| # | 題名 | 作者 | 文字数 |
|---|---|---|---|
| ●Entry1 | 人魚の涙 | 葛籠 令人 | 954 |
| ●Entry2 | 枕木 | 深谷 章 | 1000 |
| ●Entry3 | ジェノサイド日誌 | 神乃 澪 | 1000 |
| ●Entry4 | いいところ。 | 梅田 小径 | 992 |
| ●Entry5 | 時の音〜Rhythm | Began | 994 |
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夜の暗さで墨のような水をたたえた湖は、静かに波打っている。そ の湖の中から一人の少女が霧のように現れた。 少女の髪は淡い真珠色で、腰まで長さがあった。瞳は銀色、顔は 人形のように整っており、透き通るような肌をもっている。 「誰かわたしを助けて」 わずかに色を帯びた唇からこぼれる言葉は言葉であって言葉では ない。誰も聞いてはくれないのだから。 「どうして?」 彼女は大罪を犯してしまった。 湖の底には人魚の涙が沈んでいる。人魚の流した涙が石になり、 湖の底で眠っている。人魚の涙は生きている。その石があるから、物 が物としての形を留めることができる。 無機質なもだけでは形を留めることができない。感情が必要なの だ。それが石であり、悲しみである。悲しみから何も生まれない、と 思うだろうが、悲しみこそが感情の塊であり、いつまでも消えないも のなのである。 石は最初は海の底にあった。いくつもあって山を一つ作るたび、川 を一つ作るたび、月が拾い、太陽が大地へばらまいていた。だから 今は海の中には人魚の涙という石はない。しかしどうして海が海で あるのかというと、海は涙であり悲しみであるからだ。 石の悲しみは土を作り、草木を生やし、大地を潤わせた。その後 に足を持った生き物たちが美しい大地を徘徊するようになったので ある。 足を持った生き物たちは石のことを知らない。知っているのは月と 太陽と海、そして大地と人魚だけ。 人魚は生まれたときから人魚であることを自覚していない。人に混 じって大きくなり、海へ帰るらしい。本人が自覚していないから、「ら しい」としか言いようがない。 目の前にいる彼女も人魚である。人魚であるから本能で石に気付 いたのだろうか。森へ、湖へ迷い込んだのも本能だったのだろうか。 石の悲しみは美しすぎた。魅せられた人魚は石を握りしめ、元の 涙という液体に戻してしまったのだ。 石は海へ帰ってしまった。人魚の涙の本当の悲しみは海へ帰れな いことだったのだ。しかし、悲しみがなくては森が、湖が形をなくして しまう。新しい悲しみを作らなくてはならなかった。 大罪を犯した彼女の形を消し、湖から外へ出られないようにした。 それが新たな悲しみであり、人魚の涙である。 そして、彼女は自分の犯した罪にも気付かず、永遠に悲しみ続け るのである。 |
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ここは 冷たい鉄と温かい木で出来ている 錆びた色と匂いに背中を押される そんな私を見ているのは数羽の鳥達だけ あぁ、またあの人だ。 理奈は、向かい側のホームにいるサラリーマンらしき人をじっと見た。 顔ははっきりとは見えないが、背格好から、いつも見るあの人だと判断した。 --------------あの人。 見るのは、いつも朝の駅。理奈が学校に行く為に駅にいる時間だ。朝の通勤通学時間なのだから、同じような時間にいつも見る人がいてもおかしくはない。けど、彼は特別だった。 8時15分/今日も定刻通りに反対側のホームに電車が来た。 理奈はそれを、ボーっと立ちながら見つめた。 ゴゴーッという叫び声とともに電車は走り去っていく。途端に目の前が開ける。 二本の線路を挟んだ向こう側の世界には、看板とゴミ箱とベンチ、そして彼。 やっぱり今日もだ。 あの人、サラリーマンらしき人、彼。 そして、いつも電車を数本見送る人。 ただいつも同じ時間にいる人、ではない。特別だ。