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第4回中学生1000字小説バトル
Entry1

いじめ

作者 : 葵
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文字数 : 856
 僕は、果敢なく散る木の葉を見つめていた。時は、巡りあれから
何年たったろうか-。
そうだ。僕は、置いてかれたんだ。みんな僕を捨てていく。時まで
もが僕を捨てていく。
「待って、待って!!」
僕は叫びたかった。でも、叫んでも僕に気付いてくれる人はいない
だろう。みんな見て見ぬ振りをしているんだ。
僕は、すべての人に嫌われていた。僕が何もできないからだ。
「何故、そんなことも出来ないんだ」
主犯格が、言っていた。
「君には、生きる資格なんてないね」
先生が言っていた。
「どうしてそんなに馬鹿なの!?」
母親が言っていた。
 そんなに怒られても、僕は駄目だ。本当に僕には生きる資格なん
ていらないのかも知れない。僕は、心の中で反芻していた。僕は、
その後、彼らによって時間を止められてしまった。そして時は無情
に過ぎていった。僕が知らない間に。僕は、子供のまま-。
 僕が、想い出に浸っていると、誰かの香りがした。
「ごめんね。遅くなって。あの時は何もできなくて」
謝られても、僕は誰だったか思い出すことが出来ない。僕は憎しみ
の塊、そんなこと言われても困る。第一、同情されるのは嫌いだ。
「木が好きだったでしょ。ずっと私、見てたもん。貴方が樹下にい
るところ。ずっと、世話してた。気を愛してたんだね。誰にも負け
ないぐらい」
 僕は、嬉しかった。存在を認めていてくれたことが。やっぱり僕
はあの時生きてたんだ。生きててよかった。
 その後、僕は悪魔から天使になるはずだった。でも、目の前が、
いきなり暗くなった。遠くなった。
そして、ぼんやりと見えてきた画面には、誰かが苛められていた。
そのとき僕は思い出した。僕が、苛める側だったことを。今までは、
すべて想像の産物だったんだ。
「ジュン、顔色悪ぃーぞ。どうしたんだよ!?」
俺は、目の前を見てはっとした。
「俺、帰るわ。こんなことしてる暇ないわ」
本当は真実が分かっていた。でも、怖かった。
「おい、頭、イカれたんか!?」
俺の友達が、頭を指して言った。しかし、決心を変える気はない。
俺の苛めてた子が、悪魔の笑いを浮かべていた。






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