ以上 降らないでくれ 忘れたくない 彼女のこと 彼女との恋はうそじゃなかった だけど わかったよ もうこれ以上 追い続けない だけど絶対 忘れない 彼女から真実の愛を教わった わかったよ もうこれ以上 降らないでくれ おれの願いをもう一つ 彼女だけぬらさないでくれ Rain Rain Rain Rain...
走り続けてゆく 毎日どこへ向かって走っているのか 踏み切りの線路の溝にはまらぬよう 踵をあげる君を見ている 好きな人がいたのでしょう だからあの歌が好きだったのでしょう 芸術家って死ぬんだね 新聞の記事を見ながら君が言う いとしい人よ 君ほどには頭が良くないから だからいとしい人よ 僕は笑うこともできない さようならと君が言う スピードがとても速く通り過ぎる一日は 君がいないととても僕などはだめだから 僕は今でもあの歌を聴いている 何かがしたい どこかへ行きたい 君のいないところで 僕はもう一度君に出会いたい
北の平野の まだ向こう 北の山地の まだ向こう 命絶え 時すら凍る氷原の いずこと知れぬ 奥津城に 歳経ぬ女王が 棲みたもう 唖者の叫びと 棲みたもう 瑠璃紺の 闇のしじまのただなかで 氷鳴きの音に 微睡みて そが求むるは 乙女の操 そが慴るるは 古金の槍 古よりの 約定に 今宵月は 燃え上がり 銀の炎は 凍りつく 黄金の煌めき ありせなば 娘は女王となるだろう 娘は女王となるだろう
『場所』 人が求めし安らぐ心は 他人がそれを知る由も無く 歳幼くして悟るものなど まだまだ未熟よ もがくも良しと 『言葉』 ここで見付けし安らぐ心は 何が導く足掛かりとなる 複雑な心人ある証しと 迷いよそれも 一つの光
ぼくららがみるのは おいしいゆめだけじゃなくて ぼくらがはこぶのは たのしいゆめだけじゃないんだ それでも ぼくらはわらっている つめたい つめたい ガラスケースのなかで
いつからだったろう。 においがしただけでむせてたブラックコーヒー。 好きになったのは。 多分あなたのことを愛し始めてから。 そんな簡単なことに気が付いたのは、 あなたと二度と会うこともなくなってから。 あなたはいつもブラックコーヒーを飲みながら 故郷のこと、遠い昔に愛し合った恋人のこと そして今現在同じ空間で生活を共にしている人のこと まるで独り言のように話していた。 まるでそこに自分の存在がないように。 私はいつもあなたの心にタイムスリップしようとするけど しようとすればするほどなぜかあなたが 途方もなく遠い人になってしまう。 そんなジレンマに私は泣いた。 子供のように泣いた。 彼は、わたしを抱擁し、ただ遠くを見つめるような 目をしてキスをしていつものように私を抱いた。 抱かれていても私の心は虚脱感しか残らない。 彼は、けっして「愛してる」という言葉は発しなかった。 あえて、なぜ言ってくれないか聞かなかった。 聞けない、その一言を聞けば 私たちの関係はきっとがらがらと音を立てて崩れていく。 でも、終わった。 泣きながら「もう別れたいよ、つらいよ」 泣きながら言うのが精一杯の自分に 「わかった。いままでありがとう」 「ありがとう」たった2年の月日はやはり たった一言で終わるのだろうか。 わたしは勝手に解釈した。 あれから5年後、無性に彼に会いたくて 彼の会社に電話した。 彼の遠くを見つめる目の答えが欲しかった。 事務的な乾いたメッセージが耳に染み込む。 彼の会社はもう存在しなかった。 あれから、10年。 今でも彼に抱っこされたい自分がいる。
傘をたたく雨音がやけに騒々しいけど 傘をたたんで歩いてみると意外に小雨だったと気付き 傷つける物を疎外することがおびえを増幅させると悟る 雨にうたれた私の体は 甘いようなえもいわれぬ匂いを発するようになる それは私の思い込みによる幻臭なのかもしれないけど 雨のにおいでも、私のにおいでもない匂いを感じた 家に帰った私は風邪を引きながらも満足だった 傷つくことを「傷を得ること」と思えたら 雨にうたれてみるといい。