同じ人間。 そう、同じ人間。なぜ彼が電車を見送っているか、理奈が知っているかと言ったら、彼女本人も毎朝のように何本もの電車を見送っているからだ。 いつも遅刻ギリギリだと言われる電車に間に合うように駅に着く。まずそれを見送る。 そして、そのまま日によって数は違うが、最低でも3本は見送る。 いつからこんな事はじめたのか、本人も覚えていない。 ただ自分がそうしたいだけだ。 2分経って、理奈の立っている側のホームにも定刻通りに電車が来た。 大きな硬い冷たい箱が、これまた大きな口を開く。理奈はそれに背を向け、ホームの水色のベンチに座った。 5つ並んでいるうちの一番右端が理奈の特等席だ。 少しの間何人かの人間を吸い込むと、また叫び声とともに電車は走って行った。 視界が開ける、目の前には……………彼。 丁度理奈と真正面、まるで鏡のように反対側のベンチにはあのサラリーマンらしき人が座っていた。 ここからでは顔がよくわからない。 でも、なんとなく見ていないようなふりをしながら見つめ続ける。 今日はもう何本見送ったかなぁ。 理奈はふと制服のポケットから携帯を取り出し時計を見た。 時間的に向こうは5本、こっちは6本。そろそろ、いつもお互いに電車に乗る時間だ。 次の電車は、向こう側と1分差である。 2本同時にホームに並ぶ。 四角い扉が音をたてて開く。 -------------あぁ、今日も結局飲み込まれてしまった。 彼は、1分先に走って行った。 |
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鉄筋コンクリートのビルの窓から、一瞬眩い光が放たれると、次の瞬間には炎が吹き出し、あたりに轟音が響き渡った。 砕け散る窓ガラス、まるで割り箸のようにぼっきり折れるビル、跳ね上がる業火の赤、かすかに聞こえた断末魔の叫び、ときおり落下していく人間のパーツ、それらがこのあたりの空間を支配していた。 ビルの上半分が地面に墜落し、衝撃が私の足元にも伝わってきた。周辺にいた人々もようやく状況が飲みこめたのか、四方八方逃げ回る。 無駄だ。 逃げ惑う人間の一人が突然、消えた。正確に言うと、地面から飛び出した爆風がその人の体を木っ端微塵に粉砕したのだ。 地雷である。 しかし、その事実に気づいた者は私しかいなかった、他の人々はまだ続いているビルの爆発や、わけのわからない真言を唱える老人の声や、泣きじゃくる子供の声など諸々の雑音に気をとられ、次から次へと地雷を踏みつけていった。 すると、私のすぐ目の前に、いつのまにか3歳くらいの小さな男の子がいた。 きっと、この子は地雷の間にあるわずかな隙間を運良く通りここまで抜けてきたのだろう、スタッフに、あれほど地雷の設置の時には隙間をつくるなと言っておいたのに…まったく。 「お姉さん…」 不安げな声で私に話し掛けてきたその子に、私は自分のショルダーバッグから取り出した楕円形の黒い物体を見せ、その先についている栓を抜くと無理やりその子の手に握らせてから、私は走った。 「え…まって…」 その子が呟くように言ったが、私は耳を貸さず、すぐ近くの路地裏に隠れた。 任務の対象範囲から、生存者を出してはいけない。 これが、私達の組織の掟。 地雷とはまた違った爆発音がした、そのあと煙がもうもうと、私のいる路地裏まで届いてきた、私は路地裏から少し顔を出す。 さっきの子は、もうそこにはいなかった。 地雷の爆発音は、まだ人々の生命の終焉を告げるサイレンとして絶え間なく鳴り響く、私は携帯電話でスタッフの一人に地雷をまた新しく設置するように指示して、混乱のさなかにいる人々の叫び声を背にして、静かにその場を去った。 今回の任務における総死者は5392人。目標達成。 つい30分前まで真っ白だった紙面の上に、33行におよぶ文章をつづった女は、静かにノートを閉じた。 これを、次の担当者に渡さなくてはならない。 ノートの表紙には、黒く、冷たい明朝体で、「集団虐殺状況・結果報告書」と書かれていた。 通称――――― ジェノサイド日誌。 |
