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詩人倶楽部

第4回詩人バトル
poem24

濁った瞳に映るもの

作者 : 志乃 [シノ]
Website : THEORIA
濁った瞳に映るもの?
「まずは鼠か。」
 いや、鼠は映らない。鼠はそれでいてそれなりに眩しい。
「ならば、血に塗れた剣はどうだ。」
 いや、ツルギは映らない。意味を越えて、それは眩しい。
「鏡は?」
 映らないね。
「腐った日本酒がうちにあるんだが。」
 飲み干すがいい。
「焼死体。」
 まだ眩しいな。
「あ、この前捕まった政治家とか。」
 ブラウン管越しじゃ映らない。
「悪口とか。」
 透明だ。
「風邪薬。」
 意外と効いたり。
「月の光は届かない?」
 惜しいな。

濁った瞳に映るもの。

屈折した、虚像の世界。

屈折して少しはマシになってたりして。
自分にとってはね。
でも、わからない。
濁った瞳の持ち主にはね。
ホントウが何であるかなんて。
実像なんかに興味はないね。
ホントに?

、、、ちょっと嘘。

でもまぁ、いいや。






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