僕はいつまでもいたい君の心の中にいつまでもいつまでも人の記憶はどんどん薄れてゆくけど君との記憶だけは色鮮やかだ君とであった日のことをおぼえている?ピンクの花びらが舞う木の下笑う君の笑顔はその色に負けないくらい綺麗だったそんな君のそばにいたかったけどもう時間見たいだどうかせめて君の心の中にいさせてください
守り抜くのが彼の役目剣を振るう戦場の中血の雨が体を濡らしても大切なモノを守るために命を賭すたった一人の主君のために甲冑の奥の瞳は こう語る「大丈夫です」盾をかざす日常の中矢の雨が体を射抜いても大切なモノを守るために嘘を吐く甲冑の奥の瞳は こう語る「大丈夫です」たった一人の姫君のために大切なモノに命をかける騎士守り抜くのが彼の役目
辛い時は空を見るんだよってだれかに言われた見てると心も大きくなるんだってそう言われた空をあおいでみる空を見たくなったのは私は辛いんだろうか空は泣いていた雨は降っていないけれど声をあげて泣いていたんだ私は泣いていないのに空は泣いているどうしてだろうそんな空を見てるとなんだか悲しくなって一緒に泣いた私も空と一緒に声をあげて泣いたんだたくさん泣いたあともう一度空をあおいだ空は赤く染まっているまるで泣きはらした後の私の瞳のようだね私はいつのまにか泣き疲れて眠っていた起きてみると空も泣き疲れて眠っていたよその空には綺麗な光が輝いでいた私の心にも明るい光が輝き始めてきたかな・・・ ※作者付記: うつ病のまみが書いた詩です。毎日戦っています。
街中の商店街から商店街へと渡る為の横断歩道の前で綺麗な満月の月を見つけました僕はついつい見入ってしまいました僕の隣に居たギャル系の娘が不思議そうに僕を見ていますそして僕の視線に習って夜空を見上げた途端にその娘は満月を目にして「わぁ・・」と歓声をあげましたそれがなんだか妙に嬉しくて僕らはずっと月を眺めていましたでも信号はすぐに青くなってしまって僕らは急かされるように別れてしまいましたけどきっとあの娘はこれからだんだん月見にハマっていくことでしょうお月見ファンクラブ、常時会員募集中.
「探す」欲しいモノを「探す」 「捜す」見えなくなったモノを「捜す」私達は、食べ物を探す 迷子を捜す職を探す 犯人を捜す本を探す 友達を捜すDを探す 犬を捜すなら、真実っていうモノは 「探す」? 「捜す」?
腕についてる羅針盤羅針盤の上2つの針 私に現実見せつけて私を縛り付けてるの 毎日同じリズムで毎日同じ動きで毎日毎日毎日同じで 針が止まって気付いてみたら針に振り回されてた過去があまりにも薄っぺらいことに気付く 腕についてる羅針盤今日ははずして出かけよう
バスコの黄昏を行く金色の馬車を薄汚れた四頭の驢馬が曳いている。口に泡の涎を垂らし、充血しきった目で固い石畳の街に 馬車を曳く。賑々しいご婦人方は 朝の鳥のようなお喋りをやめて立ちどまり、さすがバスコの宝石とも謳われる馬車西日を浴びた姿は聖なる後光を受けているようではございませぬか付き従われる天使様が見えるようではございませぬかしかし間もなくご婦人方は眉をひそめ扇子を、白い手を、ハンカチを口元にあてることだろう。それにしてもあの驢馬はええそぐいませんわね残念ですわまったくですわまったくですわ笑いさんざめき、花のような日傘を揺らして街のさらに華やかな区画へと歩みだした。国の内外を問わず馬が疫病にかかってばたばたと死んでいることはもちろん御存知だ。しかし、誰一人そこまで意見を差し挟むものはない。差し挟む言葉はなく、馬車も遠ざかる。