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詩人倶楽部

第6回詩人バトル全作品・結果一覧


#題名作者
1ルーキーヤベタツヤ
2最後の手紙池野 諭
3ビルの窓から見た景色あかね
4ハルチルハ木葉一刀
5あんずSPASH
6HIROKI TACHINO
7春が来た。彩日なおな
8UFO宇宙人A
9気になる奴木村正念
10brocken桔梗鞠娜
11199X年有機機械
12イジメ深谷 章
13満足しないこと羽倉 諒
14絶望かずみ
15Mosaic[mouzeiik]ひょん
16恋敵rin
17偶像破壊ロク
18ココガドコダカ オシエテホシイコバト
19生返るラリッパ
20女という植物葉月みか
21強くなければいけない理由河原崎 康史
22DON'T SAY林檎
23桜と美女BEAN
24シンプルえり
25素晴らしき暇人璃玖
26手型科長
27衝動Rio
28君と僕の距離少年
29見た情景コウジ
30何色だった朱那
31無精卵sachi
32老人と鳩大覚アキラ
33青ざめた春せーじ
345月5日3104
35睡れる花狭宮良祇簾
36ステキな別れ銀杏
37?春九千
38ピクニックぶるぶる☆どっぐちゃん
39現(うつつ)の夢4U
40くらやみbiwa
41アイ空人
42+花+ぷれこ
43山上遼
44一人きよ乃
45トマトヒロナガ
46はつなつ163

第6回詩人バトル
poem1

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ルーキー

作者 : ヤベタツヤ
Website :
もし君たちが
何かを知ってたら怖い

もし君たちが
何かを持ってたら怖い

君たちは生まれたて
君たちはまっ白い

周りの期待なんて背負わなくていい
言いなりになんてなるべきじゃない

色に染まる必要なんて無い
そのままでいい
まわりが白くなったら
いいんじゃないか

君たちは俺たちのものじゃない
でも
「俺たちは君たちのもの」と思っていい

笑顔は忘れないで
希望は持ちつづけて

「未来は明るい」なんて言わないが
可能性は何よりもすばらしい

道なんて見失ったままでいい
先が見えるなんてつまらない

きっと君たちの存在が宝
君たち自身が大切

今のときめきや輝き一瞬
でも君たちは誰よりも
新鮮な今を大切に生きていける
そんな今を大切にしてください

第6回詩人バトル
poem2

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最後の手紙

作者 : 池野 諭
Website :
ここに一通の手紙がある。
僕にとって最後の手紙、
あなたからきた最後の手紙・・・

声に出して言えないことも、手紙にすると言えることがある。
それを教えてくれたのはあなたで、そのあなたが一番わかっていない。
あなたがこの街をでてもう三年になる・・・

どうして嘘をついたの?
「手紙なら正直になれるの」って言ってたじゃない?
「お前に心配かけないように」って、みんなあなたのことを言うけど、
取り返しのつかないことだってあるんだよ。

それがわからないあなたでもないだろうに…

あなたがしたことを責めるつもりはないけれども、
僕がそのことを知っていさえすれば、他の道だってあったかもしれない。
まあ、今さら何を言っても…

こっちも長い冬を終えて、新緑が風になびくようになったよ。
そろそろ、あなたからの手紙が届く頃だね。

 前略、お元気ですか?私は元気です。
 
 …あなたは、また嘘をつくんだね。

第6回詩人バトル
poem3

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ビルの窓から見た景色

作者 : あかね
Website : http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/4938/
一羽のカラスが 
屋根の上を
歩いていた
 
ウロウロウロウロ 
うつむきかげんに
 
歩いていた

何かを待っているようで

なあんにも待っていないようで

おいカラスそこからなにが見える?

おまえは何にも見てはしないんじゃない?
 

飛べばよいのに 

そんなところで
モタモタしていないでさ
 

飛びなよ!
 

さあ早く!
 

思いっきり
羽ばたいて

飛んで行きなよ!
 
