エントリ1
団塊世代 日向さち
夕飯、何食べたい?
という母からの質問が
最近は
こないだのやつ作っといて、とか
豚肉あるから何か作って、とか
に変わっている
こうして、少しずつ
立場が変わっていくのだなと思う
とはいえ
私が仕事に行っている時は
母が料理をしていて
まだまだ、という気持ちがお互いにある
新卒で就職した会社を辞めてからは
ずっと親元で暮らしていて
それから家族が増えることもなく
両親との生活が当たり前になっていて
兄のまだ幼い一人息子の動画をタブレットに送ってもらって
何遍も再生しては笑っているのを
うるさいな、とは思うものの
それが無ければ静かすぎるくらいの家だ
当然のように
今の年齢であれば
孫が何人かいて
自治会のことや大抵の家事は
我が子に任せて
趣味程度に農業をやりながら
のんびり暮らしていると
想像していただろうに
シミの目立つ手で湯呑みを握りながら
無事に金婚式を迎えてぇなって話している隣で
相槌もそこそこにパソコンを弄る私がいる
|