第5回高校生1000字小説バトル
Entry2
春先、わたしは温かい風を送りに旅に出ます。わたしはとても優柔 不断な性格なので、予定が変わることはしょっちゅうです。例えば、 寄り道してお花畑さんとお喋りしたり、蜂さんに頼んで、おいしい ハチミツを分けてもらったりと、仲間には「給料泥棒」と呼ばれる くらいなのです。何度かクビになりそうなことはありました。でも、 わたしはぷらいどのかけらもないような「存在」なので、土下座し てなんとか切り抜けてきました。 「ごめんなさいよ ごめんなさいよ わたしが悪かったよ これか らはこころを入れ替えて精一杯働きますから、どうぞクビだけは許 してもらいませぬか」 わたしがそう言うと、所長さんは、人のいい所長さんは決まってこ う言ってくれました。 「分かった、お前を信じるよ。これからはきちんと働くんだぞ」 いつもわたしの思うつぼでありました。でも、先日、所長さんは、 人のいい所長さんは天国へ行ってしまいました。 今年はまじめに働こうかな....そうおもう今日このごろのわた しであります。
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