もうすぐ

日が暮れるよ

第6回詩人バトル
poem4

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ハルチルハ

作者 : 木葉一刀 [コバカズト]
Website : http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Orion/7952/index.html
目覚めると君はもう居ない
僕の冬眠とすれ違う
冬に咲く君
春 散る葉
ハルチルハ

永い冬を越え
出会ったこの春、君は居ない
冬に咲き
春 散る葉
ハルチルハ

見上げる姿はいつも寂しく
華やかな君に出会うこともなく
ただ僕は散っていった君の花弁が
僕の足下にひろがる様を見て涙する
春に散る葉
ハルチルハ

ならば今年はと誓いを立てる
辛く永い冬を乗り切るべく
僕は君に出会うため
君が今年の命を散らすとき
僕の命も今年散らそう

永い冬を越え
君と過ごした日々は
心に安らぎをもたらした
でももう身体は耐えられない
凍てつく風に身体を晒し
僕はこの春命を散らす

春散る葉の君
春 散る 我

第6回詩人バトル
poem5

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あんず

作者 : SPASH
Website :
目立たないよ
桜の木より
みすぼらしいよ
桜の花より
ひ弱だよ
桜の枝より

でもさ

きれいだよね
幹の芯の芯のさらに芯がさ

もしさ
桜より先に散っていなかったら
あいつはなんと言うかな

悲しいと言うかな

悔しいと言うかな

いいや言わないだろう
たぶんさ

桜より先に散るのが

あんずの運命だって
言うだろうね

あいつらしいよ

第6回詩人バトル
poem6

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作者 : HIROKI TACHINO
Website :
夕闇の中、枕もとの秒針の音が響きだす
音楽かと思う
電灯のちらつきも、好きな曲と同じように
外から聞こえる物音と協調した音色となる

次第に1つ1つの音を区別できなくなる
その音楽を聞いていても、枕に耳をあてても
遠ざけることのできない強制的な音が響く
耳が高音の不愉快な音色で占拠されていく

取り除けないその音色はすでに体の一部だが
体内から聞こえるの鼓動とは違う
横たわる体の中では無数の臓器が活動し
それを意識させるように時たま音をたてる

私には決して聞こえない音がある
それが音となって響いているなら、間違いない
その音を探すため耳に神経を集中させてみるが
そこでは無数の音が倍音となりうるさく響くだけ

第6回詩人バトル
poem7

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春が来た。

作者 : 彩日なおな
Website : http://www.blue.b-city.net/~naona/
春が来た
あたしはもうすぐ歳をとる

春が来た
あたしはもうすぐ芽を開く

春が来た
あたしはもうすぐ空を舞う

いい事ばかりの春だけど
あの子にとっては憂鬱な季節
今年もあたしをじっと見て
大きな息を漏らすだろう

毎年毎年恋をして
毎年毎年涙する
あの子を見てきたあたしには
物珍しくも無くなった

春が来た
あの子の足音近くなる

春が来た
あの子の足音軽やかだ

春が来た
あの子の足音立ち止まり

春が来た。
あたしにそっとつぶやいた

第6回詩人バトル
poem8

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UFO

作者 : 宇宙人A
Website :
アレは何だろう?
だれでも1度は
言う言葉。

でもそれが
空を飛んでいたのなら
あなたはこう言うだろう。

「あ、UFO!」

しかし
考えてほしいことがある。
UFOのそもそもの意味とは
未確認飛行物体。
けっして
宇宙船と言うわけではないのだ。

そして
今日も
聞こえる。

「あ、UFO!」

第6回詩人バトル
poem9

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気になる奴

作者 : 木村正念
Website :
奴はそういう風に生きている
そういう生き方が奴なのだ
こういう生き方もあるのだが
奴はそういう風に生きていく

第6回詩人バトル
poem10

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brocken

作者 : 桔梗鞠娜 [キキョウマリナ]
Website :
brocken 何もかも
brocken 全てのものたちの
brocken 永遠の未来

誰かがつぶやいたんだ
人間であり 物であり
いつか必ず消えてしまうものには
全て魂が宿るのだと
そしてそれは運命
そしてそれは宿命

この地球の全てのものたちの
限りなく続く永遠の方程式
そしていつかこの地球も
何億 何十億 何百億も生きたこの地球さえも

brocken 今までのものたちのように
brocken 消える運命にある
brocken 何にも見えないで

あなたにも魂は宿るのか
あなたの魂は何処をさまよう
あなたの魂は私たちを見つめる
あなたの魂は私たち自身
あなたの魂が朽ちる時まで
共に生き 共に死のう

都会の中の雑踏と 森の中の静けさ
今 私の住むこの大きな建物も
いつか消えてしまうのだろう
私の知ることの出来ない ずっと先の未来で

brocken そうなる前に一度
brocken 夢を見ておけるように
brocken まだ未知の世界だけど
brocken やがてすぐそこまで流れる
brocken 未来は見たくないけれど
brocken 全てのものたちのために
brocken 果てしない宇宙の神秘
brocken 全てのものたちはどこへ
brocken きっと宇宙の星をつくる

