第20回詩人バトル全作品一覧

Entry No.題名作者
1ありきたり
2テーマパーク有機機械
3夏の遊びMetolo
4曲がり角jill
5Accidentカーム・トゥルース
6やまない雨はない麻貴香音
7さようなら氷月そら
8あのころ沙汰
9北へ西沢政則
102400個の正方形(あるいはQBOOKS詩人バトル作品規定の純粋な視覚的表現)大覚アキラ
11(作者の要望により掲載終了しました)
12空に誓う小松知世
13言葉を一つ遺して五月原華弥
14みち香京
15おれはごりらごりら
16七威
17手帳・手紙・紙飛行機ぶるぶる☆どっぐちゃん
18遠い場所から秋月
19罪と罰瑠宇
20約束の指輪芽萌里
21Bleeding風早瑞樹
22私達植木
23(作者の要望により掲載終了しました)
24『Honey bunny darling』橘内 潤
25日常恐怖瑞松花
26ざわめき深sachi
27はかり。果歩
28横たわる。佐輔
29受験生どもへ棗樹
30秋は生きる希望を喪失する残酷な季節春九千
31そのモノとしてのサガ木葉一刀(コバカズト)
32炎を纏った恐竜は、全てを紅く染め尽くすてこ
33帰り道下圭
34時のスピードxei
35クレッシェンドカイヱ
36期限切れ佐藤yuupopic
37Goldie
38ちょっとした恋の悩みin仕事がてらHAJIKO
39言葉のマジックやすらぎ

↑TOP

Entry1

ありきたり

たかくとおい空がみえるよ
それよりもとおい場所で
なにがカナシクってそんな風にわらっているの

ありきたりだけど
そこに空はひろがっていて
アオや雲や星がみえて
時に雨に濡れることも出来て

そんなありきたりに
救われることもあったりして
そんなありきたりが
沁みるときもあったりして

だからそれでよかったんだと
だからカナシクないんだと
ナミダを出してわらうのも
ぜんぜんアリだと云っておくね


↑TOP

Entry2

テーマパーク

きらびやかな花火が弾ける。
ラグーンに水柱が立ち上がる。
ダンサー達が一糸乱れぬ動きを見せる。
巨大な空気人形が立ち上がる。

そこは夢の国。
日常を忘れる場所。

それを僕は美しいと感じ、この世界の希望を見たような気になる。
それを今このとき、餓え苦しんでいる子供達に、戦火にさらされている子供達に見せてあげたいと思う。

でも彼らはそれを見て喜んでくれるだろうか。
この飽食の街に生きる僕達と同じように喜んでくれるだろうか。


↑TOP

Entry3

夏の遊び



          
         うすくちぎった

      

    はなびら

    

         くき

             はっぱ

     

          みずのうえに

      ならびうかべて

              ふりはじく

       

     

   ひかりのなか

    

             はながつくる 

       

    ひかりのいろに

               めをふせて

       なつのおわりをうたった


↑TOP

Entry4

曲がり角

あっという間に、飲み込まれてしまった

あの角に見えるものは
わたしの想像を 遥かに超えて
どうしようもないほどに
深い霧に包まれている

身体は鉛のようで
意識は 深い海の底
幼いわたしが 見たものは
全て 消え去り 手に残る闇

角を曲がると なにがある?


↑TOP

Entry5

Accident

もしも、私があの日と会っていなかったら・・・
もしも、私がこの本に出会わなかったら・・・
もしも、私がこの場所にいなかっら・・・
今の私は、なかったと考えていい。
そんな、偶然に出会ってきたから、私は今ここにいることが出来る。
1分違えば・・・1秒違えば・・・この偶然に出会うことも出来なかったかもしれない。
そんな偶然の中に、私達人間は、生きている。
これからも、いろいろな偶然に出会うのだろう。
それがいつ来るかはわからない。
それに、偶然は、知らぬ間に来て、知らぬ間に去ってゆく。
今、思えば私はさまざまな偶然に出会ってきたのだなぁ。
もちろん、私の知らない偶然も・・・


↑TOP

Entry6

やまない雨はない

一人でいいから本当の自分を
見せられたら 見せてくれたらいいと思う

そう一人でいいから
向き合って
素直に話せたら

こんなにも苦しい
日々は少しずつ
消えてゆくのだろう

ナゼ生まれて...
そして明日死んでしまうかもしれない
考えるだけで不安になってしまう世界に
ナゼ僕らはいるのだろう?

