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詩人倶楽部

第4回詩人バトル全作品・結果一覧


#題名作者
1晴れた日にりるか
2弄玩ロク
3死人の詩橘 詩乃
4原ちゃん科長
5割れてしまったサラダボール木葉一刀
6灯火朱那
7馬鹿息子へポテト
8密会あかね
9エデンは右手に 追放の地は左手に羽倉諒
10背中イグチユウイチ
11鳴らない風鈴空人
12てんとう虫Rio
13生きろ、生きろ 矢沢一真
14静かな午後ヒョン
15money岡野貴司
16ニジさくら
17君の気持ちほくろ
18風の吹く丘の上ゆーこ
19ステンドグラス葉月みか
20美について竹原 秀
21魚のように(Ver.2.01)ヒロナガ
22世界の終わり ぶるぶる☆どっぐちゃん
23朝の影
24濁った瞳に映るもの志乃
25かけひき3104
26感じるrin
27タイタニック春九千

第4回詩人バトル
poem1

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晴れた日に

作者 : りるか
Website :
陽は高く昇り
空には雲ひとつない
小鳥は囀り、風は囁く
なんて素晴らしい
Wonerful World!

Oh Yeah!
喉が痺れるくらいの
美味い煙を吸い込めば
肺も心臓も脳味噌も
Very Very Happy
 
Ahhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh・・・
こんなときに
あのハード・ボイルド映画みたいな  
Coolなセリフが閃いたら 
最高に最高に最高に
本当に最高なのに

第4回詩人バトル
poem2

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弄玩

作者 : ロク
Website :
硝子越しの熱望は
手に入れた瞬間に冷却しゆき
手垢に黒ずむ   には
何の感興も沸き起こりはしない
飽いては捨て次へと伸ばすその手は
多情な子供のそれのよに
ただ弄ぶ玩具を欲す

第4回詩人バトル
poem3

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死人の詩

作者 : 橘 詩乃 [タチバナシノ]
Website : 赫い糸〜アカイイト〜
詩人が死ぬと指示をした

指示した詩人は獅子座の男
至上の詩情を自称して
詩才自在に試算する

指示した詩人は狂詩人

指示した詩人は今日死人

第4回詩人バトル
poem4

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原ちゃん

作者 : 科長 [カチョウ]
Website : かってに科長
すぐに「はらへった」といい
「たまにはうまいもん食わせろ」
ともんくたれ
「気分悪いから」って
起きてくれないし

私が乗ると
とってもうれしそうに
吹きとばされそうなくらい
走ってくれる

止まるのが嫌いで
いつもぶーぶー
もんくたれ
機嫌が悪いと
すねて寝てしまう

でも
白と黒の 赤いランプのついた車を
見つけると
いつもの元気はどこへやら

手で押すと
だだっ子のようにふんばる
またがると
喜んで動く

以外とHな奴だ

犬は飼い主に似るというけれど
原付もそうらしい

第4回詩人バトル
poem5

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割れてしまったサラダボール

作者 : 木葉一刀 [コバカズト]
Website : 鉱石のRevolution
獣のように肉体を貪る夢を見たい
人に成れぬのなら獣の侭でいい
不適合者の烙印を押されたとしても
僕は僕の獣が叫ぶ通りの道を往きたい

心に触れるために近づこうとする努力は
相手が合わせてくると云う偽りの心に触れ
報われたと思いこむ努力は
小躍りで喜ぶ道化の舞いの様だ

人
獣
人
獣

人はいつ獣を捨てたのか
否
人はいつ獣を押さえつけたのか

僕は獣でありたい
僕は獣を解放したい
僕は僕は僕は僕は
僕の中の獣はすなわち僕だ

第4回詩人バトル
poem6

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灯火

作者 : 朱那 [シュナ]
Website : RIAL PRAYERS
たくそうとすればするほど
擦り切れてた言葉の端を
つかまえようとしてた
その目に映る言葉を
誰よりも誰かに
伝えておきたくて

