| # | 題名 | 作者 |
|---|---|---|
| 1 | 皮膚の下の海 | 黒花睡子 |
| 2 | ぜんぜん | あかね |
| 3 | 一撃必殺 | 科長 |
| 4 | もしもすべての神様が | rin |
| 5 | カーテンコール 〜2000.12.31 | ゆーこ |
| 6 | 五十歳の咆哮 | ヤベタツヤ |
| 7 | 黄金の瀑布 | YU-75 |
| 8 | 行方 | キズミ |
| 9 | 光と闇 | 有機機械 |
| 10 | 命の木の実 | マッドビースト |
| 11 | SANE | ぶるぶる☆どっぐちゃん |
| 12 | Electrify | ヒョン |
| 13 | (作者要望により掲載終了しました) | |
| 14 | 月祀り | 木葉一刀 |
| 15 | 僕の夏 | hukuson |
| 16 | 盲目詩人 | 白鴉 |
| 17 | 海へ | 野村晋 |
| 18 | NET 100g | 竹原秀 |
| 19 | カナリヤ | イグチユウイチ |
| 20 | Baby | 葉月みか |
| 21 | 彼女の主について | 広河陽 |
| 22 | 理由(わけ) | ちあきひかる |
| 23 | 駱駝は獅子になり | 羽倉諒 |
| 24 | 移ろい | 聖夜里奈 |
| 25 | 存在感 | 蒼烈華 |
| 26 | スズメバチ ★ | 大覚アキラ |
| 27 | 君が生まれた日 | 奏紀 |
| 28 | (作者要望により掲載終了しました) |
胎動を感じる。皮膚の下の海。 その中に浮かぶ、見えない私が泣いている。 見えない私が、泣いていた。 Sibara yukariは真夜中に目覚めた。また、夢を見た。 暫く、恋人の事を考える。それが私が考える事なのか、 sibataはなんだか可笑しくなった。笑った。 そして黙った。 ・・ ・・・・・ ・・・ 何にもくれなかったのにね。 そう呟いて布団を被った。 Sibataはベッドに揺れる。手足を縮め、潜りこむ。 ダウンはやさしく身体を支える。 Sibataは揺れる。眠っていく。 眠りについた。
時々たまらなく お腹が空く いくら食べても食べても ぜんぜん 満たされないのだ 時々たまらなく のどが乾く いくら飲んでも飲んでも ぜんぜん 潤わないのだ 時々たまらなく 寒くなる いくら着込んでも着込んでも ぜんぜん 温まらないのだ 時々たまらなく 眠くなる いくら眠っても眠っても ぜんぜん 眠りたりないのだ 時々たまらなく 愛が欲しくなる いくら求めても求めても ぜんぜん 得られないけれど・・・・ たぶん私は 病んでいる
カビには カビ取り剤 ゴキブリには スリッパ 私には 「〜だろ、バカ」の あなたの一言
もしもすべての神様が すべての人に平等ならば 昨日の失敗も 今日の失恋も・・・ 素直に生きてきた分だけ しあわせをくれる
心 静めて 鐘と共にカウントダウン 今日まで いろいろ あったねと 瞳 閉じれば ほらね 浮かんでくるでしょう? 今日まで 過ごした 想い出 あの時 その時 心が揺れた あの人 その人 笑顔がまぶしい 明日からも よろしくね 右手差し出す これからも 一緒だね その手握って 歩こう 気持ち 沈んだこともあった 20世紀 今日まで 流した 涙さえ あの時 その時 心の糧に あの人 その人 言葉が嬉しい 明日からも 頑張るね 心 誓うよ これからも 進んでく 両手を振って 歩こう あの時 その時 心が痛い 反省 後悔 傷つけもしたよ 明日からも しちゃうかも 瞳 熱いよ これからも 乗り越える 強さ 育てて 歩こう 明日からも よろしくね 右手差し出す これからも 一緒だね その手握って 歩こう
