第20回詩人バトル Entry28
俺は残酷な生き物だと言うことを暫し忘れていた
所詮拠り所の無い侭に漂って居られるのも夢の内
淡い温もり抱え込んで醒める頃には鈍い痛み
揺れる逃げる指の先に壊れた壊した昔色の骸
揺り起こす指の先から熱を持とうが今は幻惑
繋がれた身体は冷ややかな狂気を以って依然
上手く立ち回れないと言い訳はまるで空の色
吐き出す息は熱くけれど離れなでと掴む髪筋
哀しがった眼も今は催眠剤
…一握りのリアルをどうか
されど放たれることなど望んで居無いからこれ以上
ふと月夜を眺め遣り其れが綺麗なら以って瞑すべし
「…愛してる」