そしてまたあたらしい運命を築くのだろう
繰り返されるいくつもの永遠の中で
今 私のいるこの地球と
共に生き 共に死のう

それがいつか 全ての終止符となるその日まで

brocken 魂の数々が見えない未来にたどりつくその日まで・・・

第6回詩人バトル
poem11

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199X年

作者 : 有機機械
Website : http://www.d2.dion.ne.jp/~syuki
  199x年、12月31日、午後11時55分。
 「最悪といわれた199x年がようやく終わろうとしています」
 テレビのキャスターがそう言う。
 その年は大きな地震や無差別テロで人がたくさん死んだり、子どもが凶悪な殺人を犯し
たり、銀行が片っ端からつぶれたり、とにかくいろんなことがあった。
 でも、年が変わったって死んだ人はかえらないし、地震で家を失った人はプレハブ住ま
いのままだし、職を失った人は路頭に迷っている。年が変わったって誰も救われはしない。
いつまでたっても楽になんかなりはしない。
 いくら時間がたっても、いくら遠く離れても、僕らはその呪縛から逃れられない。その
鎖を断ち切る術を知らないまま、ただ僕らは忘れていく。

第6回詩人バトル
poem12

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イジメ

作者 : 深谷 章
Website : FOR THE PRESENT
赤茶の頭で
生意気な目つきの子供(がき)
俺はそいつに言ったんだ

「バカ」「弱虫」「強がってんじゃねーよ」
「生意気なんだよっ」「目つき悪ぃーなー」
「わがままばっか言ってんじゃねーよ」
「死ね 気持ち悪いんだよ」

卑猥な事も言ってやった

いっそのこと犯してやろうかと思ったが
そんなシュミはないのでやめておいた

けど そいつを思いっきり殴った
赤い血が出た

俺の足元にはガラスの破片
そいつはもう消えていた

第6回詩人バトル
poem13

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満足しないこと

作者 : 羽倉 諒
Website : そよ風の扉
それは悪なのか
それが邪悪の源なのか
破壊も嫉妬も憎しみも 全てはそこよりいずると
人は説く 今に満足せよと
妥協と迎合と隷従しか知らぬ者達の 自惚れと自賛と舐めあい
作り出されたものの 怠惰と虚栄
我にないものならば いっそどこにもあるべからじ!

否! それは善への道標である
真実を見つめる力 現実を越えていく力
虚偽と欺瞞を沈み込ませ 未来にわき出るしぶき
今までなかったものを これから作り出す泉なのだ
太陽の子等 創造者よ
闇に住む者たちが持たず 被造物が決して手にすることのないそれ
明日を追い求める力の 本当の名を忘れるな
希望を!

第6回詩人バトル
poem14

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絶望

作者 : かずみ
Website : http://www.juno.dti.ne.jp/~aaa/
  ひとりでいてはいけない。
 孤独はひとをころすのだから。

第6回詩人バトル
poem15

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Mosaic[mouzeiik]

作者 : ひょん
Website :
街角を曲がる空港行きのバスに
宝石の色した光かがやくホテルの上のレストランで
通り抜ける別世界への扉を見つけようとして
白と黒とのモザイク模様の回廊を歩く
出口の明かり見えないで何ができるのか
何をしようとしていたのか見失って
羽の生えている鯨に憧れて
空飛ぼうと退屈なこの街を
夢見てたあの時代も終わり
それぞれの旅してきた場所へ
ずっと前に一緒だった人が待っている

第6回詩人バトル
poem16

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恋敵

作者 : rin
Website : http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/4054/index.html
花のように微笑むあの娘には、敵わない。

第6回詩人バトル
poem17

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偶像破壊

作者 : ロク
Website :
侮蔑に戦慄を
嘲弄に叫哭を
幻惑に恥辱を
内なる畏怖憧憬を込め
迸らす時
偶像は唯の肉塊に成る

第6回詩人バトル
poem18

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ココガドコダカ オシエテホシイ

作者 : コバト
Website :
この淋しさは
だれのせい?