五十歳の咆哮 ビール・焼酎・ウィスキー 緩めたネクタイの隙間から 自らにうるおいを与えるかのように しだいに大きくなる声 明らむ頬 「二十二歳が懐かしい」と 僕に語るその口調には 懐かしさよりも憧れが強いのか 四杯目の焼酎の氷が溶けかけた頃 血走った目には 明日の仕事が映っていた
私の怒りや憎しみが 赤や黒や金色の 大きな瀑布となって 雲の隙間に流れていくわ 明日死ぬといわれた君を見ていると 夕方を過ぎてもまだ鳴き止まない蝉の声に たまらなくなって 僕は外へ走りだした それでも病室の窓を開け そこから出てきて僕に縋り付いて 側にいて欲しいと君はいう 明日のことを話さなくちゃ 明後日のことも 明後日はもう 無いのに そんな顔をすると 君はやっぱりといった 懐からナイフを取り出して 喉に突き立てようとするのを止めると 君はそれを放って 背後から僕に支えられながら 空を見上げた そのまま夜明けまでずっと 抱きしめてやると 耳元で微かに君は呟く ほら 私の怒りや憎しみが 赤や黒や金色の 大きな瀑布となって 雲の隙間に流れていくわ ありがとう 私のこと忘れても いいからね けれど僕は 今も忘れない 空に漂う黄金の瀑布が 夜明けの空に吸い込まれ きらきらと輝いて雲の隙間から 射し込む光になっていつまでも 君と僕を 照らし続けていたこと
狭く閉ざされた卵色のエレベーターで ひさしぶりにひとりきりになった私は 然したる理由もなくあなたの名を呼ぶ 八文字は目に見えないあなたの全てだ 非現実をつめた箱が垂直に空を飛ぶと 及ばずにくちびるの端で余ってしまう
彼女は僕に、間違っていないよと言ってくれる。 僕はそれを聞いて安心したりもする。 でも本当は知っている。退屈な日常に行き詰まり、厳しい現実にぶ つかった僕の中の闇が光を欲し、この世の闇を求めている。 それはこの世の闇を恐れ、憎んでいた僕の中の光をも飲み込み、この 世の光から目をそらせる。 やがて再びこの世の光を目にした僕は、きっと希望と絶望の涙の中 で自分という闇そのものを最も憎むことだろう。闇の中に消えていっ た小さな光りのために祈るだろう。僕の大切な光たちまで闇に沈んで しまわぬことを願うだろう。 そして僕はまぶしい光の中で、真っ暗な闇の中へと還っていけるだ ろう。
赤い 赤い りんご 僕に命を 与えておくれ 神様の知恵 悪魔の力。 赤い 赤い りんご 僕の血の赤 太陽の赤。 シャク シャクリ。 シャリ シャリリ。 芯まで 食べよう。
自分でもうっとりするような泣き顔で 陳腐でありふれた絶望をうそぶいてみる これはきっと君が手首を切ることなんかより とても生産的でとても手軽で とてもうんざりするんだ みんな生きている みんな愛を語っている それを悪いなんて言わない とても正常だよ。そしてとても息苦しい (全てが壊れれば良いなんて思わないから せめて太陽だけ消してください今すぐ) (みんな死ねなんて考えないから せめて僕だけ消してください今すぐ) とても陳腐でありふれてて とても真実で とても芸の無い自分にうんざりしながら 今日も豚を喰い 今日も愛を語り 指折り数えながら 生きている
自分がなくなる予感 自己が自己でなくなる瞬間 何が起こるか分からない 全てが予測できない予期できないなかで だからたのしいだから不安だから 恐怖を感じて止まない 過熱して止まないモーターが何よりも 孤独よりも速く飛び抜ける 遠くへと世界より 永遠なんかよりもっとはるかに遠くへと
宵に酔いしれ妖に酔う 宵酔い幼酔う良い酔い遙 春の夜輝く白い月 夜桜染める白い月 想ったあの人眠る樹の 血桜白く染めてった 夏の夜輝く蒼い月 夜行認める蒼い月 真っ赤に染まった刃と手 それをあなたに見せぬ為 夜宵酔いしれ月に酔う 良い宵酔う羊ヨイヨイヨウ 秋の夜輝く金の月 豊穣祝う金の月 夜に酔いしれ人々が 金のその身に貢ぐ夜 冬の夜輝く紅い月 空朱に染める紅い月 連なる三つ星その上の 赤い瞳を染め隠す 良い夜酔う夜酒と餅 今宵酔う夜の唄の席 全てを包む黒い夜 人皆眠る新月に 夜宵酔う夜お預けの 眠り満月祈る夜