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ここはどこでしょう。 綺麗なところです。草木生い茂るテーマパークのような趣もあります。 まず、頭に浮かんだのは高原で、遠くには白い大理石で出来ているかのような尖った山嶺が見えますし、花は礼儀正しく美しく咲き、草は周囲を覆い蝶々は戯れ、岩も適当にあります。 涼しい風がひゅーと吹き抜けて、ああ、夢みたいだ。と思い得ないような心地よさ。 「冥府だよ」 じじい。適当な岩に腰かけ、幸せそうな顔の、やさしげというか投げやりな態度で、煙管をふかしてます。アメリカの西部開拓民(老)といった風貌です。 「冥府? なぜ僕はそんなところに?」 という具合にやや胡散臭く言ったりするのは、この素敵な空間故でしょうか。 「あなたが死にたい死、うるさいので、殺し…もとい死んだのです」 「はて、そんなこと言ったでしょうか?」 「いいましたよ」 老人はさらっと言いました。 「言ったとしても、死にたいぐらい、誰だって言うでしょう」 「あなたは死んだ。いちいち言わない方がいいですよ」 「莞爾」とした顔を崩さず、言いのけた。 じじいに殴りかかろうか、一瞬迷ったけど、絶望することで妥協します。 すると、異常に哀しくなってきて。 「いやだああ! 死にたくないい!」 と、暴れまわります。が、 「とはいっても、もう死んじゃったから」 「…どんな、死にかたでしたか!」 「理想的な死さ。うらやましいぐらい」 「具体的にどんな!?」 煙を、球状にふかし上げました。 「蛙の尻にストローを…」 「…やっぱ、いいです」 「内臓からチュルリ」 「言わないで」 ぐったりと、彼は項垂れました。いやむしろ、ひれ伏しました。このまま倒れて、あの世に行きたいぐらいの心証でしたが。 もう、すでにきている。そう思うと… 老人は相変わらず。 蒼然とした彼に、老人は女を差し出しました。 「これはいい女だ」 「こっちは、なんでも手に入るよ。住んでみれば、いいところさ」 言われてみれば、そうかもしれないと思いなおした彼は、とりあえずホテルカルフォルニアを望んで見ました。 あっというまにできました。演奏はブービーズ。 「こりゃあいいわ」 ほんと、思い切り満足してしまいました。そんなに悪くは無い。 老人を見たら、そこには何もありませんでした。 ただ、天から声が響いてきて、アフォリズムを述べました。 「あんまり、羽目を外すなよ」 |
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私はいつの頃からか、ここを廻っている。 酸素を運び、栄養を運び、異物を排除し……。そして私は、この「世界」を動かす。 この「世界」は「鳥」という名だ。理由はわからない。ただその事実のみを私は知っている。その「鳥」の外がどうなっているのか、それは知らない。知ることが、見ることができないのだ。 私はずっとここを廻り続ける。 最近、ひどく疑問に思う。何のために廻るのか。「世界」を動かして一体何が起こるのか。 疑問に感じながらも廻る。「世界」の動きを止めてしまうのが恐いから。 いつまで廻るのか。ずっと孤独なのだろうか。 私は何も知らずに廻らなければならないのだろうか? ずっと永遠に? 「翼」という地域がある。この「世界」の中で、私があまり足を踏み入れない場所だ。行って何がどうなる、ということはないが、何となく嫌いな場所だった。 しかし今私は「翼」に向かっている。そこに行きたくて向かっているのか、自分にもわからない。体が勝手に動いているようにも思えるのだ。今まで私に意志なんてものが許されていたのかどうか、ということさえ不安になってきた。 私は一体何者なのだ? 気がつくと、すでに私は「翼」を含めた「全世界」を廻っていた。また、何もわからないままに。 廻る、廻る、わからない! 廻る廻る、わからない!! 廻る廻……何か聞こえる?…私の音ではない……私以外の一体誰が…… 「ほらほら、羽ばたけ、羽ばたけ」 ……どこかで聞いた音だ。いつだったか……? 「羽に力を込めて叩くんだ」 それともデジャビュ(既視感)なのだろうか? いや違う、もう少しで思い出せそうだ。