街路樹の枝からこれを見ていた小鳥たちが次はこちらの番だと語りだすには、聡明なご婦人方胸を塞ぐ心配は下僕や羊飼いにまかせ先週の観劇に 仕立て屋のレースの新作 未亡人とうら若き子爵の逢引をその身に見合った美しい話題を引き寄せて遠ざけるべき闇は醜悪な驢馬の背に被せて歩き去る賢明さよ。献身を 労苦を 四頭のハミの固さを花と抱えて語るには小さな体に曳く馬車のよう。そこで街路樹が干からびた声で口を挟むには、人語を解する驢馬なら忘れまい醜悪の意味を忘れまい。今日のこの日に この馬車にまこと天の光が宿るなら、驢馬の背に注ぐ光に他ならぬ。その輝きは眩しすぎ、華奢な日傘では用足りぬ。
「いただきます」ゆうげのおかずはかぼちゃを煮たのときんぴらごぼうトマトに 辛明太子ご飯と一緒に明太を口に含んでふと思う今日はどれだけの命を食らったのだろう魚の腹をかっさばき真っ赤な血の中からたくさんの命が取り出される一瞬 食欲がうせる茶碗の目をやるとつややかな色の上の桃色の小さな粒達が私を誘う生きる と言うことは残酷で生きる と言うことはおいしい「ごちそうさま」
毎晩悪い夢を見る キミの夢 ボクがキミを殺してる 何度も何度も殺してる ボクは赤く染められ キミも赤く染められ 時が止まる もう忘れたい あの出来事を忘れて平穏な生活を送ってみたい でも忘れることは出来ない だって君の最期は笑顔だったから
暮れ行く空がどれだけ滲んでも離れた二人を染めることなく…遠く霞んだ懐かしい街並みを眺め過ぎ去った時間の残り香背負う木漏れ日に隠れて冷たい太陽を見上げることなく嫌い続けては戻れはしなかった 甘い夜を見つめ咲いた涙を止めることもなく…貴方を抱きしめ 眠れた夜にはいつも違う夢に抱かれてその腕で抱かれて 眠れた夜には幸せの夕暮れが二人を見送る時暮れ行く空にどれだけ願ってもあの時の二人は還ることなく…街を彩る赤い夕日さえ儚く離れた二人を染めることなく…昼と夜の狭間を嫌っては見つめることなく奪う太陽に戻れはしなかった 甘い夜を抱いて咲いた涙も止めはしないから…願い続けてた…貴方を抱きしめ 眠れた夜にはいつも違う夢に抱かれてその腕で抱かれて 眠れた夜には幸せの夕暮れが二人を見送る時暮れ行く空にどれだけ願ってもあの時の二人は還ることなく…街を彩る赤い夕日さえ儚く離れた二人を染めることなく…掠れる声をどれだけ張り上げあの空に届けよと祈っても…涙に染まる甘い記憶にも届かず離れた腕だけ虚しく虚空に消え…もう叶わない夢と思えば夕刻の鬱に飲まれて枝垂れる夏の雫にそっと眠りましょう…
透き通るまで…そう、まっさらになるまで僕はきっと 色を探してる見えないんだあまりに綺麗すぎて気づかなくてごめんね君への優しさの溶けた愛があって色のない飲み物そうだったね、天使は色を持ってる真っ白可愛い僕のpure white色がないんじゃないよ綺麗すぎて…見えなかっただけだ ※作者付記: 初めて書きます。白って、色になる時と、そうは見えないときがありますよね。きっとこの詩だけではよく意味が分からないと思います。けれどダイレクトに言葉を感じて欲しいです。時間をかけて選び抜いた言葉なので、何かを感じてくれる人がいれば嬉しいです。
