第6回詩人バトル
poem43
体を傷つけたら 大人になれると思ってた 人を殺したら 別の自分になれると思ってた 社会を壊したら 何か新しい人に変われると思ってた そんな感情が ただ複雑に 入り混じっていた交差点 ボクはそこにいる。 傘はボクを守ってくれた 行く当てもなく彷徨い続けるボクを 懸命に確実に ボクは守られていることを 肌に指先に感じながら ボクはココにいる 夏が始まる 暑さだけを心に残す 青い夏がボクの心に来る 人を殺せば 宙に帰れると思ってた 罪を犯せば 社会に護られると思ってた ナイフを持てば 人を殺せると思ってた でもそんな傘は ボクが開かなくとも 社会が開くものだから 罪はいつしか 許されるものだと思ってた 犯人捜しの果てに 世の中は乱れていった ボクはそこにいる。 ボクはそこでいる。
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