その日は並木の陰さえ蒸すようで 進める歩に足らず思いを巡らせ 日がな一日さまよい歩く僕の気持ちは誰にも知れない。 (羽虫のごとくふらふらと無価値なものを憶え) 滴り落ちる汗の雫を数えつつ、 道に浮かべるかげろうに視線は捕らわれ、 捕らわれたものの卑しさは僕を包み込む。 鈍くなる感覚は、僕の夏、それ自体、 どこか懐かしさを匂わせていた。 感覚を推し測る空気だ、空間だ。 僕の隙間にねらいを定め、 しのびよるそれらの飽和した物理法則は、 肉体に満ちる懈怠ともなり、 不自然な方向へ僕を揺さぶる やがて太陽が、きしむ音を立てて絶頂に至ろうとするとき、 僕の背を押す者がそこにいて、 ぼさぼさの頭と野太く低い声と、 引きつった笑いで僕を見ているが、 そうだ、もう、僕に見えるものは何もない。 (覚まされた遠い記憶) (矛盾と、理由を知らぬ脱走) (緑樹の安らぎから遠く) (安息の群れも離れ) 白昼夢が僕を冷たく包んでいた、 落ちてくる陽光にさらされた真っ白な空間は 女性のもつ優しさとけだるさで僕の感覚を卑しめ、 泪で心が滲む時、 やがてそれはふらつく僕の影を 単調な連なる石ブロックの上に、明快な色取りで描き出した。 分割され並ぶその影は、僕の夏、 虚栄を身にまとい遠のくかげろうを背に 踊る、静かな舞手だった。
壁の中から手を伸ばして 夢中になって宙を掻く 何も掴めやしないのに 酷くあやふやな僕の心は やがてオーロラに溶けてしまうだろう 深く不可視の海の笑顔は 時として荘厳で繊細な恐怖 孤独の意味なんて知らないから 切なく小さな僕の心は きっと一瞬の波に呑まれてしまうだろう 無限の宇宙にたった一つ どうしようもなく泣き叫ぶ僕の心は あまりにも無力な涙の波紋は 途方も無い時を経て いつか全ての生物の心に届くだろう
総てを焼き尽くす 憎悪に燃える太陽 止めどなく流れ落ちる汗 1%の余力も無い抜け殻 黒い地面を虚ろに見詰め 永遠の労働を想い 決して安楽では無いだろう未来を想い アスファルト深く沈みゆく 排気音 クラクション 足音 笑い声 ふと見上げると 乱立する四角の隙間 遥か高く 澄み渡る青色が広がる そうだっ 今度の日曜 彼女を誘って海へ行こう 彼女に新しい水着を買って そうだっ 海へ行こう
カーテンが揺れて 蚊取り線香の薫りが外へ流れ出して きみは足の爪を切って 隣の家からナイター中継の音が聴こえてきて おれはコンビーフの缶詰を買ってこようと思いつく かき氷は食べ飽きたし 真夏のしゃぶしゃぶにもうんざりしている コンビーフのサンドウィッチが食べたい マヨネーズは少なめに 気が向いたら 玉葱もスライスしたっていい 煙草の吸い過ぎで 口の中が粘つく サンドウィッチを食べたあとで バスタブへ吐き捨てると 黄色がかった白い痰が張りつく おれは思う きみは それをきれいにするべきだって
またそんな見え透いた嘘をつくのか。 窓にもたれて、風鈴を揺らして、視線を上手く逸らすのか。 胸が、しくりとする。 青い魚眼を見上げる、この日陰の部屋で こんな風に、輪郭だけ向き合う事で 分かり合える気がしていた。 ただ、それだけ。 ゆるい時間の流れに、体が火照る。 真綿のような空気が張りつき、 細かい虫のように汗が這う。 ちゃちな電車の音が、消えてゆく。 今はこの身が脈打つのを、やりすごすだけ。 不意に、 小さく笑い飛ばして、 今日の爪の色が似合うか、だなんて。 言葉を返したら、負けだ。 それでも、負けを選ぶのさ。 お前、本当にずるい女だ。 小さく歌を口ずさんで、 ふらりと腕を絡めに来る。 いつも通りだ。 いつからか。 触れた肌の隙間に、 じわりと熱が溜まってゆく。 どうにも突き上げるこの重みは、 どうしてか。 お前は分かっているのだろう。 いけ好かない。 カナリヤは歌を歌う。 いけ好かない。
yes, yes, YES!!