僕は今、道を探している。君に会うための道、だけどそれは遠い、遥か彼方に。羊の群れが道を遮る、時には険しい丘が待ち伏せて、丘を越えると見た事もない風景が、そうして僕が進む道を、全てが遮っていった。君の通った道の後には素敵な花が咲き乱れ、風は暖かく、冬の向日葵が咲いていた。そして広い大きな緩やかな川に流れ着くと、向こう岸に君が、居た。それはとても眩しくて、穏やかな、空気に包まれて。雪が降ってきた。冷たく、凍える吹雪が襲った。それでも君は、暖かな空気に包まれて、そっとそこに佇んでいた。僕は川を渡るために小さな舟を漕いだ。でも舟は、一向に向こう岸には辿り着かずにただ流されるばかりで、君から遠ざかるばかりだった。僕は舟から川に飛び込み、魚になった。銀色の魚。そして、君の居る岸に辿りついた。だけど君は、もうそこには居なかった。小さな冬の向日葵を残して、君は消えた。僕は、そのまま川に戻り、いつまでもそこで泳いでいた。君の面影だけを記憶に残して。 ※作者付記: ばいばい
一つの結末に怯えて 夢中で走ってた未来を追い越せるくらい走って 走り続けてみたけどけど 走りつかれて動けなくなるうちに過ぎたはずの未来に追い抜かされて自分一人 また 取り残されたまた 未来が遠く霞んだ結末は予想通りだった
髪を切った。まぁ、何かとイロイロあって。鏡の前で、どんどん姿の変わっていく私を眺めながら、二時間。何度も涙をがまんした。不器用なステップで人ゴミを縫う繁華街。ふと大きなショウ・ウィンドウに目を奪われて、立ち止まる。いつもと同じワンピースが、全く見違えて映った。なんだか、背筋がシャンとする朝。
心配していないのに大丈夫だよと 優しく言われそれなりに うなずいて嘘の重ね塗り。意外に 奇麗で見とれた
僕の背中にそっと触れる君の手、冷ややかな感触が何よりの証けれど僕はもう、その手を握り返すことができない固まるこの背中、僕は必死に耐えようとする君を永く感じていたいと強く願う思い返せば、この心を許したのは君が初めてだった君は躊躇せず、真っ直ぐに僕を見つめてくれた僕は照れてうつむいたままだった寸前に、僕は君に繰り返し訊ねたけれど君は迷わずに、はにかんで最期のくちづけを交わした船底でただ波の当たる音がするどうやら君はもうまぶたを閉じたようだ僕もすぐに眠るよ、だってもうこんなに眠たいんだけれどもう少し、君を永く感じていたいまだ、まだ眠りたくない……遠くで、静かに波音が聞こえる
傷付いた。かもしれないが傷付いた。とは思いたく無い訳で穏便な別れなど期待しちゃいなかったが修羅場になる訳でもなく結局、自然消滅そんな別れを繰り返す僕の言葉を呆れもせずに聞く君はこの瞬間だけ僕より大人去る者を追わず有る者と語るいつか変わる時が来ても今、この時をお大事に
僕は君の不幸を希った…そして君のしあわせを心から願う愛してなんてくれなくていい…ただ僕を忘れないで
おそらく誰かがこれを読む時は、私はもう生を失っていることだろう。生を全うできなかったわけではないと思う。ただ、思い残したことはたくさんあったに違いない。その思いが変わったなら、今のうちに改文しているだろう・・・こうなるまでにはたくさん思うことはあった。 きっと思うことがありすぎて、煮詰まってしまったのだろう。「弱い人間だ・・・こんなことをしたって、何の解決にもならないのに。」あなたはそう考える?そう、その、あなたのその思いが私を煮詰めていたのかもしれない。私ではない、今生きている誰かをも苦しめているかもしれない。どうして弱いと思う?どうして、ダメ人間と決められなければならないので?私も、あなたと同じ人間だった。愛する人もいた。できればもっと、その人と同じせかいにいたかった。会おうとおもえばあえる距離でありたかった。でも、その想いよりもさらに強く、このせかいに居たくない思いがあったことが悲しい。そんな思いがなければもっと、あの人と一緒にいられたかもしれないと思うと、本当に悲しい。あなたに愛する人は? 