私の心をここまで揺さぶるのは… 「やった! どうだい、初飛行は!」 あ、あっ…これは確か、風のリズム! 「空へようこそ。私は風だ。よろしく」 小鳥は風の中に飛び立ったのだ──そして私は全てを思い出した。風のリズムも、私のリズムも! 私は生き物全ての中を流れる、血だ! (急に視界が開けたような気分だ。)私のリズムは生の証、命の源。とても大事で素敵な仕事なのに、繁殖という枝分かれの中で、いつもそれを忘れてしまう。でもいつも、風や波や大地のリズムが、それを思い出させてくれる。皆、私のリズムが好きなのだ。 自然と、溢れ弾むようなリズム。それが、私のリズム。 私はいつまでもここを廻る。 このリズムで。 <結果発表> QBOOKS第11回中高1000字バトルチャンピオンは 『いいところ。』梅田 小径さん作 に決定しました。 梅田 小径さんおめでとうございます! <得票> ・『いいところ。』梅田 小径さん作……4 ・『人魚の涙』葛籠 令人さん作……2 ・『枕木』深谷 章さん作……1 ・『ジェノサイド日誌』神乃 澪さん作……1 <感想票> ○推薦作『人魚の涙』葛籠 令人さん作 レベルの低い闘いだった。 そのなかでも、敢闘賞として、人魚の涙を上げたい。 着想はよいのだが、そこだけを評価しなければならないのは、やはり苦しい。 廻るという表現が、気持ち悪い。めぐるとか、他の表現を模索して欲しかった。 ○推薦作『人魚の涙』葛籠 令人さん作 今回は感想隊出動しませんでしたね。 面倒だから、ここにくっつけます。(一番乗りのチャンスだったのに!) 面倒臭がり屋。 ● Entry1 人魚の涙 設定がすごく好き。面白くて不思議で。 でも「現在進行」(っていえばいいのかな)の部分が少なくて物足りない。 「あらすじだけ読まされてる」って僕が以前(どこかで)いわれたけど、そんな感じかな。 ● Entry2 枕木 何だかすごくたっぷり感のある作品だった。 電車を見送るというところに、嫌々ながらも現実の(日常の)波に流される悲しさ、といったことを感じた。 「ここは 冷たい鉄と温かい木で出来ている 錆びた色と匂いに背中を押される 」 初めの2行はすごく素敵だと思う。鉄と木。錆びた。 3行目も素敵だけど、作品との関わりから見ると、あんまり光らない。 もっと「鳥達」のインパクトが欲しい。 ● Entry3 ジェノサイド日誌 おお、恐っ! 他に感想はないですね。 題名でネタばらししてますから、描写を読めってことですかね。 すごく恐い。w パーツって。恐。 ●Entry4 いいところ。 小径の作品はあれだね、ハズれてるね。 別にネジとかじゃなくて、「道」を外れてる。(いい意味のつもり。) 他の人にはない、美味しいところというべきか。 ただ、チャンピオンになるには(つまりたくさんの人に心から受け入れられるには) 何か足りない。何かが。何だかわからないけど。 それがわかれば苦労しないけどね、僕も。w ● Entry5 時の音〜Rhythm 本当は、「血」が「人間のドラマ」を目撃し衝撃を受ける。 とかいった、どこにもないような作品を書く、という方向でネタを考えていたんですが、いつの間にか方向性が変わっていた。 だから「〜Rhythm」と副題を付けました。 いつかリベンジします。 ○推薦作『いいところ。』梅田 小径さん作 一般の者です。正直いってこれまで作品群にちらりと目を通すことはあっても投票したことはありませんでしたが、思うところあり、ちょっときちんと読み込んでみようかなと思い、せっかく深く読んだので感想を。 全体的に気体のようなイメージを受けました。言いたいことは大きいのだけれど薄くて捕らえ所がないといった感じです。 「人魚の涙」 美しい表現を用いて表現しようというのは分かりますが、まとまりがありません。悲しみの因果というものを表そうとしているのでしょうか? 物語を語っている視点が何なのか分かりません。 「枕木」 最初の一文が(難解ではありますガ)とてもきれいです。ただし下の文との繋がりが感じられません。