第4回詩人バトル
poem8
その薄暗い部屋の 干からびた壁に もたれかけているあの人に向かって あたしは今日も話しかける あたしたちが限りなく しあわせだった頃のよしなしごとを すでにミイラに成り果てしまったあの人は うなずくこともなく ただ淡々と 顔色ひとつ変えずに あたしの話を聞いている ひとしきり話し終えると あたしは この部屋から出て行くのだ 明日もあさっても たぶんあたしはここにくるだろう あたしたちが限りなく しあわせだった頃の 話が尽きるその時まで ずっとずっと 「さよならこの続きはまた明日ね」 あの人にそう話しかけ あたしはゆっくり 扉を閉める
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