愛する人と永遠に離れ離れになることがどんなに淋しいことか、想像したことは?私だって、「生きていればもっといろんなことができる」と思う。でもそう強く思っていても、自らを消したい気持ちのほうがより強かったのだろう。何度も、自分を消したいと思ったことはある。でも、これまでは「それでも、もう少し生きてみよう」という気持ちが強かった。だから今まで生きてきた。生前、住民票のことでもめていたことがあった。家族、ある市役所の福祉課、調布市役所の子育て推進課、そして私。家族は文句を言いつつも、なんだかんだ言って本当によくしてくれた。お役所の方々は昔から態度が悪いという先入観と実績(?!)があったけれど、その当時のある市の福祉課の方は本当に丁寧で親身になって一生懸命だった。申し訳ないと、本当に思った。その一生懸命な方たちの努力と好意を踏みにじったのは調布市役所の子育て推進課の人間。今から言う人間がどんなに弁明しようと、決して信用しないで頂きたい。冷たい心と石のような頭は、人の心などはわからないだろう。どんなに意見を訴えても、状況を説明しても、何も聞き入れてはくれなかった。聞き入れようという気持ちすら見えなかった。見えたのは、私が帰ったと思ったのか私の姿が消えてからケラケラ笑う二人の姿。平成16年度の保育園担当の男性と育児手当てなどの助成金系担当の女性。私がその場を離れて姿が見えなくなってからすぐ、二人で首を傾げてはケラケラ笑うその姿は私にとって、どんなに屈辱的だったことか。そして別の件で役所に行った時にその女性は私に、心無い言葉をかけた。胃がはり裂けるような思いだった。その時、その女性の前で常薬をためこんで一気に飲んでやりたいと思った。私がこんな状況に陥ったのも、その2人の影響である。こんなことをするのは自分勝手だと思われるだろう。でも、もうここにいるのは耐えられない。ここはすばらしい世界だとは思う。どうしてそのすばらしさを堪能できなかったのか・・・後悔とは、してみないとわからない。でも、私はおそらく後悔である道をゆくことにする。人生は自分のものとはいえ、勝手ばかりで申し訳ない。涙なんかいらない。 泣かなくていい。ただ、愛する人や生きた姿を見ていた人たちにこの気持ちを感じてほしかっただけのことで。もうこんな思いをする人間がいてはいけない。産まれたならば、幸せでいなくてはいけない。決まりごとは好きではないけれど、幸せでいて、笑顔でいて、何が悪いか。今在る生命体、これから産まれてくる命あるもの全てが幸せにあるように ※作者付記: 普通の文章に思える長さ、具体的さですが、多くの方に知って欲しい。読んで欲しい。最後のほうの詩は、日本人だけでなく世界の人々にその気持ちをわかってほしい。切にそう願っています。不幸にするようなことは当然だけれど、「生きて!」なんて無責任な言葉は、決して言ってはいけない。
いつのまにか戻れないずれ始めた時間軸すべて夢だったらいいのに暗い淵を知らずに太陽の下ですこやかにいられればよかったのにあまりにも非現実的すぎて感覚すら忘れてる
あなたと文通をしてみたい電子メールという便利で硬質なものでなくわざわざ封筒やら何やらを買う手間をとらせて手紙が届くのをじれったく待ってみたいあなたの字を見てみたい私の字を見てほしい何色の封筒が届くだろうか何色の便箋を使おうかもしこの願いが叶うならそれは三ヵ月だけがいい親にさえ言えない悩みを打ち明けたり親身になって相談を受けたり私にさえ捉えきれない私を顔も見ずにあなたへ曝け出してしまいたいそして2年経った頃にはそのことを思い出して私は死にたくなるような恥じらいで頬を焦がすだろうああ私はあなたと文通をしてみたい