その濡れた目に映る
見えるのに見えない
なのに確かにそこにある
見えないその目に映る
灯火みたいなその影を
何よりも何かを
抱きしめていたくて

ここにいた自分を
ここにいる自分で

第4回詩人バトル
poem7

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馬鹿息子へ

作者 : ポテト
Website :
夢を追う君
母は応援したいと思う
けれど
暗礁に乗り上げる君の姿が見える今
母はあえて 現実を説く

今君は
母を疎ましく思い 反発するけれど
いつか 母の心がわかる日が来ると
信じている

きっと来ると
信じている

第4回詩人バトル
poem8

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密会

作者 : あかね
Website : http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/4938/
その薄暗い部屋の
干からびた壁に
もたれかけているあの人に向かって
あたしは今日も話しかける

あたしたちが限りなく
しあわせだった頃のよしなしごとを

すでにミイラに成り果てしまったあの人は
うなずくこともなく
ただ淡々と
顔色ひとつ変えずに
あたしの話を聞いている

ひとしきり話し終えると
あたしは
この部屋から出て行くのだ

明日もあさっても
たぶんあたしはここにくるだろう
あたしたちが限りなく
しあわせだった頃の
話が尽きるその時まで
ずっとずっと

「さよならこの続きはまた明日ね」
あの人にそう話しかけ

あたしはゆっくり

扉を閉める


第4回詩人バトル
poem9

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エデンは右手に 追放の地は左手に

作者 : 羽倉諒 [ハクラリョウ]
Website : そよ風の扉
働くことこそ人生なりと 歳多く生きることは幸いなりと
人は学ばされ 教えさせられもする
折れた刃を笑い 鞘の中の剣を尊ぶ
誰が教えたのか
きっと 数を増やすことが得意な者達だっただろう
生き残るのが上手だった者達だろう

地球は動いてなんかいないのだと 私達こそ全ての中心なのだと
人は学ばされ 教えさせられもする
揺り起こす手を払いのけ 物音しない宵を喜ぶ
誰が気づいたのだろう
きっと 智慧の実が苦しみの種であることに気がついた者達だっただろう
本当よりも嘘のほうが居心地がいいことを知った者達だろう

私は私でいたいのだと 誇りを持って死にたいのだと
人は学び 教えもする
千年ぶりの光の剣 催眠術師をこの手にかけて
誰が目覚めさせたのか
きっと 自分の弱さに胸を痛めた者達だろう
虚偽と欺瞞に耐えられなかった者達だろう

右手には安息が待つ 左手には真実が待つ
安息はすぐ側に 真実は陰すら見えず
皆が角を曲がっていく 共に歩いてきた者達が
私は一人 どうやら見えもしないところへ向かうらしい
嘲笑とあざけりを背中いっぱいに浴びながら

第4回詩人バトル
poem10

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背中

作者 : イグチユウイチ
Website : http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/8364/
ピッチャーは、
孤独なんかじゃない。
孤独なんかじゃない。
直球をくらえ。

第4回詩人バトル
poem11

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鳴らない風鈴

作者 : 空人
Website :
夏の嵐に 吹かれた風鈴
縁側に落ちて割れた

幼い悪戯か あわれな姿で
風にさまよっている

聞こえないはずの風鈴で
なぜだか目が覚めた

鳴るはずのない風鈴の音 夕暮れに響く
僕の耳には届くはずもない
もう奏でない風鈴の音 息を殺しても
無口な浜風にさらわれるばかり

あの日の君に もらった風鈴
縁側に落ちて割れた

幼い思い出は あわれな姿で
風にさまよっている

消えそうな君の歌声が
聞こえたような気がした

鳴るはずのない風鈴の音 夜空に響く
僕の耳には届くはずもない
もう奏でない風鈴の音 息を殺しても
記憶の彼方に埋もれていくばかり

第4回詩人バトル
poem12

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てんとう虫

作者 : Rio [リオ]
Website : 眠れぬ夜の眠れる話
上へ 上へ
6つの脚で ひたすら登る
上へ 上へ
登り詰めたら 羽をひろげる
羽をひろげて 上へ 上へ飛んでいく

