きみは待っててくれてるかな?ボクってさ、きみがいないと何も出来ないなんてヤツじゃないんだぞ!ボクだってひとりで一人前だもんきみがいなくたって平気だけどいつかどこかできみは待っててくれてるよね?ボクはきみがいる場所まで走っていくからさ息をきらしても足が疲れても汗が目に入って辛くても……ボクはきみのいる場所まで走っていくよ絶対立ち止まったりなんかしない!きみのいる場所まで全速力で走っていくよ!だから追いつくまでちゃんと待っててよね!必ず行くからそれまで待っててよね!!ふたりで約束したあの月夜の下あの崖下で……愛してるなんて言わない愛してるなんて言われたくないそんなこと言い合わなくても通じ逢えるボク達ってそんなだもんねだからボクが行くまでちゃんと待ってるんだぞ
私は、全ての人に認められようなどというハレンチな野望をもっていないみせつけ、凌駕しようとする虚栄心歩み寄り、分かち合おうとする良心そのせめぎあいの中で自分らしくありたいだけだ優越感のために偽善を売る者たち「神は、そんな中途半端な者たちを忌み嫌うであろう」そう予言し、この世を真紅に染めたクライスト今日もお洒落れな言葉たちが刹那で仕立てられた生真面目をまといこの世を魅了する …サタンの使者たち真心は、諦めずに続けていく中にある私は、人に憎まれても、嫌われても人を愛する人間でいたい必ずしも正しくなくてもよい必ずしも賢くなくてもよい少々助平な俗人であってもよいと思う真心は、一瞬の器用な言葉の中には存在しないそれは理解と反目、好意と嫉妬の織り成す長い長いクロノロジーの中に存在するのだ
幼い娘が絵を描いた小さな手にクーピーをしっかりと握りしめて「何を描いているの?」と聞くと「ままの赤!」と答えた「じゃあパパは?」と訊ねると「ぱぱは青!」と答えた あぁ、そうか娘はちゃんと見ているんだな私達のことが、ちゃんと見えているんだな「さっちゃんは何色かな」と何気なく言うと「さちはみ〜んな好き!」と答えた いつかはお前にも、お前自身の色が見つかるんだろうな見つかるといいな だけどな、幸パパの大事な書類に描くのはよしなさいよ
好きだった物への執着が消えた好きな物が何なのか分からなくなった霞んでいく夢を眺めながら溜め息ただ生きる為に食べて生きる為に寝て生きる為に働いて他には何もない「そういう人にはならない」幼い頃に誓った想いけれど現実はこんなもの生きる為の作業で24時間はいとも容易く食い潰されてしまう最初の頃は焦ったやりたいこと叶えたい夢たくさんあった必死に時間を作って追いかけていたけれどなんだか急に面倒臭くなっていつしか全てがどうでも良くなって気づけば夢すら後回しになっていてただ生きているだけ思い出したい思い出したいよ僕は何が好きだった?僕は何を夢見ていた?僕はどんなふうに笑っていた?ほら、もう思い出すことすら面倒臭い
終わらないものも在るように終わるものも在ったそれだけだった今日終わったあたしたちは明日もこれからも終わっていてそれでも終わらない事も在るこれからも顔を合わせるだろう日常やきみの目を細める仕草やあたしの変わらない想いやけれどそれでも今日終わったあたしたちは違う道を歩いてゆくんだ
確かに今此処に在ったのに 其れを忘れてしまっていた 崩れる寸前で氣付くのだけど 無力だから触れることすら出来ない 最近 夜空を観るのが 毎晩の習慣に成っている 幾度と嗚呼、落ちて仕舞うと想うが 宇宙に落ちて行った事は無い もう半分ほど落ちて居るのかも 知れないけど 本当に未だ流れ星は降ってこない 此の街に 此の静かな街に
※作者付記: 下校中に夜天を見上げたんです。 宇宙に引かれて、首が痛くて、息が白くて。
昔々魚は人に憧れて人は魚に憧れた魚は2本足で歩くことを夢見た「早く走ることも出来る ゆっくり散歩することも良さそう」人はひれで泳ぐことを夢見た「海の中を自由に泳ぎまわれる 海の上で浮かぶのも良いね」それならば交換しようということになり魚は足を手に入れて人はひれを手に入れたそして魚は土の冷たさに気付き人は水の冷たさに気付いた
「幸せだなぁ・・・」淡い吐息で男が呟いたその声にうっすらと浮上した意識が一人暮らし用の小さな部屋とカーテンに透ける陽光を確認した「あ、起こした?ごめん」ゆっくりとめぐらした視界に乾電池の吹っ飛んだ目覚まし時計と一枚の新幹線のチケットが映った現実に少し気分が冷めていき瞼を閉じた次に開けるとそこは暗闇ででも強まった彼のにおいで状況はわかる「まだ、朝じゃないから寝ていなよ」その嬉しい嘘に切なくなって、また瞼を閉じたほんの5分の悪足掻き腕の中の夜を味わった涙を再開の希望にかえて
貴女へと連ねるこの想い名を紡げども かすむ記憶の中冬に凍える冷たい月と待ちわびていた貴女が其処にはいない解けた糸を手繰り寄せ至純の想い出 むせび泣き擽るあの香も温もりも果ては涙と為りて朽ち逝く手の中に愛すべき貴女其れは虚しき華と知り救い給わんことを欲すれど全て壊れ 夢の中