宇宙船乗りの腕が良いかどうかは 船に聞けば、すぐ判る。 主が抜群の腕なら、 彼女はこう答えるだろう。 「宇宙船乗りが私を操っているんじゃないわ、 私が宇宙船乗りを支配しているの」 その船の答えが聞ける者は すでに宇宙船を良く乗りこなしている者か、 良い宇宙船乗りの素質を持つ者である。 ――ある有名な宇宙船乗りの言葉
僕は 人ゴミの中を歩いている かきわけて外へ出れば 人のいない 細い小道に出るのに・・・・・・ それでも 人ゴミの中を歩いている そして 遠くに キミの背中を探す ―――そう 僕はキミを見つけるために この人ゴミの中を 歩き続ける
私は神につくられたのか 神は私を求めたのか 誰のために私はいるのだ なんのために私は生まれたのだ 神は私を賞賛する 我が力に服し 我をあがめたてまつらんと されどそには意味があろうか 私が神の道具でしかないならば 尊き使命で身を重くし 汝等荷を背負いて砂漠をゆく 神に与えられし重し 植え付け 押しつけられた岩 私はここに荷をおこう おまえの指図を私は受けない 今ここで神に宣戦を布告せん 我はもはや おまえの従者にあらず 私はおまえにつくられた されど 私は機械にあらず 私がなにを背負うかは 私が決めること さらばだ神よ 私の神は 私自身となった
世の中には、会いたい人がいて。 世の中には、会いたくない人がいて。 傍にいてほしい人がいて。 傍にいてほしくない人もいる。 けれど、決められないね。 『あの人はどう』とか、『この人はどう』とか。 一緒にいたいと思う気持ちも、 もう会いたくないと思う気持ちも、 確実に、確定させて、定着させることなんて、 どうしても・・・どうしても、できないね。 時が移ろえば、気持ちも移ろう・・・ ――人の心は、弱いモノ。 こんなに人間は、優柔不断な生き物なのよ。 それは、こういったことだけじゃあ、済まされないほどに。 恋だって同じ。 愛だって、同じ。 時が移ろえば、心も移ろう。 一つに決められない、確定できない。 迷っているうちに、逃げていく時間。 つかみ損ねて、まだ見ぬ明日を捨て、昨日に泣いている。 けれど。 一瞬でもいい。 瞬く、その瞬間がほしいの。 そうね。 誰かを一途に思い続け、 自分自身を捨てても守りたいほど、 誰かを愛してみたいわ・・・。 ねぇ、 貴方は一体、どう思いますか――
ただ一直線に君しか見えなくて ボクは周りが見えなくなった 君にボクが居ることを気付いて欲しくて たくさんの存在という種をまいた 心がが自由に翼を拡げている 不安もあるけどこんな心も嫌いじゃない 人が好きになることが こんなにも普通にやって来るから 不思議でならない だから今はただ まいた種が芽を出し 真っ青な大空へ高く伸び 存在感という 薄水色の花が咲くことを 君への思いを抱き 見守るだけ
大きなスズメバチが まるで土下座しているみたいに 地面にへばりついていた。 よくみると それは死んでいた。
十月十日を数え果て 耳に届くは 君の産声 腕に抱くは 君のぬくもり こぼれる涙は 海の味。 自分の中から分かたれた 新しい生命 この先の 進む道辺に何があっても ああ、君が星をつかむように、 幸せになりますように。 泣きじゃくる まだ光の見えない君に 伝えるすべはないけれど、どうか、いついつまでも 幸いなれ! ・・・神ならぬ私の祝福を。 この世に芽吹いた たった一つの君だけの命。 君につながりつつも、君ではない私。 今宵は いつか必ずこの目に映る 君の笑顔を夢見て 眠りにつこう。 ああ、幸いあれ! この星降る夜に 花咲く夏に 君が生まれた今日の日に。
投稿受付───12月1日〜12月20日迄迄
発表───12月23日〜
投票───12月23日〜1月28日迄
結果発表───1月31日
参加される皆様に。
詩人登録と作品投稿は別メールで送ってください。
作品には必ずお名前とメールアドレス、HPアドレスを記入してください。
お名前なしやアドレス不明の作品でQは難渋しております。
大覚アキラさん作『スズメバチ』がチャンピオンの座を獲得しました。
大覚アキラさん、おめでとうございます。
| 作品 | 票 |
|---|---|
| スズメバチ(大覚アキラ) | 3 |
| Baby(葉月みか) | 2 |
| 月祀り(木葉一刀) | 2 |
| カナリヤ(イグチユウイチ) | 2 |
| Electrify(ヒョン) | 1 |
| もしもすべての神様が(rin) | 1 |
| 盲目詩人(白鴉) | 1 |
| 彼女の主について(広河陽) | 1 |
| 無敵艦隊(KAZU) | 1 |
| 命の木の実(マッドビースト) | 1 |
| 五十歳の咆哮(ヤベタツヤ) | 1 |
| 一撃必殺(科長) | 1 |
●スズメバチ(大覚アキラ)
●Baby(葉月みか)
●月祀り(木葉一刀)
●カナリヤ(イグチユウイチ)
●Electrify(ヒョン)
●もしもすべての神様が(rin)
●盲目詩人(白鴉)
●彼女の主について(広河陽)
●無敵艦隊(KAZU)
●命の木の実(マッドビースト)
●五十歳の咆哮(ヤベタツヤ)
●一撃必殺(科長)
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