ぼくのことをキライだと言ったあの人のせい?

ぼくのことをダイッキライだと言ったこの世界のせい?

ぼくの求めて止まない
ぼくにしかみえない
その世界のせい

みんな見えない
聞こえない
みんな目を閉じて
耳を塞いで
ないとする
その世界

ぼくは目を開けてしまった
耳を澄ませてしまった

そればっかりに
ぼくはみんなの嫌われもの
そればっかりに
こんなに淋しい
ひとりの夜です

ツキアカリモトドカナイ
ボクニハモウ
ミンナノコトバガ
キンセイゴダ

ツキモミエナイ
ミンナノスンデル
ソコハモウ
メイオウセイダ

カエリタクモナイケド
カエルトコロモナイカラ
タダ
ココガドコダカ
ソレダケデイイカラ
オシエテホシイ

ピー ガー ブー 
バタン ゴロゴロ 
シ シ シ...

第6回詩人バトル
poem19

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生返る

作者 : ラリッパ
Website :
何度いったら解るんだ
不潔よなんて言うんじゃない
不精だからじゃないんだ
風呂嫌いでもないんだ
本当の俺はキレイ好きなんだ
ヘビやセミのように
脱皮したいだけなんだ

第6回詩人バトル
poem20

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女という植物

作者 : 葉月みか
Website :
イチジク
花を咲かせず実をつけて
ソメイヨシノ
花だけ咲いて実をなさず

禁断の果実と妖しの華
危うさ故に魅惑の樹

そんな女の生き様よ
闇に封じたのは始まりで
見晴るかすのは終わりのみ
低廉な永遠を放棄すればこそ
立ち現れるは不機嫌な真理か

イチジクとなって熟すも良し
ソメイヨシノとなって散るも良し
ただ二つを得ることは能わず
消えない深淵を胸に
私はどこに根を下ろすのだろう 

第6回詩人バトル
poem21

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強くなければいけない理由

作者 : 河原崎 康史 [かわらさき やすし]
Website :
知ってます?煙草の煙にも影があるんです
僕たちは そんな事でさえ伝えたがっているのです
知ってます!同じような台詞を並べ立てないでください
僕たちの欲しがるものは そういうんじゃあないんです

ずっと手を繋いでいたいくせに
汗ばむ手を嫌がって
いつも抱き合っていたいのに
心の刺に痛がって

僕たちは 一人なんだって言い切れないから
毎日切ないんだね

この桜色の酸素の中
寂しさを溶かしてしまえるのなら
僕たちはもっと慰めあえるのに
体さえも混ざることが出来るのなら
僕たちは何一つ零れることのない
パーフェクト
な世界に生きることが出来るのに

でもね
それは出来ません。

だから
僕たちは強くならなければいけません

第6回詩人バトル
poem22

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DON'T SAY

作者 : 林檎
Website :
『Come here.』

Please,don't say "No,thank you"...

第6回詩人バトル
poem23

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桜と美女

作者 : BEAN
Website :
桜の木の下には死体があると昔の作家が言ってたけど
それくらいやはり桜は美しい

君もそう思わないかい?

僕がこんな風に思ったのは別に今始まったことではない

もっとも子供の頃はそれに対し何とも思っては、
いなかったわけだけどね


本当に桜が美しく見える時の話をしよう

君は雨の中の桜を見たことがあるかい?

きっと君は、毎年のように
雨にしっとりと濡れた桜を見てるだろ

それはね
桜が望んでいるからなんだ

雨に濡れた桜は美しい
可憐な花も幹もすべてが美しい

雨の降る日、美女がもっと美しくなるように……

第6回詩人バトル
poem24

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シンプル

作者 : えり
Website : http://www1.sphere.ne.jp/emr/
心が痛むことがあったら

果てより吹く風にそれを流して

体を自然に晒したら

太陽からエネルギーを貰えばいい

それだけで

たったそれだけでいいんだ

第6回詩人バトル
poem25

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素晴らしき暇人

作者 : 璃玖
Website :
何も予定がないってのは
実は素晴らしいことなんじゃないかと思う。

暇だぁ〜と言いながら
一日中ゴロゴロしたり。
面白くもないテレビをぼぉ〜っと見たり。
読み飽きた本をパラパラめくったり。
あの人はどうしてるかなぁ〜と考えたり。

予定がないってことはつまり
なんでもできるってこと。
君からの急な誘いにだって
僕は断ったりしないのさ。

それってかなり
素晴らしくないかい?

