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詩人倶楽部

第7回詩人バトル
poem7

未来

作者 : 渋谷茂樹
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広い芝生の庭には、大きなロッキンチェアーと小さなお花畑。
そこを元気に駆け回るゴールデンと華麗に舞い踊る小さな蝶々。
真っ青なお空が僕らを照らし、穏やかな風が僕らを包む。
2人であの椅子に腰掛け、流れる雲をぼんやりと見つめている。
時折交わす会話は、優しい笑顔と無垢なあくびの繰り返し。
時折交わす口付けは、少し厚い下唇へ溢れる愛しさを込める。
広がる景色が映画となり、聞こえる音が優雅な調べのようで。
僕らの世界では、暖かくて柔らかいピンクの砂が降り時を刻む。
優しい微笑みで始まり、無垢な寝顔で終わる1日を重ねる2人。
2人に言葉など必要なく、だから嘘など存在しない。
2人に絆など必要なく、だから思いやりなど存在しない。
お互いの体温だけが真実で幸福な愛の証なのです。
今日も2人あの広い芝生の庭で、永遠なる物語の続きを詠うのでした。






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