第4回中学生1000字小説バトル
Entry1
僕は、果敢なく散る木の葉を見つめていた。時は、巡りあれから 何年たったろうか-。 そうだ。僕は、置いてかれたんだ。みんな僕を捨てていく。時まで もが僕を捨てていく。 「待って、待って!!」 僕は叫びたかった。でも、叫んでも僕に気付いてくれる人はいない だろう。みんな見て見ぬ振りをしているんだ。 僕は、すべての人に嫌われていた。僕が何もできないからだ。 「何故、そんなことも出来ないんだ」 主犯格が、言っていた。 「君には、生きる資格なんてないね」 先生が言っていた。 「どうしてそんなに馬鹿なの!?」 母親が言っていた。 そんなに怒られても、僕は駄目だ。本当に僕には生きる資格なん ていらないのかも知れない。僕は、心の中で反芻していた。僕は、 その後、彼らによって時間を止められてしまった。そして時は無情 に過ぎていった。僕が知らない間に。僕は、子供のまま-。 僕が、想い出に浸っていると、誰かの香りがした。 「ごめんね。遅くなって。あの時は何もできなくて」 謝られても、僕は誰だったか思い出すことが出来ない。僕は憎しみ の塊、そんなこと言われても困る。第一、同情されるのは嫌いだ。 「木が好きだったでしょ。ずっと私、見てたもん。貴方が樹下にい るところ。ずっと、世話してた。気を愛してたんだね。誰にも負け ないぐらい」 僕は、嬉しかった。存在を認めていてくれたことが。やっぱり僕 はあの時生きてたんだ。生きててよかった。 その後、僕は悪魔から天使になるはずだった。でも、目の前が、 いきなり暗くなった。遠くなった。 そして、ぼんやりと見えてきた画面には、誰かが苛められていた。 そのとき僕は思い出した。僕が、苛める側だったことを。今までは、 すべて想像の産物だったんだ。 「ジュン、顔色悪ぃーぞ。どうしたんだよ!?」 俺は、目の前を見てはっとした。 「俺、帰るわ。こんなことしてる暇ないわ」 本当は真実が分かっていた。でも、怖かった。 「おい、頭、イカれたんか!?」 俺の友達が、頭を指して言った。しかし、決心を変える気はない。 俺の苛めてた子が、悪魔の笑いを浮かべていた。
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