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第4回中学生1000字小説バトル全作品・結果一覧


#題名作者文字数
1いじめ856
2甘い天使と月と僕BlueBlue 998

第4回中学生1000字小説バトル
Entry1

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いじめ

作者 : 葵
Website :
文字数 : 856
 僕は、果敢なく散る木の葉を見つめていた。時は、巡りあれから
何年たったろうか-。
そうだ。僕は、置いてかれたんだ。みんな僕を捨てていく。時まで
もが僕を捨てていく。
「待って、待って!!」
僕は叫びたかった。でも、叫んでも僕に気付いてくれる人はいない
だろう。みんな見て見ぬ振りをしているんだ。
僕は、すべての人に嫌われていた。僕が何もできないからだ。
「何故、そんなことも出来ないんだ」
主犯格が、言っていた。
「君には、生きる資格なんてないね」
先生が言っていた。
「どうしてそんなに馬鹿なの!?」
母親が言っていた。
 そんなに怒られても、僕は駄目だ。本当に僕には生きる資格なん
ていらないのかも知れない。僕は、心の中で反芻していた。僕は、
その後、彼らによって時間を止められてしまった。そして時は無情
に過ぎていった。僕が知らない間に。僕は、子供のまま-。
 僕が、想い出に浸っていると、誰かの香りがした。
「ごめんね。遅くなって。あの時は何もできなくて」
謝られても、僕は誰だったか思い出すことが出来ない。僕は憎しみ
の塊、そんなこと言われても困る。第一、同情されるのは嫌いだ。
「木が好きだったでしょ。ずっと私、見てたもん。貴方が樹下にい
るところ。ずっと、世話してた。気を愛してたんだね。誰にも負け
ないぐらい」
 僕は、嬉しかった。存在を認めていてくれたことが。やっぱり僕
はあの時生きてたんだ。生きててよかった。
 その後、僕は悪魔から天使になるはずだった。でも、目の前が、
いきなり暗くなった。遠くなった。
そして、ぼんやりと見えてきた画面には、誰かが苛められていた。
そのとき僕は思い出した。僕が、苛める側だったことを。今までは、
すべて想像の産物だったんだ。
「ジュン、顔色悪ぃーぞ。どうしたんだよ!?」
俺は、目の前を見てはっとした。
「俺、帰るわ。こんなことしてる暇ないわ」
本当は真実が分かっていた。でも、怖かった。
「おい、頭、イカれたんか!?」
俺の友達が、頭を指して言った。しかし、決心を変える気はない。
俺の苛めてた子が、悪魔の笑いを浮かべていた。

第4回中学生1000字小説バトル
Entry2

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甘い天使と月と僕

作者 : BlueBlue
Website :
文字数 : 998
 ……今日みたいな、満月の夜だった。
僕は、二階の自分の部屋から、ぼけーっと月を眺めていた。
 思わずうとうとしかけた時………

「ねぇ、そんなトコで寝ると風邪ひいちゃうヨ?」
突然、声がした。
 ハッとなって顔をあげると、窓の外に、女の子がいた。
 浮いている。
「だっ、誰だっ?!」
「私?……誰だと思う?」
「……ぇ?」
「私、天使だよ。遊びに来ちゃった」
 嬉しそうな笑を絶やさない。
「…天………使……?」
「そ。天使」
彼女はくるんと背を見せた。
 見える。
 雲みたいなふわふわの羽根が生えてる。
「飛べるんだよ〜♪いいでしょ」
「いっ、いいでしょって言われても……」
 彼女は自慢げにはばたいたりして、その辺を飛び回った。
 微かに、甘い香りが漂う。
「?」
「……気付いた?」
振り向いて微笑みかける。
「何の香りだ?」
 僕がわざと用心深げに聞くと、おかしさを懸命にこらえた顔で、
「…ねぇねぇ、人間は、私達天使の羽根を、どう思う?」
「え?」
僕はしばらく考えて、
「鳥の羽根みたいな、真っ白なモンだと思うけど……?」
 彼女は、ふふふふっと、笑いをこぼしながら答える。
「それはず〜っと前の話。今じゃ、ホントに高級な天使以外は、こ
ういう羽根を持ってるんだよ!」
 少しはためかせる度に、甘い香りが立ち篭める。
「何の香り…?」
「あのねぇ、綿菓子なの!」
「はぁ?」
「皆は雲の羽根だけどね、私は綿菓子なの。そっくりだけど、綿菓
子の方が素敵だよね?」
僕は、『そうかな……?』と思ったけど、敢えて口に出さずにいた。
 彼女は、ふっと顔を伏せると、
「…皆、雲の羽根の方がイイって、私の羽根を馬鹿にするの。私の
羽根なんだから、いいじゃない。ちょっとぐらい違ったって、同じ
天使だよね?」
「……うん」
僕が答えると、彼女の表情がぱぁっと明るくなって、
「だよねっ!」
嬉しそうに笑った。

 彼女と僕は、しばらくいろんな話をした。
 普段は雲に紛れている彼女の事、月の光を浴びるのが好きな僕の
事。
たまに人間達の世界を見下ろしていろんなコトを見ている事、見る
だけで手出し出来ない自分がちょっとイラつく事……

 様々な事を話すと、月を見上げて言った。
「あっ、タイムリミット。またねっ♪」
 次の瞬間、強い光が僕の眼を叩いて……

気付いたら、うたた寝の形で窓辺にいた。

 何しに来たのかよく解らない、お気楽で無邪気でゴキゲンな天使。
あれから結局会ってないけど……

 また、会いたいな。

バトル結果

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作品受け付け中!!───7月4日〜7月28日迄
作品発表───8月4日〜
人気投票受け付け───8月21日〜9月20日迄
投票結果発表中───12月23日



第4回中学生1000字小説バトルは同票により引き分けとなりました。
参加作品が2点のうえ、感想票も少なく、盛り上がりに欠けましたが、
参加してくれたBlueBlueさん、葵さん、そして感想票を寄せてくれた皆さん。
ありがとうございました。次回は皆で頑張ろう!!



甘い天使と月と僕(BlueBlue)

いじめ(葵)







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