第6回詩人バトル
poem26

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手型

作者 : 科長 [かちょう]
Website : かってに科長
試合の後
松やにの手型が
残っていました

くやしくて
手をついたのでしょうか
どこか痛くて
苦しんでいたのでしょうか

クリーナーで手型を消すと
そんな気持ちも
消えてしまう気がしました

第6回詩人バトル
poem27

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衝動

作者 : Rio [リオ]
Website : 眠れぬ夜の眠れる話
はじまりは 教室の机の小さな落書き。
「九月」「星」と題された 2つの詩の落書き。
難解だったけれど ひどく感動した僕は
それを手帳に書き取り FDにも保存した

あれから幾年経ったろう
すでにあの手帳も FDもなくした
でも僕はあれからずっと詩を書いてる

あの2つの詩の足元にも及ばないけど
あの2つの詩に未だに突き動かされて
僕はあれからずっと詩を書いてる
これからもずっと詩を書くだろう
あの2つの詩が未だに僕を突き動かすように
人を突き動かせるような詩がいつか
書けるようになるまで

第6回詩人バトル
poem28

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君と僕の距離

作者 : 少年
Website : http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/2547
風が舞い 葉が散った
日が沈み 独りになった

差し伸べた腕
空をつかむ手

君は振り返らない

君が悪いんじゃない
僕が悪いのでもない

この世の中が
吹き荒ぶ 世間の風が
君と僕を 近づけない

でも君は
僕を見て微笑んでくれた
それだけでも生きる価値はある

幸せなんて、そう簡単に手に入るもんじゃない

第6回詩人バトル
poem29

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見た情景

作者 : コウジ
Website :
エルメスのコートをまとった死神が蓮の花の上で見ている。
怖くなってまた吐いた。

そうだ、喉と舌にタトゥーを彫ろう。二度と吐かないように。

濡れた脳。
しゃれこうべの形を忘れてはいけない。

蓮の花の香が前葉頭を刺激する。
猿の記憶が消えてゆく。

第6回詩人バトル
poem30

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何色だった

作者 : 朱那
Website : http://www17.freeweb.ne.jp/play/siahito/
誰も見てない夕日の光の側で
一人その赤の名前を考えてた

雨の降りそうな日にも
通り過ぎる傘を見つけては
何色なのか思い出して
同じ色を探した
本当は何色かなんて事は
関係なかったのかもしれないけど

涙の色が灰色だと応えた君は
本当は
自分の色を考えてたんじゃないかと思った
灰色の君は
私の色は教えてくれなかったけど
本当は何色かなんて事は
関係なかったのかもしれないけど

だから私は
それが何色なのかも分からないまま
夕日の赤が何かに見えて
その色の名前を思い出してた

第6回詩人バトル
poem31

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無精卵

作者 : sachi
Website :
一匹のトンボが少年に捕まった
アキアカネの雌だった

少年は水を汲み
彼女の腹部をそれに向けた
彼女は卵を産み
少年を喜ばせた

少年は彼女に卵を与え
彼女は食べた
体を曲げられ
直接 口に押し付けられて

卵は孵らないのだから
彼女はそう思っていたし
少年も同じだった

少年の手から逃れた彼女は嬉しそうに飛んだ
彼女の体には凧糸が括りつけられていた

第6回詩人バトル
poem32

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老人と鳩

作者 : 大覚アキラ [ダイカクアキラ]
Website :
うっすらと積もった雪が
アスファルトを鈍い白に染めた二月の朝。
小さな公園の片隅のベンチで、
一人の年老いたホームレスの心臓が
この世で最後の鼓動を刻もうとしていた。
どこからか一羽の鳩が飛んできて、
横たわる老人の上に翼を休めた。
その僅かな体温をいとおしむように
老人の胸にうずくまると、
不思議そうに老人の顔を覗き込んだ。
もうほとんど視力を失ったその眼で、
老人は鳩を見つめかえした。

