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詩人倶楽部

第5回詩人バトル
poem40

下水

作者 : 空人
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バスに揺られながら 窓の外を眺めていた
すべてを溶かすほどの 熱い風に吹かれて

いつまでも暮れない夕日は 別れを惜しむように
影は伸びて 形はぼやけた

長い長い道を 僕はひとり歩いている
捨てられてた蒼い スカートが雨に滲む

いつまでも止まない声は 命を惜しむように
影はとぎれ 気持ちがあふれた

プールで息を止めたら 懐かしい想い出よみがえる
枯れた赤い涙 下水に流れた

気がつけばそこは 深い深い水の中
忘れられた想いが 遠く遠く沈んでゆく

色あせた景色の中で 空気も薄くなる
喉は渇き 朝日は歪んだ

プールで息を止めたら 懐かしい想い出よみがえる
枯れた赤い涙 下水に流れた

サイダーの泡のように
消えるための衝動
何もこわがることはない
流れるままに






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