親愛なる陪審員の皆様一羽の鵜として生を受け鵜匠にお仕えすることは、誉の至り不服は何も無いのですただ、満月の夜に飛んだだけのこと篝火の下で鮎を喰らう喰らいながら飢える飢えては鮎を喰らい鵜匠に媚びて飢えを凌ぐ何故、慣例に違(たが)うことを懼れるのか原告は、飼い鵜に反体制思想が流布した状況証拠を提出する「昭和36年、喜劇王チャップリン、長良川に鵜飼を鑑賞す」翌朝、日鶏紙が公判を報道する「公判は、鳥の基本権にかかる法解釈が争点となった」飼い鵜は飛ばないとする通説飼い鵜は飛べないとする有力説飼い鵜は鳥ではないとする少数説善良なる陪審員の皆様衆愚主義(Democracy)と暴力の庇護を受けた正義は無知なる裁きの免罪符とならないこと、ご存知でしょうか鵜匠が手縄を捌く捌く毎に、グルル鵜は嗚咽する嗚咽する毎に、鮎を吐く終に、家禽は飛ばないとする先例が下り、大衆は安堵の息を漏らす敬愛する陪審員の皆様デモクラシーが自由を粛清した、この日わたしの血を捧げましょういえ、そんな大袈裟なことではないのです一羽の飼い鵜が処分されたただそれだけのこと鷽日報の小さなコラムに記す「鵜が鵜であることを裁くことの愚かさ」
空の青さは渇いた喉をみたさない ただ 渇いた僕らのため空の青さの秘密 ※作者付記: 海は魚の涙からできているって 今でも思ってる
花火が消えた 命も消えた あの花は火の如く 儚く散った 今年もまた火が花の如く咲き誇る季節が終わった 天空の魔術師が人々を惑わし 大地をおろそかにしている間に行われる儀式 今年もまた世界のどこかで行われた 天空に花開く時、数多の命が消える時 大地の鼓動が昂ぶる瞬間 ダレも聴いた事のない声が唸る、その時 声は爆発音に消え人々に届く事はない 一体いくつもの命が天へと昇っていったのだろう まるで魂を見舞うかのように まるで魂を祝福する如く 火は花開く いつか見たアノ花火 婆さんが死んだアノ日 火に消えた 婆さんの声は聴こえず 巨大な音に飲み込まれて逝った ありがとう 嫌われ者の婆さんを向かいに来てくれて ありがとう 最後まで応援してくれて ありがとう 花まで添えてくれて 婆さん…元気でな ありがとう
人生には波がある。いつもいつも、弱い所を見つけると、ひつこいぐらいに突っつかれ、試されるんだ。これでもか、これでもか……と。何度も同じことが起きたり、一つのことで何処までも深い所まで落ちていったり、それは場合によるけど、ほんとイジメの天才だと思う。だから私は、悪いことが起きると、目をそむけ、自分の世界に入り、外界をシャットアウトしていた。そしてそれは、何時の間にか記憶の中から完全に消され、また平凡な日常に溶け込めた。だから過去の記憶は少ない。そう、それで良いと思っていた。何度も繰り返しやってくるけれど、それは永遠じゃない。長い人生の中の一時に過ぎないから。だけど、今はそれじゃいけないと思い始めた。悪いことは悪いまま記憶に残す。人はそれに何の意味があるというけれど、私はそれが凄く大事なような気がしている。強くなりたいと願うようになった今、全てを受け止めようと思った。まだかろうじて私を試してくれるモノがいる。試されていることの幸せを感じながら、イバラだろうが、何だろうが突き進んでいこうと思う。自分で選んだものも、他からの影響できたものも関係なく。もう先が長くないと思う今日この頃。強くなることを望み、いつまで闘えるだろうか?辿り着く所が何処であっても、最後まで笑っていられるように……。だから待っていて欲しい。ずっと先にいる貴方。立ち止まる必要はないけれど、手を差し伸べる必要もないけれど、後ろからずっと歩いていっている私を、感じていて欲しい。それが最大の私のワガママ。
