第226回詩人バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオンは「髪の毛」サヌキマオさんに決定です。
サヌキマオさんは、これでダブルグランドチャンピオンにリーチがかかりました。

エントリ 作品 作者 得票
1 髪の毛 サヌキマオ 2
3 りよ 1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■髪の毛  サヌキマオさん
 
感想:初めの方は詩、というよりもエッセイのような印象を受けましたが、最後の方まで読んでこのような詩の形もあるのか、と感銘を受けました。発想がとても綺麗で、よかったです。

「冬はつとめて」
日向さんの普段の生活でしょうか。文章に、自然に感情をのせて読むことができました。僕も、雪国に行ったような気分になれて、素敵でした!


どちらも素晴らしくて、とても迷いましたが、今回は「髪の毛」に入れさせていただきます。
対戦ありがとうございましたー!!
投票者:今回のバトルへの参加作者



感想:1 髪の毛
読んでいる途中で火葬のイメージが浮かんだんですけど
最後に衆生という言葉が出てきて
人間の業が宙を渦巻いているような感じがしました。

髪の毛って容易に土へ還るようなものではないので
生ごみを畑に捨てる我が家でも、ゴミの日に出してるんですけど
自分の細胞だったものを燃やすって考えてしまうと
ちょっと抵抗がありますね。

2 冬はつとめて
自作。
これはもう少し書きこんだ方が良かったやつですかね。
対向車が全然来ない感じとか。

これで第223回で使ったワードを他の作品でも使用しきったのと、
タイトルの頭文字と本文の行頭をリンクさせるのも
次回作をそうしたくなかった(書きたいことが出来た)ので、最後です。

3 t
tが何を意味するのか想像がつかないのと、1〜3連目のぶつ切り感が気になりました。

自分らしくありたい人なのか、皆と同じでありたいけど出来ない人なのか
それで「僕」の心情は違ってきますが
気持ちよく読めるので、読み手の解釈に任せていい部分なのだろうという印象です。


奥行きを感じるということで、髪の毛に投票。
投票者:今回のバトルへの参加作者


■t  りよさん
 
感想:「髪の毛」
 久々に書いた。久々に書いて、あいかわらず読み返すのが、いやです。


「冬はつとめて」
 出勤(たぶん)中の気持ちの揺れみたいなのを描こうとしているのはわかります。
 なにかのシーンに浸りたくても「排ガスが……」とか雑念が紛れ込むあたりに共感できる。

「t」
 やろうとしていることの意思はきちんと伝わっていると思います。大勢の中に異分子としてそっと入り込みつつ、ちょっとだけ不純にして去っていく。
 表現の基本として「そんな僕が好き」なのです。それでいいし、そういう自分を肯定しているのだというのがわかる。

 で、実は四連だけよくわかんない。<空気が変わる/それは美しいほどに 透明。>
 これ、なんだろう。「それ」が「どれ」かが明確になるだけでかなり作品のクオリティはあがるんではないかと思った。

 どっちが面白いことをしているかというと、「t」かなって。
投票者:今回のバトルへの参加作者