誰も気付かぬまま
きっと何も知らぬまま
過ぎ行くのかもしれない

長く降り続いた雨の中
僕らは新たな光を見つけ
答えを導いてゆく


↑TOP

Entry7

さようなら

空は日々 青をやわらげ 高さを増してゆき
雲は白い主張をあきらめはじめる
太陽はかろうじて強さを保ち
時の流れに逆らって必死の抵抗
しかしそこにはやはり
逃れようのない体力の衰えを感じる

アスファルトに転がる蝉の死骸
いつの間にか
公園からは子どもたちの姿が消えた

さようなら
また来年会いましょう

妖艶な月の光の下
気の早いこおろぎが鳴いている


↑TOP

Entry8

あのころ

 屋上に行こう

 そう思って 階段を上ると

 そらが
 近づいてきて

 思わず
 近づいてくるなと 叫びたくなる

 ああ きれいだな
 なんて 思いたくねぇのに

 近づくそらに 寒気がする

 アイツと見たそらもこんなんだったかな なんて
 昔の友人 思い出して

 そんな 自分の思考に吐き気がする

 そらなんて
 そのときの気分で ころころ色を変えて
 そんな 優柔不断な性格のくせに

 勝手に
 人の気分を変えるくらいの
 わけわかんねぇ 影響力を持ってて

「馬鹿みてぇ」

 はき出すように呟いて

 寝っ転がって 目を閉じた


↑TOP

Entry9

北へ

寂しい北の国 北に北に行きたい 雪に埋もれたミサイル基地
太陽が北へ沈む 朽ちた船が飛び上がる 白い建物のカテーンコール
寂しそうな海へ二人 寂しそうな曇った雲アホウドリの鳴き声
二人がたたずむ時 時を忘れそう 曇った雲に永遠を
海につながる太陽たち 見えない時間永遠 見えないものを愛と呼び
見えないものを神と呼び 見えないものを憎しみと呼び
見えないものを善と呼び 見えないものを全てと呼び
見えないものを悪と呼び 見えないものを
見えない全て 見えない全て 見えない全て
見えない全て 見えない全て 見えない全て


↑TOP

Entry10

2400個の正方形(あるいはQBOOKS詩人バトル作品規定の純粋な視覚的表現)

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


↑TOP

Entry12

空に誓う

「一体全体どういう事なのよ!!!」
あたしは空のその上の方を睨み付ける
「あたしが一体何したって言うの?」
空は青く輝き
雲は軽やかに流れてるっていうのに
あたしの人生ってばなかなか上手くいかない
「どうしてこんな苦労が押し寄せて来るのよ!!!」
ダルマじゃないんだから
そう何回も転んだり起きたり出来ないの!!!

何度目かの障壁にあたしはちょっと参ってて
恨めしく空を見上げる
それは何度も救いを求めた空と同じ色で
尚更腹が立ってきた

空が青く高く広いのだって
太陽が大きく光り輝くのだって
星が微かに力強い瞬きを見せてるのだって
別にあたしを慰めてるわけじゃないし
そのために存在してるわけじゃない

なのにあたしってば
そこに何度も救いを求めてて
しかも神様に祈ってた
「神様どうか上手くいきますように」って
でも神様は見守ってるだけで
何かしてくれてるわけじゃないし
助けを出してくれるどころか
めちゃエコひいき
これが怒らずにいられますかっちゅーの!!!

