
おめでとうございます!
今回のチャンピオンは「重い箱」蛮人さんに決定です。
エントリ |
作品 |
作者 |
得票 |
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2 |
重い箱 |
蛮人 |
2 |
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1 |
逃亡者 |
石川順一 |
1 |
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感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」…… 掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。
推薦作品と感想
■重い箱 蛮人さん
感想:箱の擬人化に無理がないような気がしました。箱イコール旅人の謂いなのかもしれません。
投票者:今回のバトルへの参加作者
感想: 「逃亡者」「重い箱」どちらもメタファーなのであるが、メタファーの解釈を読者の想像に委ねるにしても、書いた本人の中にはちゃんと確固たるイメージがあるのかなぁ、という気はした。両作とももうちょっとモチーフに対する解像度が上がると読者にとっては親切なんではある。
「逃亡者」
そんななかでも更に断片的な、たとえば街なかの幾百もの監視カメラに写った「逃亡者」の写った映像をつなぎ合わせたような作品であるが、ここになんらかの編集を加えないと、まさに「撮って出し」で力尽きてしまったように読めてしまう。せめて具象と抽象、現実と想像のレイヤーを整理しないとなんともとっつきにくい。
「重い箱」
箱の象徴性と云うよりも、「箱」と「重い蓋」の関係性を象徴する作品に読める。祖国を出たものの新天地で拒まれる鬱屈と苦悩はわかる。
ただ、具体的なものは<晩春の 河の岸べ>しかなく、おおむね「どうとでも取れる」というのが難である。これを難民にしてもいいし、上京した若者の自意識にしてもいいし、むりやりウクライナ情勢につないでもいいあたりが絞りきれていないように思った。
どっちに投票するかといえば、どうしても読んでいて内容に踏み込める方になってしまうなあ。
投票者:その他のQBOOKS参加者
■逃亡者 石川順一さん
感想:居心地が悪いから入り浸る。
嫌な声にうんざりするため入り浸る。見たくもない顔を見るため入り浸る。
なんか、そんな印象をうけた。悪夢のようだと思う。
逃亡者は逃亡して、そしてまた帰ってくる。
なにしろ逃亡者なもので、逃亡していないと逃亡者でなくなるもので。
投票者:今回のバトルへの参加作者
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