丸い体は重くって 何度も高度が下がりそうになる
羽をちぎれそうなほど羽ばたかせ
上へ 上へ

なぜだろう
上に 何があるんだろう

第4回詩人バトル
poem13

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生きろ、生きろ

作者 : 矢沢一真
Website :
例えば虫かごの中に囚われたハエども。
もがけばもがくほど、脱出できないと悟る。
が、もがきを止めることは出来ない。
出口を求めて飛び回る。
脚が痒くても我慢して。
目に汗が入っても気にもかけない。
そのうち脚が一本、とれた。
狭い監獄で、精神も侵されてくる。
複眼の視力が衰え、飛べなくなると、地面を這う。
そのうち横になる。
やがて裏返って両手両足を低い天井に向け、
そして腐食し始める。
遅かれ早かれ訪れる一回きりの死のために、もがく。
僕らとて、例外ではない。

第4回詩人バトル
poem14

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静かな午後

作者 : ヒョン
Website :
静かな午後
少しだけ暖かい日が差した
この冬が終わればまた春が訪れる
まだ僕は何も忘れることができないで
風に押される散歩道を歩いても
何もかも過ぎ去ったようで足りず
けれどもまた春がやって来る

第4回詩人バトル
poem15

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money

作者 : 岡野貴司
Website : http://www.geocities.co.jp/Milano-Aoyama/8806/
音楽が途切れて静寂のコンビニエンスストア

匂いが途切れて整頓されたトイレットペーパー

接続が途切れて精一杯のパケット精算

添付書類添削点数テンプレート展開回数
は彼女に

彼女は抽象写真を上から落書きしてから
わかりやすいものだけ慎重に描写したから

高校生の彼氏は娘の落書きした写真をカラー
コピーしてから原本を父にかえしてくれた

かえされた写真には慎重さが落書きとなって
たいへんよく浮き上がってでていたから

アンディーとかポップなんとかっていう本
に書いてあったエッセンスによく似ていて
絵を写真の様にする途切れがでていた

リリックが慎重に浮かび上がる途切れのままに
ペンでなく小説でなく
父は詩をかえした

娘は・・・money
詩は・

第4回詩人バトル
poem16

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ニジ

作者 : さくら
Website : VIVA MANIAX
走ってた 何もわからずに 
かくれんぼしたいわけじゃなかったよ 

暗い部屋の隅 ヒトリで泣いてた 
いつでもミンナ見ないふりをしていた 
何かのネジが転がっていたんだ 
キミが差し出した手のぬくもり 
そして 
あのときくれたキャンディーの味 
それは甘過ぎてナミダとまったんだ 

ヒトのココロは壊れやすく不安定なモノ 
愛 希望 ユメ 勇気 
全部不思議だ

青い空包まれて 
大声で叫びたくて苦しかった 

迷い込んで間違いそうになった 
本当に深いキリの中にいたよ 
道しるべさえ見えなくなったんだ 
キミのことを想うとキリが晴れて 
ニジが出て道もはっきりと見えたよ 
そんなチカラをいつもくれていたね 

胸におしよせるこのキモチは 
コトバにできないけど 
明日のために生きてるわけじゃないんだ 

ボクはキミと会えたとき 
笑えてるかな?

第4回詩人バトル
poem17

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君の気持ち

作者 : ほくろ
Website :
水たまりに飛び込んで   陽気に笑う君
冷てえ  冷てえ   って大声で叫んでやがる
でもなんだか楽しそうだ   変な奴だ
そして、俺もそんな変な奴になる
 
君と同じ状態にならなければ、
君の気持ちは分からないだろう?
そんなもんだろう
だから僕は水たまりにダイブした
 
そう、他人の気持ちは
他人と同じ立場になってみなきゃ
分からないものさ
そんなもんだろう
そんなもんだろう
君の気持ちが何となく分かった気がする
水たまりの中は気持ちいいなあ

第4回詩人バトル
poem18

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風の吹く丘の上

作者 : ゆーこ
Website : まつぼっくりのおりづめネット版
風の吹く丘の上
僕はひとり考えた
生きるって何だろう
生きてるって証拠は何だろう
深く考えたら きりがないけど

答えは簡単さ
ここに僕がいるっていうこと
考えてるってこと
それだけで十分さ

雨の降る街の中
僕はひとりたたずんで
彼女をずっと見ていた
愛するってどういうことだろう
愛にもいろいろあるのだろうけど

答えはでないよ
心が通じ合うこと だとか
他にもあるよね きっと
悩んだらきりがない

長い静かな夜に
僕はひとり考えた
僕って何だろう
たくさんの生き物達の中
たったひとりしかいない この僕

これって すごいよね
僕は僕 他にはいないよ
生きてるっていうこと
みんな大切にし合い
生きてるってことを
心の奥に閉まって
全てのものを愛そう

第4回詩人バトル
poem19

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ステンドグラス

作者 : 葉月みか
Website :
君が望むなら
その心に居てあげてもいい
但し、セロハンとしてだけど
(それは時に赤く、青く、また緑であったりする)