さんざん文句を言った後で
あたしは再び空を見上げる
何度も見上げては希望を見出していた
そんな青い空を見上げる

あたしがどんな状態でも
空は相変わらず色んな表情で広がってるから
悔しいあたしは空に宣言した
「ここに誓う!!!人生へのリベンジを!!!」

どんなに上手くいなかい時だって
決して人生を諦めたりしない
何もしてくれない空だけど
そこにあたしの復活の呪文があるから
空に手を伸ばして希望を見出す
そして誓う
心の故郷がある空を味方にして


↑TOP

Entry13

言葉を一つ遺して

彼女は死んだわ
あなたに一つ言葉を遺して
「いつまでも好きよDarling」
それに嘘はきっと無いけど
結果的には嘘になる
あなたの愛した彼女は消えた
あなたに一つ言葉を遺して
長い長い幸せな夢を見ていたと
諦めるのはあなた次第
だけど忘れないでいて
あなたの愛した彼女は
実在していたことを


↑TOP

Entry14

みち

 いつも夢を描いて遊んでた
 まるで小さな子供のように笑ってた

 気が付けばもう大人になっていく
 笑ってられない自分が居た
 怖くもないし何でもない平気な顔しているよ

 
 
 人に流される前に自分のやりたいこと貫こうよ
 いつか話してたことを絵にしていきたいな
 すっきりした楽しい世界を
 思いっきり描こう!

 思い出の宝石箱崩す前に 忘れたくないよ
 君達や多くの人々を
 道は開くんじゃないよ
 自分から作って歩こう

 時間は流れるけれど
 過去と未来、変えて見せたい
 人のものまねばかりしてたって何も変わらないから
 一人ずつの物はたくさん出来るんだから
 誘惑に負けずにちゃんと進んでいこう。


↑TOP

Entry15

おれはごりら

おれはごりら
ゆかいなごりら
はんぱじゃないぜ

じまんの毛がわ まいにちブラシ
晴れた日はぴんぴん
曇りの日もそもそ
雨の日ははごわごわ

おれはごりら
つよいぞごりら
どうぞよろしく


↑TOP

Entry16

夜の都会を彼の窓から眺め
ため息混じりに見渡す自分の部屋
テレビから溢れ出す陽気な光り
知りもしない最近の歌を無理矢理口ずさむ

運命に縛られる運命
大河の流れに逆らった一匹の魚
一つ形の悪いリンゴ
それを捨てることができる人の自由
ありきたりのルールで埋められた日常
傘もささずに雨の中を走こと

誰もがどうしようもない不安や迷いの中でもがき生きながら
たくさん笑えることを たくさん泣けることを
追いかけているんだ


↑TOP

Entry17

手帳・手紙・紙飛行機

君は何とか言いたいことをうまく言いたくてそれでそんな手帳を持ち歩いているけど
手帳に色々なことを書いているけど
でもそんなものは全く役に立たないから捨ててしまった方が良いよ

そう言って彼はあたしの手帳を奪い取ると、紙飛行機にして投げてしまった

あたしはあたしなりにそこに色々なことを
例えば日記だとか例えば虫の死骸だとか
例えば彼への秘かな恋文だとか
例えば世界の終わりだとか
そのようなことをあたしなりに書いてきたので
二年もかけて書いてきたので
だからさすがにキレて
彼をぶん殴って彼に馬乗りになってそしてまたぶん殴って涙をぽろぽろ流しながらぶん殴って
馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿、死んじゃえ、馬鹿、この馬鹿野郎
そんな感じに怒鳴った所へ

ほら、うまく言えたじゃないか

と、彼は鼻血を出しながら言った

思った通り、君の声はなかなか良い感じだよ

彼はにこりと笑った

あたしは彼から離れ
そして礼を言うべきか憤慨すべきか決めかねて
だから空を眺めた

紙飛行機はふらふらと低く
もう落ちている
そう言って良いような高度で
でもどういう具合か、書き付けた文字の重さがバランスを取っているのか落ちなくて
地上すれすれを
這うように跳び続けていた