少し前に買ったあめを取り出してみたらなかなか包装紙と離れたくれなくて食べるとなんか気持ち悪くて捨ててしまおうと思ってもなかなか捨てれなくてそのまま放置してしまうそれは好きな人とケンカした時にあやまりたくてもあやまれなくてそのままじゃダメなんだけどズルズルと引きずってしまうきっとそんな感じ
足音(自分の皮膚から顔をだした自我におびえながら踏み出した一歩の)閉ざされた(閉ざされた、世界で閉ざし、閉ざした世界が閉ざされる)無限の世界(広がり、伸び、真理に近づくにつれ、宇宙の闇が広がる。宇宙の闇と瞼の中の闇は無限)耳元(常に一方通行で、沈黙を保つ)黄色い嘴の中の黒い喉の中(その繰り返しが永遠に続く)古い扉が幾度も閉ざされる(明後日と五年前の音のハーモニーが伴って)ゴムボールが跳ね飛ぶような(真っ赤な、しかし砂埃で桃色になった)アスファルトの白か黒の道(太陽、又は街灯による絵画)人々によってミニマリズムが繰り広げられるやがて静寂を向かえ自分の音が自分の耳を捕らえる(両者とも、まるで鏡に映った自分に驚いたように)砂でできたビルディング(ゼラチン質)音を伴いながら彼は口を開けた(分裂質)そこには独りしか存ないのに(思考停止)灰色に反響する自分に他人を被せ追廻、悪戯を欲する終わりの迎え方を忘れた追いかけっこが螺旋階段を回りだすやがて頂上が見え定めを七割弱悟る足音閉ざされた無限の世界耳元黒い喉の中で古い扉が幾度も閉ざされるしかしそこにあった匣は独り入ればただ独り入ればもう二度と開かないもう二度と(閉ざされない)窓ガラスに打つかって屈折した光(彼女と目が合ったけれども、彼女は知らない振りをして過ぎ去った「待ってくれ!」光は音より速い)足音の反響閉ざされた無限の世界耳元で反響黒い喉の中で古い扉が幾度も閉ざされる匣の中から反響が笑うそして彼は見てしまうそして彼は九割弱悟るここは独りから発せられた足音を独りの耳で聞く閉ざされた無限の世界だと
キザすぎるデザインのジャガーをぶっ壊してしまうんじゃないかってスピードで某従者に運転させる女王様(自称)スピーカーから大音量で流れるグラムロックロックに毒されてラリリまくる基地外一同(女王様含め)車内をゆする度にカラコロカラコロいい声で鳴く大量の瓶ラムネ吐き気がするほど大量の薄荷煙草の脂向かう先はどこですか?行き着く先はどこですか?夜へ「どうか明けないで」ガキくさい願い答えにたどり着くまで期間限定のパラダイス
優しさが痛いさ 膝にもしみるんだアスファルトに 車輪転がして走る自転車は歩けないからゆっくりと 横顔を見ながらあなたの涙が 私に伝わったみたい優しさが痛い そう言った膝にもしみるんだとあなたの涙が 私 わかりました沢山の落ち葉が アスファルトにこびりついてそれが まるで 雨に濡れたみたいだったから
我欲するは風の中にありけり
連日残業、休日出勤の俺に世間はチキンを買えだのケーキを買えだの言ってくる食える物ならまだいいが女は女でリングが欲しいだのバッグが欲しいだの言ってくるもう面倒なので携帯の電源は切っといた「サンタはパパだと」子供が言う今時の子供は夢が無いなと思いつつ「今年のサンタは疲れてるから、お休みかもな?」と、子供に言ったら泣かれてしまったその場はアイスで誤魔化してなんとかなったが現実的な事ばかり考えてしまうのは忙しいせいにしておこうサンタに誰でもなれるのさ。とパンクな兄ちゃんが歌ってたサンタになるのは簡単でもサンタに遭遇する確率は、明日の天気が雪になる位の確率だこの予報は気象庁より当たってる今年は晴れのちサンタになる予定もない家に帰れば帰ったで、家は真っ暗。当然だ部屋に入れば入ったで去年の女が置いてった、卓上ツリーが不気味に光る「そんな物捨てちゃえよ」と家族は言う言われるままに捨てた後廊下の電気を着けたまま、部屋に入ったらあんたら無茶苦茶怒るだろ!!今年のクリスマスは平日扱いで神が生まれためでたい日に労働するのも有りだろ?働くサンタと働く俺、大して違いは無いだろう?今年はサンタに素通りされても、笑っていられる大人で有りたい来年? それは来年考えればいい事だ今年のメリークリスマスは不気味なツリーに捧げておこう
何故にあなたはそんなに厳しいことばかり言うのだろうか何も間違ってはいないのに何をそんなにあせっているのだろうか分かっているじゃないかコンポを押す指や 45度に傾いた首熱いシャワーや 梨の香り電気を消した時の静寂闇にぬるいお湯 綺麗に溶けてゆくとてもちゃんとしている 大丈夫なのにあなたと私の好きな色は同じ でも、興味はあまり、ないのでしょうかだから私はこれらは全て意志に反すると断言するしかないのだけどたばこの閃光 曇り行く 修理に出したい壊れてしまった
さびて あなの あいたてつの ばけつ みたすみずを よんだ くものうえの あおい そらのさらに うえの くろいくろい くろい そらをとんだ しろい とりがすきな きのみ おちたじめん はっぱ ひろげなにか まって いるとうえを みあげ もりのくうき すこし はいた
競べ馬 栗色の駒 苦しげに暮れ峠越え 黒き影ゆく眩みつつ、繰りかえす声 狂おしく暮れ早し日を 黒山わけて千切れ舞う 風の流れの 無常かな襟に沁み入る 寒さに震え