南側の一番いい所に陣取って
ステンドグラスの真似事を
君はそれを見上げて、溜め息ついて
何事か祈りの言葉を呟くかもしれない

但し、それはあくまで
薄っぺらで壊れやすいニセモノだと
君は
(時に赤く、青く、また緑に染まりながら)
知っているのに
それでも、敬虔な信者の顔をする

第4回詩人バトル
poem20

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美について

作者 : 竹原 秀
Website :
たとえば
歩き去って行く揺れる尻
来るはずもない祝福された明日を信じる心
消え入りそうな煙草
通り雨の後で柔らかな陽光に照らされるゴミ置き場
使う前のコンドームの先端の突起
発せられる前の言葉

あの夜
手首へあてた剃刀が
本気ではなかったと何故思えるのだろう

親殺しよりも子殺しが軽く扱われる理由は?

おれ自身の悲しみを超える
感傷はなく
過去の恋人たちを時折思い出してみても
おれに非はなかったとしか思えず
彼女たちの現在の幸福を祈り
いい気になって
悦に入るばかりだ

別れてしまえば
五秒後には
道を行くくびれた腰つきと性交している自分
を想像している
 
いや
別れ話の途中でも

生殖器の大きさを誉められることが
最大の悦び

おれの愛の本質

美は悲しみに宿っている
そしてそれは
おれとは関係ない

第4回詩人バトル
poem21

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魚のように(Ver.2.01)

作者 : ヒロナガ
Website :
 あの遥かな時の向こうで、独り泳いでた君の背中に。
今、追いつくために。行こう。
――たとえ、もう二度と戻れないとしても。

冷たい闇に抱かれて、あの日。君は言ったね。
“世界のはてへ……”
ただ一度見たきりの灯(ひか)りに怯えてた僕の前で。

もう今は辿り着いたのかな?
……まだ今も泳いでいるのかな?
麗らかな静寂の中から。
旅立つ時が僕にも来たから。

流れ行く水の強さがお互いの傷をさらけ出してく。
いつか僕らも、この海の中で骨だけになるんだね。
――だけど、僕は君に誓うよ。
“ずっと、泳ぎつづけていくから”って。

無限の青に消えた君の、言葉は。僕の心を、
ただ一度見たきりの灯(ひか)りとなって
今も、強く、強く打つけど。

なぜ、君は泳ぎ出したのかな?
……なぜ、僕は泳いでいるのかな?
ありふれた「真実」の中から、
“一つきりの幻想(まぼろし)”を捜しに?

果てしない海の深さがお互いの傷をさらけ出してく。
いつか骨だけになるこの身体には、
痛みさえも甘く。刻まれて。

……二度と会えなくても。
忘れない。

“「現実」(いま)は儚くて美しいから”。ね。

第4回詩人バトル
poem22

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世界の終わり

作者 : ぶるぶる☆どっぐちゃん
Website :
神様が気まぐれで世界の終わりを決めた時、みんな泣いたり怒ったりしたけれど
その日が近づくにつれみんな大人しくなり、笑顔が増え
神様が気まぐれで決めた世界の終わりは世界で一番平和で安らかな一日だった

恋人達はずっと一緒に。特に愛を語ることも無く、愛する人と共に死ねる幸福を噛みしめ
た
愛する人と共にいれない者は愛する人を遠くから見守り、その人の幸福を自分のものとし
た
今までロクに挨拶も交わした事の無い近所同士は「たまたま近くに住んだ」ことをうとま
しく思わずにそのたまたま出会えた幸運を素直に喜んだ
いがみ合っていた国同士武器を捨て、代わりに楽器を手に取りお互いの国の歌を歌った
フランスはドイツをヒトラーを許し、ナチス軍服やハーケンクロイツのデザインを今まで
秘かにクールに思っていた、なんてことを笑いながら話した
頑固なまんじゅう屋の親父は頑固なままだったけれど一日50個限定だったまんじゅうを
80個作った。そして手元に残った3個を奥さんと自分と10年前に家出して以来音信不
通になっている息子に捧げ、食べた