↑TOP

Entry18

遠い場所から

昨日あなたの夢を見ました
なんだか ふと あなたに会いたくなりました


↑TOP

Entry19

罪と罰

一つの罪と 千の罰

許されることでないと 分かっていたのに

決して犯してはならないと 知っていたのに

それでも 僕は罰を受けることを選んだ

君の笑顔を見るために

君に笑っていて欲しかったから


↑TOP

Entry20

約束の指輪

大好きな人から指輪をもらった

銀色の光が手の中で踊る

「どうして?くれるの?」
前から欲しかったのに
意地悪く聞いた私と
全部知っててその唇をふさいだ彼

−この人とならずっと歩いていける−

うれし涙こらえ指輪をはめて
「後悔しても知らないよ」
彼は微笑んで私の手をとり歩き出した
約束の指輪は少しだけ大きかった


↑TOP

Entry21

Bleeding

手首を深く切って
肘まで流れる血の描像を
写真に撮ってメールで送るの
傷つけるより 傷つく方がいい
心配されたい 最低な私だから

涙なんか流れない
流れるのは真紅の血
痛みなんか感じない
感じるのは心の傷み

双腕はすでに傷の嵐
胸の谷間と 額には
堕天の証の 逆さ十字

貴方は私を 天使と呼んだ
それは本当 私の左肩には
見えない片翼がついている
流れた血で 黒く染まった

もう天には帰れない
私のたった一つの望みは
貴方に…… 殺されること
永遠の無の暗黒に
どうか私を沈めて下さい

私は人を不幸にします

消して下さい
消して下さい
私の 存在を消して
すべてを否定して
闇に 私を捧げて

薔薇の香りが 貴方を包む
貴方はBLUE BLUE ROSE
存在しない刃で
私の心臓を突き刺してくれた

しあわせです
しあわせです
I am free
I am nothing
虚無へと
私は還る

かつて何物も存在しなかった世界で
魂を捨て
私は消えた

貴方に 深く感謝します
ありがとう
ありがとう
ありがとう……

そしてさよなら 永遠に


↑TOP

Entry22

私達

泣き止むきっかけを
失った私達は

バス停脇の塀に寄り掛かり
夕暮を味方に引き込もうとする
一匹の蝙蝠だったのだが

醜悪な面相の私達の叫びは
家路を急ぐ私達の耳になぞ
届くはずがなかった

三日三晩しゃっくりが
止まらなかった私達は

コンクリ橋の欄干にもたれ掛かり
回遊する稚魚に生臭い息を吐く
一羽の鴎だったのだが

嘴から漏れる私達の長い溜め息に
足を止め意味を探す私達なぞ
いるはずもなかった


↑TOP

Entry24

『Honey bunny darling』

あたしの右足と左足 彼を求めて争っている

“あたしが先よ”
“いいえ あたしが!”

あたしの右腕と左腕 彼を求めて争っている

“あたしが先よ”
“いいえ あたしよ!”

あたしの唇 それ見て笑った

“走りも 抱きしめもできないけれど 彼のkissはあたしのものよ”