さよなら。

老人の胸には、
まるで旅立ちへのはなむけのように、
一枚の美しい羽根が残されていた。

第6回詩人バトル
poem33

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青ざめた春

作者 : せーじ
Website :
精液とアルコールと怠惰と嫉妬の匂いのする部屋。
僕はそこにいる。だから、僕はここにいない

口の中でザラつく砂ジャリのような異物感。
後頭部を鈍器で割られたような頭痛。
耳の奥で飛び回る羽虫のような金属音。
そんな苦痛に僕は悶える。だから僕はなにも感じない。

夢を略奪された夢想家。だから、僕は何者でもない。

そう、僕はなにもかもわかってるんだ。

今朝、宛先人不明の手紙が届いた。
まるで的外れな、僕への励まし。
日本語でない、言葉の羅列。

ロックは死に、ジャズも死んだ。
生き残ったのは、太陽と空と愛を歌う、演歌。

僕は叫ぶような笑い声、をあげる。
まるで両腕をもがれたピアニストのように。

そう、僕はなにもかもわかっているんだ。

第6回詩人バトル
poem34

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5月5日

作者 : 3104
Website :
   五月五日

ツンツンと黄緑の双葉が顔を出した
ピョンピョンとカエルがとびはねれば
スイスイと雲が大きな青い空を泳いだ
ララララと小鳥がうたいだせば
グルグルとポチはしっぽにじゃれる
フワフワと大きなコイが空を飛べば
ヨッコラショとじいちゃんは腰をのばした

パーッと紫の花がリズムを奏でれば
クマンバチが「藤の花」という曲でダンスを踊った
ハッとアジサイが出番はまだかとあせり出せば
ノンビリとカタツムリは教えてくれた
まあだだよ

サーッとピンクの花に舞台が変われば
クマンバチは「サルスベリ」という曲で大興奮
ズンズクとタマが踊り出せば
カタカタとヒマワリの種がふるえた
サワサワと風が草の香りを運んでくれると
ばあちゃんは言ってくれた

また夏休みにおいで

第6回詩人バトル
poem35

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睡れる花

作者 : 狭宮良祇簾 [さくらしれん]
Website : http://willowslord.hoops.ne.jp/
花が散る
その名も知らぬ
憶えたばかりの花が散る


いつかまた
また廻り来るこのときに
三百六十五日の春に
移るその色を懐うだろうか

花弁の散ったそのあとに
萼の落ちたそのあとに
瞼に映る彼の色を
守っているのはひとりだろうか

樹上に宿った春の日は
見上げた顔を 忘れるだろうか
跡さえ残らぬこの土は


いつかまた
また廻り来たそのときに
ひととせかぎりの一度の春に
映る彼の色を見上げるだろうか

私の去ったこのあとに
節気の過ぎたこのあとに
跡さえ残らぬこの土に
誰があかしを 求めるだろうか?

花が散る
その名も知らぬ
憶えたばかりの花が散る

三百六十五日の春に
再び此処に立つことがなくとも
花の午睡は廻りを告げる

樹上に宿った春の日を
私は笑って 見上げている
どれほど冷たい土の上でも
足跡の続きは いつも 此処にあるから。

第6回詩人バトル
poem36

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ステキな別れ

作者 : 銀杏
Website :
ステキな出会い
期待して
ステキに別れた
昼下がり

涙をみせて
惜しんでも
届くはずない
心の音

意外にも
 そう、意外にも

あなたはふり返らない

悔やもうと
怒ろうと
―笑おうと
―感謝しようと
何を言おうと
言われようと、もう遠すぎて。
  もうふり向かない
  ステキな別れ

第6回詩人バトル
poem37

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?

作者 : 春九千
Website :
 !

第6回詩人バトル
poem38

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ピクニック

作者 : ぶるぶる☆どっぐちゃん
Website :
明日は花柄のバスケットを持って
その中にトマトを挟んだサンドウィッチを入れて
青く広い草原に
ピクニックに行くの

明日が有るなんてみんなが言うから
日はまた昇るなんてみんなが言うから

だから

明日は花柄のバスケットを持って
その中にレースのハンカチーフを入れて
花が咲き乱れたあの街へ
ピクニックに行くの

明日を待つ間にあたしは1箱のLSDと2本のマリファナをキメた
明日を待つ間にあたしは自分の体の13ヶ所をカミソリで傷つけてみた
観たくも無いテレビ番組みたいに
ゆっくりとあたしの足下に血液が流れていった