もしかして別々に作ったものではありませんか? 結局どうしてふたりが列車を見送るのか分からない。そうしたいだけ、なんていうのはあまりにひとりよがりでは? 「ジェノサイド日誌」 主旨が分からない。そんなのいらないというのかもしれないが、あれだけ虐殺しておいて理由も感情も因果も語られていない。掟だから殺すと、そういう説明で作品中とはいえ虐殺が行われるのを若い世代の方々が書いていると思うと、なんだか暗い気分になってきました。 「いいところ。」 五作品の中では格段に面白い。そういう表現技法はどちらで覚えられたのでしょうか?良く出来ています。ただし文体の割に漢字が難しい、主人公の性格がなんか統一とれていない、そして主人公の人物(なのかも分からん)が分からない、などあります。台詞廻し秀逸。 「時の音〜Rhythm」 そういうことなんですよね。書いているテーマは壮大で、文章も上手。血液のリズム、血のリズムというアイデアも面白い。でも全然感情移入できない。つかみ所がない。でも今後に期待です。 無茶苦茶厳しいこと書いてしまいましたが、正直なところです。 気を悪くなされたらごめんなさい。期待しているのです。 ○推薦作『いいところ。』梅田 小径さん作 敬体の文章の中の変わった雰囲気が面白かったです。 ○推薦作『ジェノサイド日誌』神乃 澪さん作 今回はどの作品も同レベル程度で、結局「どの雰囲気が好きか」でしか選べない気がした。どれも全部ラストがあやふやで、尻切れトンボの感が否めない。もう少しはっきりと完結して欲しい気がした。 ジェノサイド日誌は殺伐としてバトルロワイヤル的。エンターテイメント的、というのか。 人魚の涙は幻想的。 枕木は純文学的。(?) いいところ。は「蛙の尻にストローを…」で大爆笑。しかし全体的にはほのぼの系でしょう。 時の音〜Rhythmは人間外主人公に頼りすぎて何もない感じ。淡々と、ああ、血だったのね、って言うだけで終わっている気が。 全作品とも「〜的」「〜系」で終わらせないインパクトが欲しいと思った。 ○推薦作『枕木』深谷 章さん作 すごく迷いましたが、「枕木」に投票します。 私は文章が整っているか否かで良し悪しを判断するのが苦手なので(好みで選んでいるので)独断的な投票です。 「時の音〜Rhythm」と迷いましたが、そちらは読みにくい感じもしました。 今回は、ちょっとパッとしたものがなかったようにも思えたのですが…。 ○推薦作『いいところ。』梅田 小径さん作 「いいところ。」 ん〜 オチがよくわかりませんでした……。これがいわゆる<シュール>というもの? でも、面白かったです!! 会話も多いし、超日本語(=むずかしい漢字)もないし、読みやすい!! 特に「ここはどこでしょう」から始まる最初の場面紹介のところが良かっです。 こう言われるとかなり惹かれます〜(^^) 他に良かったと思ったのが「人魚の涙」。 淡々とした語り形式と、人魚の涙っていうテーマがきれいで良かったです。 実際、湖の近くの夜のキャンプ場とかでお話のうまい人とかに語ってもらうと すごい良いムードになるんじゃないかなあと思う作品でした。 ただ、少し盛り上がりに欠けるかなとも思いました。 今回は「これだーッ」ってパンチが効いてるのがなかった気がします。 もっと過激なのをください!! (↑出してないのにやたら偉そう。すいません) ○推薦作『いいところ。』梅田 小径さん作 匿名の利点を生かして少々厳しい意見を。 やっぱりベスト3投票できません。そのお詫びで初めて学生に投票させていただきます。次回も投票します。宣言! みんな推敲している? 無意味な段落、または全く段落が無かったり。内容以前に読みづらい。少々懲りすぎでカッコ付けすぎでは、というのもある。所詮、インディーズはひとりよがりなものかもしれませんが、なんらかの読者を引き付ける作法は、感性を磨くことよりもしっかりと勉強できるはず。今回、一通り読んで印象に残っていた、記憶に残っていた作品はありませんでした。が、該当作無しでは芸がありませんので、「いいところ」を推薦して終わります。 |