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第243回詩人バトル


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エントリ作品作者文字数
1全員集合日向さち709




 





詩人バトル読書会
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エントリ1  全員集合    日向さち


いつも居間で観ていた8時だョ!全員集合を
離れにある祖母の部屋で観たことがあった
兄妹3人と祖母でこたつに入り
みんなで大笑いして
足がぶつかっただの何だのと兄妹喧嘩もして
そのうちに私は眠ってしまい
番組が終わってから起こされたような記憶がある
まだ、ドリフターズという言葉を知らなかった頃のことだ

ボタンが取れた時は、いつも祖母に言って
すると、嫁入り道具だったという和箪笥から裁縫箱を出し
時には、そこから同じようなボタンを探して、縫い付けてくれた
かくれんぼの時、どちらかの兄が祖母の洋服ダンスに隠れて
そこに脱脂綿があるのを知り
破れた私のぬいぐるみを直すために使って怒られたこともあった

ガラス戸の棚には
祖母は、たくさんの土産物と一緒に
孫からもらった折り紙の花や敬老の日に描いた似顔絵や
そんなものを所狭しと並べていた
祖母が亡くなって
それらは全て捨ててしまったけれど

コロナ禍の前は
次兄が家族と来て泊まる部屋となっていたが
それも無くなって
徐々に物ばかりが増えていった

離れを取り壊すことが決まってから
私と両親は、最後に次兄も見に来れないものかと
ほぼ諦めながら話題にしていたのだが
ギリギリになって、次兄が家族も連れて来ることになり
近くに住む長兄も予定を合わせて来てくれた

小さい頃は暗い中を離れに行くのが怖かったとか
祖母が使っていたベッドをまた使用するつもりだとか
そんなことを話しながらビールを飲んだ
祖母は賑やかなのが好きな人で
家族が飲んでいる間は絶対に部屋へ行かない人だったから
きっと今もここにいるね、と言って笑った

次兄一家は祖母の部屋に泊まり
翌日、帰る前に
離れの建物を背景に、皆で写真を撮った
後で見た時に祖母も映り込んでいたら、なんて思った