明日を待つ間にあたしは蝶々を追いかける夢を見た
明日を待つ間にあたしはあたしに追いかけられる蝶々になった
あたしがちぎった綺麗な緑色をしたあたしの羽が
風に舞って消えていった

明日が有るなんてみんなが言うから
日はまた昇るなんてみんが言うから
明日は来るなんてみんなが言うから
明日は来ないなんて誰も言わないから

言えないから
だから

だから明日は花柄のバスケットを持って
その中にトマトを挟んだサンドウィッチを入れて
青く広い草原へ
花が咲き乱れたあの街へ
ピクニックに行くの

たったひとり
たったひとりバスケットを持って
ピクニックに行くの

さよなら

第6回詩人バトル
poem39

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現(うつつ)の夢

作者 : 4U
Website :
虚飾のドレスでお出ましの拒食症の王女様
虚構の中の日常で
下世話な会話と空騒ぎのパーティ
流血のシャンパン
泡となり消えて行く人々
一期一会と呟いた仔猫のしっぽ
気高く崇高な香りのキャンドルは
愛を失った男の溜息で消されて
狂ったように逃げ惑うドレスの裾は
痛みを知った女のつま先に翻り
ひらひらと舞って死神のダンス

第6回詩人バトル
poem40

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くらやみ

作者 : biwa [ビワ]
Website :
暗い洞窟の中 1点の光
あがいている
くすんだココロ 濁った目
途方のない 今を 時を
刻んでいく 意味のない 日々を
たどり着けない 届かない

頭を抱える毎日 何もない 何もしない
苦痛と苦悩 くさってる
さびた日常に 夢を乗せ
ありもしない 思いを胸に
明日は来る

曇った空 星も見えない
寒くもなく 熱くもない
存在する意味などない
生まれた理由などない
ここで終止符を打てたなら

もういいじゃないか
充分だろ

青い空と 真っ赤な太陽と
少しかけた月と 無数の星たちへ
ありがとう さようなら

第6回詩人バトル
poem41

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アイ

作者 : 空人
Website : 真夜中の図書館**
恋は二人称
愛は三人称

恋はあつい鍋
愛はさめたスープ

恋は太陽
愛は月

恋が沈殿して
うわずみが生まれる
にごりのないすみきった
領域が

第6回詩人バトル
poem42

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+花+

作者 : ぷれこ
Website : http://kamann.tripod.co.jp/
それは素敵な花だった

その花が好きだと思った

その花をちぎり

遠くへ投げ捨てた

僕は

心が軽くなるのを感じた

第6回詩人バトル
poem43

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作者 : 山上遼
Website : One Step on a Mine,It’s All Over.
体を傷つけたら
大人になれると思ってた
人を殺したら
別の自分になれると思ってた
社会を壊したら
何か新しい人に変われると思ってた

そんな感情が
ただ複雑に
入り混じっていた交差点
ボクはそこにいる。

傘はボクを守ってくれた
行く当てもなく彷徨い続けるボクを
懸命に確実に
ボクは守られていることを
肌に指先に感じながら
ボクはココにいる

夏が始まる
暑さだけを心に残す
青い夏がボクの心に来る

人を殺せば
宙に帰れると思ってた
罪を犯せば
社会に護られると思ってた
ナイフを持てば
人を殺せると思ってた

でもそんな傘は
ボクが開かなくとも
社会が開くものだから
罪はいつしか
許されるものだと思ってた

犯人捜しの果てに
世の中は乱れていった
ボクはそこにいる。
ボクはそこでいる。

第6回詩人バトル
poem44

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一人

作者 : きよ乃
Website : http://www12.u-page.so-net.ne.jp/ka3/y-kiyono/
一人で家にいる時
フッと
誰でもいいから
側にいてほしい
と思うことがある

たとえ
只のぬいぐるみだとしても

第6回詩人バトル
poem45

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トマト

作者 : ヒロナガ
Website :
真っ赤なリンゴたちの
まんなかで、
真っ赤なトマトは
言いました。
「俺はトマトだ。」
真っ赤な嘘で
つくろうくらいなら。
言ってやれ!
「俺はトマトだ。
リンゴじゃねえ!」

第6回詩人バトル
poem46

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はつなつ

作者 : 163
Website :
紫陽花の色に
うつりしわが恋は
蒼くもひかり
明かくもひかり

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