| 感想: | どの作品も小粒ながらしっかり書けていて、悪くないな、と思った。それぞれ自分の世界が展開できていて素敵でありました。
1 生命の赤い海 ゼロ海。
メッセージが単純、でも舞台装置に工夫を凝らしているので読みごたえがある。工夫をする姿勢はすばらしいので、もっと日本語の意味とかニュアンスに気を使えるといい。ちゃんと辞書を使うようになれば、もっとよくなる。
2 箱庭回想 香月
結局はなぞなぞの延長線上でしかないのが残念だが、どんな落ちが来るのかワクワクしながら読ませる文章力はあった。ただ願わくば、リカちゃんでしたー! で素直に落とすのではなく、もう一ひねりする意地悪な気持ちが欲しい。
3 月が燃ゆる 花村彩邪
ちゃんと物語を書く上での視点が定まっているのは、読者にとっても頼もしいことで、この辺、安心して読めた。<あぁ、私の月を燃やさないで。赤く焦がさないで。やっと見つけたのに>の「やっと」までの葛藤やら煩悶やらが見えてこないと、読者には<あたし>の気持ちが届きにくいだろう。そういった意味では、ちと500字では足りなかったのではなかろうか。
さて、投票はどうしよう。むずかしいけど、一番丁寧に書いている作品、ということで香月さんにしよう、そうしよう。今回はいろいろあって優しい気持ちの拙者でした。(M)
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