第2回中学生1000字小説バトル
Entry3
僕は田んぼの中に居ます。泳いでいます。僕の一族は,幼少のと きは水の中で過ごし,大きくなると水から出ることが出来ます。僕 はまだダメです。なぜかって?水から出るとどうしても苦しくなっ てしまうからです。それに不思議なことに親達とは似ても似つかな い格好です。身体の色だって違います。僕は黒,親達は緑です。世 の中には不思議な事もあるもんですね。 最近,僕の身体が変化してきました。なんとアシがはえました。 他の奴等は生まれる前からアシがあるのに…。どうして僕にはなか ったのでしょう?神様はなんでこうしたのでしょう。なんて奴なん だ,クソ野郎!!こんなことを言ったせいでしょうか。今日は手が出 てきました。明日は何が起こるのでしょう?政治家達は何をしてい るのでしょう。 ところで,皆さん自分の身体からアシや手がはえてくる感じは解 りますか?解らないないからこそこんな事をしでかすのだと思いま す。今,何者かが僕の身体を持ち上げています。なにすんだこん畜 生ッ放せ,早くしろ息ができねーだろ馬鹿野郎!! げほっごほっ…… …………… ――――ここはどこでしょう。透明な箱の中から周りの景色がみ えます。目的地に着いた様です。あがいてもどうにもなりません。 どうやら僕は,とある少年に捕まえられて虫篭にいるようです。ど うしよう…?こんな時に普通の人でしたら家族に逢いたいと思うの でしょうか。あいにく僕にはそういった感情がありません。このま まここに居るのもまんざらではなさそうです。でも死ぬのは嫌です が…そろそろ寝ます。おやすみなさい。 ――――夜になりました。そこらの虫がうるさい声でわめいてい ます。んッ!?息苦しく感じます。身体の皮膚が乾燥しているよう です。誰か,水をください。 目の前が真っ暗です。
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