「彼女はエプロンの似合う子がいい」ヒヤリとする冷や汗嫌な緊張通りすがりに偶然聞いたメールでケンカしてからずっと話していない彼のひとこと私は知っているちょっと前まで仲良かったし好きだったからそのときはショックだったりガッカリしたけどそのあとそこに偉大な魅力を感じたりしたけどあの人には敵わないわ秋の空、マザーコンプレックスの彼
わたしの中にうずまくわだかまりのふきだまりそんなものひと吹きでかなたまで飛ばしてやる とがむしゃらな風が行くジャラリラリラ送電線の六弦 かき鳴らしてからまわりのひるさがりわたしのかみはかみひこうきになって紅い羽ふるふるちぎれそうに舞いあがるららりらりらふきあれる音に巻かれて風の名残にさらわれたのでしょううずまきは とうに吹流しになってきえました少し身軽になったのであたらしいほほえみひとつまっさらな歌うたいながらあなたに会いにいきます
台風の夜に枕揉んで眠る大風の音轟々と懐かし
何度か否定されただろうね、僕の金属とそのあいだのジィィという音とついでの糸のほころびと確かめようもない高まりとおっぴろげたモルタルとして生きていたような気がしても ナァ、言葉少なめの懺悔だろほら、しゃがみこめよ、なぁ、なぁなぁ包む唾液としてしのいできた気がしてたんだ ヘヘ、離さないけどな、嫌わないでくれよほら、深く、誰も追って来れなくなるまで貫いてなんか繋がってないような気はしたんだ わかったよ今日は、住むよ、ここに、誰様のお家か、知らないけれど掃除屋、やってくる時間か? お前、あの壁は、ないだろうあの絵いくら黒い線で描いても、可愛くなるってもんじゃないんだろ帰るよもう、こんな扱いされるなら帰るよもう、裸の体に帽子だけ
僕はあのとき浪人してて鬱々しながらやってきたBig Apple, TOKYO海の見えた僕の町寮はほんとに男だらけで気がめいるような狭い部屋カビだらけの洗濯機「禁煙か。そうか。」とタバコをふかす君は僕より頭が良くてにこやかに試験をパスしてた一足早いキャンパスライフ「そばにいるよ。」とさわやかに笑う朝から晩まで詰め込む勉強寮ではたわいもないエロ話僕達は今誰でもなかった何者にもなれやしなかった束の間の休息ビバ 土日上野の美術館君の横顔あの味気ない日常の中で君だけが僕の色つきだった別れ際祖師谷の商店街白黒な景色に交じって鮮やかに僕は少しだけ泣きたくなった気まぐれに行った大学で君を探してふらふらしてみた「来年こそは僕だって。」そんな思いで胸熱くして遠くに見つけた君を見たのに足がぴたっと動かなくなる知らない人々 知らない顔たち目に見えぬ境界線男としてどうなんだろう情けない気分にコンプレックス遠い存在に見える君はあまりにきれいで涙がでそうだシャットアウトされた世界でそばにいることが辛くって携帯もメールもやめたそんなに強い人間じゃあない乱暴にたたくドア部屋の前の友人達「見ろよ」窓の外には君がこのドロドロした心の中で君だけが僕の純粋だった真夜中の寮大脱走有刺鉄線を乗り越えた時に僕は号泣して君を困らせたそのとき世界がカラーになった ※作者付記: 江國香織さんのおっしゃった「色つき」という表現と、自分の予備校勤務体験からできた詩です。私の勤めていた予備校には地方からくる生徒さんのための予備校がありました。この詩にも実際モデルがいます。鬱々とした思いを抱きながらも、彼らの青春は、熱かった。