いいえ 違うわ
彼のはみ〜んな あたしのものよ

ね darling


↑TOP

Entry25

日常恐怖

 例えば、どうしても食べすぎることとか
肌荒れが、気になりすぎてしまうこととかが
積もって 積もって 爆発物になる。

 睡眠が起爆剤

 足りなさすぎて、わけもなく怒り。
眠りすぎれば、満ち足りた頭が
理由の無い恐怖を、引き出すよ。


↑TOP

Entry26

ざわめき

あたしの胸の奥では
熱を帯びた言葉たちがざわめいている

目の前にあなたがいて
昨日見た映画の話で笑い合う
細めた目 目尻のしわ
いちいち気になって仕方ない

大事なことは 伝えられない

外は少し寒い
湯気の立つカフェオレを
あたしは一気に飲み干した
だけど
胸が熱くなるだけで
どこかへ追いやるのは無理だ
平気な顔して
強がっているしかない

冷えたベッドに 寄りかかる

あなたがいてくれることに
一言のお礼も言えない
ちっとも 素直じゃないね

黙っているあたしを見て
あなたが ほほえむ

胸の奥が ざわめいている


↑TOP

Entry27

はかり。

一人の自由と

独りの不自由と

それを知るために

ダレカが秤になることも。


↑TOP

Entry28

横たわる。

俺は残酷な生き物だと言うことを暫し忘れていた

所詮拠り所の無い侭に漂って居られるのも夢の内

淡い温もり抱え込んで醒める頃には鈍い痛み

揺れる逃げる指の先に壊れた壊した昔色の骸

揺り起こす指の先から熱を持とうが今は幻惑

繋がれた身体は冷ややかな狂気を以って依然

上手く立ち回れないと言い訳はまるで空の色

吐き出す息は熱くけれど離れなでと掴む髪筋

哀しがった眼も今は催眠剤

…一握りのリアルをどうか

されど放たれることなど望んで居無いからこれ以上

ふと月夜を眺め遣り其れが綺麗なら以って瞑すべし

「…愛してる」


↑TOP

Entry29

受験生どもへ

受かるさ
そして狼煙をあげろ
一億四千万光年背後の暗闇に沈む
俺に届くように


↑TOP

Entry30

秋は生きる希望を喪失する残酷な季節

次々と
好きなアニメが最終回(T^T)P
誰か俺に生きる目的をくれ!!


↑TOP

Entry31

そのモノとしてのサガ

今日こそきっと波が来る
大きな大きな波が来る
それに僕は君と乗る
二人で波を迎えよう

君が僕の雄を指先で
優しく愛撫するだけで
僕には痺れるような
小刻みな波がやってくる

口に含もうとするものならば
ビリビリと激しく振幅を繰り返し
僕は振り切れてしまいそう

僕の雄が君の雌の口に軽く触れるだけで
君も振り切れんばかりに激しく
波を迎えるから
きっと今日はいつもより良い波を
受け入れることが出来そうだ

君が僕の雄を君の雌に導き
それを直列に繋げば絶頂にも似た
大きな波がやってくる

そして僕は振り切れんばかりに
波を受け入れて
やったイケるぞ

大きな波を迎えたから
今日の君は少し疲れた風で
でも満足気に僕の後始末をしてくれる

でも最後の最後だけは少し切ない
僕は単なるオシロスコープ
やることやったら電源切られて即萎える

でも一つだけ大事なこと
ビリビリ来るのは最高だけど
口に含むのは危ないからね
良い子は真似しちゃいけないよ


↑TOP

Entry32

炎を纏った恐竜は、全てを紅く染め尽くす

今日もまた
炎を纏った恐竜は闊歩し
なにかを燃やし尽くそうと存在している

それがいったいなんなのか
それは誰にもわからなくて
炎を纏った恐竜がそこら中を紅く染め上げていくのを
見ていることしかできない

炎を纏った恐竜はいつか
母なる海まで燃やし尽くしてしまうだろう
そんな気がして
目を覚ますと

夢の中の存在であった
炎を纏った恐竜が
僕の部屋の窓から
僕の部屋を覗いている
僕を覗いている

ああ
わかった

宿題も
怒りっぽいお母さんも
酒飲みで乱暴なお父さんも
みんなみんな
燃やし尽くしてくれるなら

炎を纏った恐竜よ
僕を燃やしてもいい


↑TOP

Entry33

帰り道

感性を鋭くとがらして
カタツムリの夢を見る
そんな夜が今日のこの帰り道の
結末でしょう
決して幸福でもなく
しかしそれでいて
全く毛嫌いするわけでもない
そんな夜がこの帰り道の
結末でしょう。


↑TOP

Entry34

時のスピード

過ぎ去りし、日々は過去となり果てて…

時が走らないことを知っていますか?
時が歩む音を、知っていますか?