僕はもう疲れました あなたに疲れました あなたの後をついていくのは もう嫌です おとなしくつながれるのも、 喜ばれるため芸をするのも、 苦痛でしかありません あなたは 僕をわがままといい 身勝手と思っていますね あなたの、 手にかみついても いいですか
パステル画の様な太陽が 暖かな光を麦わら帽子に たたえてる 時間という概念は 風と共に流れゆく 僕は堤防の先っぽで裸足の足を 投げ出した ウキは気持ち良さそうに 波と戯れてる おねだり子猫があくびした 僕のフツウの日曜日 前から・今でも・これからも
沢山の人に 将来、何になりたいか聞かれたし 沢山の人に 将来何になりたいか 聞いてきたけど みんな お花屋さんや パイロットって言うばかりで 誰も 自分になりたいなんて 言わなかった。 自分になりたいなんて 知らなかった。
ビート リズム パルス ズレて いく 正確なタイミング 顔も知らぬ誰かが決めた法則 そこから逃れたい が 逃れようとする行為や願望こそが すでにその意志を裏切っていることに 彼は 気づいているだろうか ぼくは ジェリーの水槽の中から 眺めている
機械に運ばれていく人々 僕もその一人になるのは嫌 遅いエレベーターの透明な硝子に 遠くなる知らない人の輪郭をなぞる 一本の弦がぶつりと切れたときのように 熟した果実が地面に砕けるときのように 急に解き放たれ 独りきりになって やわらかい赤んぼのからだが時が過ぎると 藁半紙色の骨と化すように 何もかもが無くなって そう 僕は 一本飛び出た蛍光色のプラスチックの杭 硬いコンクリートにたってる 硬い世間にヒビをいれ 刺さってる
あと2ヶ月という今日 20世紀が終わることを思い出した 世紀末 あと2ヶ月 世紀末ではなくなる 生まれたときから 世紀末を生きてきた 世紀末の人間だと思っていたけれど 世紀末の人間でなくなる 21世紀の人間になる でも生まれが20世紀だから 21世紀でも20世紀の人間 何かが急に変わるというわけではない 何かが急に無くなって 何かが急に現れるわけではない それは分かっているのだけれど 何か20世紀が否定されそうで 否定されるわけないのにね 21世紀の土台は 20世紀の人間がつくる 21世紀の人間が その土台で生きて 21世紀をつくる 21世紀の人間が 22世紀をめざして 22世紀の土台をつくる 否定されるはずがない 平成生まれが中学校1年生になる年 21世紀生まれの人間が産声をあげる 21世紀のみなさん、お手柔らかに
投稿受付───11月1日〜11月20日迄
発表───ご到着次第順次発表
投票───11月21日〜12月21日迄
結果発表中───12月23日
結果発表参加される皆様に。
詩人登録と作品投稿は別メールで送ってください。
作品には必ずお名前とメールアドレス、HPアドレスを記入してください。
お名前なしやアドレス不明の作品でQは難渋しております。
第2回詩人バトルチャンピオンは阿部瑞穂さんの『疲れてしまった飼い犬の告白』に決定しました。
阿部瑞穂さん、おめでとう! あなたが記念すべき第2回詩人バトルのチャンピオンです。
| 作品 | 票 |
|---|---|
| 疲れてしまった飼い犬の告白(阿部瑞穂) | 6 |
| なりたい(rin) | 3 |
| さくら(石田圭太) | 2 |
| 回帰線(玄) | 2 |
| おだんごさん(科長) | 1 |
| 旅人(有機機械) | 1 |
| クリームソーダ(葉月 涙) | 1 |
| 道(狭宮良祇簾) | 1 |
| 恋愛空想主義 〜ナラナイデンワ〜(木葉一刀) | 1 |
●疲れてしまった飼い犬の告白(阿部瑞穂)
●なりたい(rin)
●さくら(石田圭太)
●回帰線(玄)
●おだんごさん(科長)
●旅人(有機機械)
●クリームソーダ(葉月 涙)
●道(狭宮良祇簾)
●恋愛空想主義 〜ナラナイデンワ〜(木葉一刀)
今回もたくさんの感想有難うございました。第3回バトルもお楽しみください。
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