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第15回中高生1000字小説バトル Entry2

17歳

 朝、空気が張り詰めていて冷たい。ヒトは忙しそうに流れていて誰もが無表情。私はそんな光景をただ眺めていた。時計を眺める。9時15分。今は数学か。
「あっ何してるん?暇?どっか行こかぁ」なれなれしく話しかけんじゃねぇ。でも、私だけが流れていないんだから仕方ない。不自然な制服は立ち止まって駅でコーヒーを飲む私を更に際立たせていた。しょうがない。私はその場所を諦め、汚い男をふりほどき歩き始めた。
 この時間ヒトはみんなどこかへ向かってただ言葉を交わす事も笑う事もなく箱詰めにされて流されていく。私も普段は何も考えずそこを流れていく。何の疑問も持たず。しかしたまに朝こうしてヒトビトを軽蔑しつつのんびり自分の時間を持つ事が楽しみとなっていた。
 pppp…「何してるん?早く来い(^-^)/」実香か。ほっとけって。私しか友だちおらんからなぁー…「昼には行くわ☆CD持っていくわなー!」あほくさ思ってもない事が文章となる。pppp…またか。うるさいなぁ、もう。
 電源を切りまっすぐ進む。一瞬青い空が見て地下に進む。「いらっしゃいませぇ」最近通うカフェ。セルフサービスで奥の方で食べれる所が魅力。あっおにいさん男前ね。「お持ち帰りですか」…しらけた。決めつけて聞いてんじゃねぇよ。学生でも朝から暇なヒトもいるわけ。「ここで食べます」
 ここでも制服は不自然で新聞読みながらチラチラこちらを伺うサラリーマン。でも気にならない。あのヒトもきっと可愛そうなヒトなんだ。そして本を読んでるOLさん。あんたも制服着たいんでしょ。OLで婚期逃したら、無理矢理の社内恋愛しかないんじゃない?未来ないねー。そんな事考えながらマスカラを三度重ねる。時計を見る。刻々と昼に近付く時間を見て嫌気がさす。今だけは時間に縛られたくない。
 外を見渡せばグレイな人々。個性個性と叫んでも私には一色にしか見えない。あれが将来か。街は当たり前の顔で流れている。私の制服は街になじまない。私は私の色を発しているのだろうか。
 「あっ実香?今から行くからー!今日の帰りバーゲン行こう。めちゃくちゃ欲しい物があってー…」
また私は街の方へ流れ出した。振り返らず周りと同じ歩調で。

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