幼い頃は時など感じることもなく、
子供の時分は時の遅さに歯がみするばかりで、
けれど大人の今、感じる時は速すぎて、

だから願うのでしょう。
時よ止まれ、と。

陽(ひ)と月が、駆け足で空を巡ります。
目を戻せばめくれているカレンダー。
目を落とせば指間をすり抜けて消える無くし物の記憶。
目を返せば、別れを告げる濡れた、瞳…

時の歩みがもっと遅かったなら。
せめてあの日を留めてくれたなら。
他に何もいらなかったと、思えるのに。

それでも時は流れてゆきます。
止まることなく歩み続けてゆきます。
誰のためでなく、
何のためでもなく、

ただただ、進む時の速度を思うのは、

何かを無くしてしまったとき。
何かを忘れてしまったとき。
そして誰かとの別離のとき…

そんな時、きっと人は泣くのでしょう。
そしてまた、笑うのでしょう。

もう、時の流れにさらわれまいと。
もう、手にした宝を奪われまいと。
もう…大切な人の、記憶を落とすまいと。

重なり続く時という粉雪。
降り積もるそれを踏みしめ人は歩むのでしょう。

時の速度に歩みを合わせ。
時の雪道に足跡を刻んで。

過ぎ去りし、今を過去とし置きながら…


↑TOP

Entry35

クレッシェンド

法則のツイタテから抜け出して

深呼吸でダイブ。

溺れても 笑っていよう

この世界を超えていこう

ねぇ。ずっとそうしてきたじゃない。


↑TOP

Entry36

期限切れ

海藻よりも味気なく喉いっぱいふさぐ思い
飲み下せず
ただ ぎゅむ、 

噛みしめている

もう
俺の魔法は効かない、のだと
目くらましにすらならぬの、だと
とろけるような日々をくれた
同じくちびるから
お前は云った

膝を突いて向かい合った25センチ
深くて暗い25センチ

お前にとって
すでに、
賞味期限切れだそうだね

俺は


↑TOP

Entry37

降りしきる雨
誘われるように涙
すべてのものは
移ろう
幸せの芳香が
残っているうちに
少しの時間でもいい
あなたのそばに
いたい


↑TOP

Entry38

ちょっとした恋の悩みin仕事がてら

内面の安定が大切だと分かっていても
とわに響き続ける発信音は
ドロドロとした キリキリとした ムカムカを呼び起こす

いま どこで なにを どうしているの

内面の安定が非常に大切だと分かっていても
とわに響き続ける発信音は
ソワソワとした ジリジリとした モウソウを広げてく

なんで なんで なんで こたえてくれないの

内面の安定がと〜っても大事なんだって分かっていても
とわに響き続ける発信音を
イヤだイヤだと思いつつも 率先して 聞いてしまう

ああ 私を呼ぶ発信音は 
私の大好きなメロディだから いつでも聞いていられるけど
ああ あなたに伝える発信音は
他の誰に伝えるものとも同じで 乙女心は 社会心と 変貌してく

「ベル3回までに受けるのが基本でしょ」


↑TOP

Entry39

言葉のマジック

君の瞳の中にどんよりとした翳りが見えるのは何故なの。
いくら強気な言葉で飾り立てたって、僕には君の心が見えるのさ。
さあ、その厚いベールを脱いて僕の所に駆けてごらん。
少女の時のように、初めて出逢った日のように。
君は、はにかみながらそっと僕に微笑んだよね。
あの日のあの輝いていた笑顔のように。

君の使っている言葉の中に誤魔化しが感じられるのは何故なの。
いくら愛しそうな言葉で武装したって、僕には君のサインがわかるのさ。
さあ、その気取った口振りをやめて僕の方を向いてごらん。
子供の時のように、『嫌いだよ!』って嘘ぶいた時のように。
君は、くるって僕に背を向けて微笑んだよね。
あの日のキラキラしていた瞳のように。


↑TOP

QBOOKS