「ごめんなさい。わたしは明日の為に冷蔵庫の中をいっぱいにする必要があったのです
ごめんなさい。わたしは明日の為にあなたを裏切らなければならなかったのです
ごめんなさい。わたしは明日の為にあなたを食べなければならなかったのです
ごめんなさい。わたしは明日の為にあなたの両親を殺さなければならなかったのです
ごめんなさい。わたしは明日の為にエゴイストにならざるを得なかったのです

だけれども。こんなことは言い訳だけれども

わたしは明日なんて最初から欲していたワケじゃあ無かったのです

何も知らないまま放り出されて
何も持たないまま放り出されて
不安で
寂しくて
それを埋めようと何かを得て
今度はそれを失うのが恐くなって
気が付けばいつもすぐそこまで来ている明日に脅えていただけなのです

ごめんなさい。許してください
ごめんなさい」

人々は最後の日没見て最後の星空を眺めた
世界は美しく。どこまでも美しく
なんて醜く愚かな生。何も知らず何も許さず
でも愛していた。全て愛していた
そんな自分に気付き、少し泣いた

そして人々はベッドに入り
神様がまた気まぐれを起こしたりしないように
明日が来ないように
祈りながら眠った

第4回詩人バトル
poem23

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朝の影

作者 : 暁
Website :
空の詩に
その空の詩に
私はその空の詩に、
無音を捕らえてばかりだった耳をそばだてる。

車窓からは斜めの光が差しこむが、
我夢に汚れた床に落ちるのは孤独な細長い影。
鈍い光に目を細めている。

空に澪なすあの雲の理について、
私は問い掛けて見たかったのだ。

見晴るかす山並みに魂を映しても、
やはり私は二本の撓んだ鉄板の上を走っているのだ。
一握りの意識を背負って、銀色の箱に乗ってだ。

我らが孕む全ての幻想が、
いずれか現実と引き換えにあるのなら。

靄がかる稜線を見つめて、鴉は杉の梢にとまるだろう。
川面に落ちる影を見つめて、鉄砲玉の夢から覚めるだろう。
彼は孤独だ。彼は局外者だからだ。

仮想現実は
所有する仮想現実は
我らの所有する仮想現実は、
一体どんな真実と引き換えにあるのだろう。

私は空の詩に耳を傾ける。
朝が来るたびに橋げたと鉄板の間には我夢が吐き捨てられるが
その黒の上でなお黒光りする斑点をだれが認めるだろうか。

梢の鴉に聞け。
あの孤独な鳥に聞け。

武蔵の平野を朝風はなめてゆく。
靄は晴れる様子もなく山並みを白く閉ざす。
つばさに似た雲が小波を立てても。
陽光が枝葉の網目を厭わず地に落ちるとも。

梢の鴉に聞け。
連なる雲の公理について聞け。

決して途切れることのない空の詩を聞く術を。
名を持たぬあの神々の名を。

車窓から斜めの陽が差していて、
やはり私は二本の鉄板の上をひた走っているのだ。

鉄塔を、
檻の如き鉄塔を、
空を隔離する檻の如き鉄塔を、
ぼんやりと見上げてみた。

鴉は飛び立つも雲を目指すことはなく、
今日は朝靄のせいか富士は見えなかった。

第4回詩人バトル
poem24

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濁った瞳に映るもの

作者 : 志乃 [シノ]
Website : THEORIA
濁った瞳に映るもの?
「まずは鼠か。」
 いや、鼠は映らない。鼠はそれでいてそれなりに眩しい。
「ならば、血に塗れた剣はどうだ。」
 いや、ツルギは映らない。意味を越えて、それは眩しい。
「鏡は?」
 映らないね。
「腐った日本酒がうちにあるんだが。」
 飲み干すがいい。
「焼死体。」
 まだ眩しいな。
「あ、この前捕まった政治家とか。」
 ブラウン管越しじゃ映らない。
「悪口とか。」
 透明だ。
「風邪薬。」
 意外と効いたり。
「月の光は届かない?」
 惜しいな。

濁った瞳に映るもの。

屈折した、虚像の世界。

屈折して少しはマシになってたりして。
自分にとってはね。
でも、わからない。
濁った瞳の持ち主にはね。
ホントウが何であるかなんて。
実像なんかに興味はないね。
ホントに?

、、、ちょっと嘘。

でもまぁ、いいや。

第4回詩人バトル
poem25

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かけひき

作者 : 3104 [サトシ]
Website :
おごりますよ。
そんな悪いですよ、という顔。
ごちそうさまでした。
ごちそうしました。
小さく驚いた顔。
これを言いたいがためにおごる。

おごるよ。
待ってました、という顔。
ごちそうさま。
ごちそうしました。
ごちそうしてもらいました。
なぜか勝ち誇った顔。
さすが二回目。

おごるよ。
ごちそうさま。
ごちそうしました。
ごちそうしてもらいました。
別にお礼はいらないよ。
そう来たか、という顔。
ちょっと勝った気になった。

おごるよ。
ごちそうさま。
ごちそうしました。
ごちそうしてもらいました。
別にお礼はいらないよ。
わなにかかったな、という顔。
なんだ、いらないのか。
いるに決まっているのに
言えない今日この頃。
勝ち越しをゆるす。

おごるよ。
ごちそうさま。
ごちそうしました。
ごちそうしてもらいました。
何かお礼してもらおうかな。
裏切られたという顔。
むりやり一点勝ち越し。

おごるよ。
ねえ、ワリカンにしない?
ホント?

あっさり逆転された。
以降、主導権はあちらへ。

第4回詩人バトル
poem26

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感じる

作者 : rin
Website : リンねえさんの魅惑のお部屋
あんまり考えすぎるとね
ある物全てが
バカらしく見えるからね

きっとね
考えることより大切なことは
感じること。

あんまり考えすぎるとね
何も信じられないしね
疑うことしか覚えないからね。

そりゃあね
信じることは
疑うことから始まるけどね。

求めるなら信じなくちゃ

第4回詩人バトル
poem27

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タイタニック

作者 : 春九千
Website :
タイタニック
見た後シチュー食べたけど
炊いた肉より焼いた肉好き

バトル結果

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投稿受付───1月23日迄(終了)
発表───2月1日〜
投票───2月1日〜2月25日迄
結果発表───3月3日



次回参加される皆様に。
詩人登録と作品投稿は別メールで送ってください。
作品には必ずお名前とメールアドレス、HPのある方はアドレスを記入してください。
お名前なしやメールアドレス不明作品は掲載できません。
また40字改行のないものも掲載されない場合があります。
投稿前に必ず確認してから送信してください。



第4回詩人バトルチャンピオンは、
Entry22『世界の終わり』ぶるぶる☆どっぐちゃんさん作に決定しました。
ぶるぶる☆どっぐちゃんさん、おめでとうございます。
票を得た方もそうでなかった方も、次回でまた頑張ってくださいね。
感想票をお寄せいただいた読者の皆様ありがとうございました。

なお、参加作者の皆さんに感想票をお願いしてまいりましたが、
まだまだ状況がかんばしくありません。
そこで今後、参加作者の投票義務化に向けて投稿規定の検討をいたします。
その場合、該当作なし可、感想欄空欄可、となります。
また、投票履行作者には特典等も検討の予定です。
実施開始時期と詳細については改めてお知らせいたします。



作品
世界の終わり(ぶるぶる☆どっぐちゃん)4
かけひき(3104)2
馬鹿息子へ(ポテト)2
背中(イグチユウイチ)2
濁った瞳に映るもの(志乃)2
てんとう虫(Rio)2
静かな午後(ヒョン)2
美について(竹原 秀)1
灯火(朱那)1
エデンは右手に 追放の地は左手に(羽倉諒)1
該当作品なし1


世界の終わり(ぶるぶる☆どっぐちゃん)

かけひき(3104)

馬鹿息子へ(ポテト)

背中(イグチユウイチ)

濁った瞳に映るもの(志乃)

てんとう虫(Rio)

静かな午後(ヒョン)

美について(竹原 秀)

灯火(朱那)

エデンは右手に 追放の地は左手に(羽倉諒)

●該当作品なし







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