
おめでとうございます!
今回のチャンピオン作品は、八海宵一さん『はるか四万キロ』です!
| エントリ | 作品 | 作者 | 得票 |
| | 06 | はるか四万キロ | 八海宵一 | 4 |
| | 11 | ア チェインリアクション オブ グラフティー | 沖 ヒロシ | 3 |
| | 15 | 薄荷香追憶 | ヘビトンボ | 3 |
| | 01 | 初*夢占い、正夢になる | 松本 荵 | 1 |
| | 03 | きみと僕と雨 | コラキ | 1 |
| | 12 | つり橋上の恐怖 | 夢不忘 | 1 |
| | 13 | 兄 | 青 | 1 |
| | 21 | 誤差 | 沙風吟 | 1 |
| | 23 | さなぎ | 雪恋う | 1 |
| | 99 | なし | | 1 |
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感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」…… 掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。
■はるか四万キロ 八海宵一さん
| 感想: | 「そう言えばそうだわ」と納得。 ストーリーの運びが上手いし、実に爽やかだ。 読んでいてスッキリする、後味の良いこの作品に一票! 次点、エントリー11「ア チェインリアクション オブ グラフティー」。 内容に独創性があり、とても印象的だった。 しかし、前半の大袈裟な横文字の多さが気になった。
| | 票者: | 純粋読者
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| 感想: | 地球上で一番遠くが自分の後ろ、って言葉をはじめて聞いて、そうだなー、と納得しました。そして、それを上手く使っているこの作品の全体の雰囲気も、文章の書き方も好みで、凄いなーと関心してしまいました。
| | 票者: | このバトルへの参加作者
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| 感想: | 青臭いとも感じてしまう告白シーンにやられてしまいました。僕もこんな風に女の子から告白されてみたいものです。 とても入り込みやすく、たのしませてもらえましたよ。「はるか四万キロ」の意味が分かったときには、思わずうまいとうなってしまいました。 薄荷香追憶と迷ったのですが、この作品を選ばさせていただきます。
| | 票者: | このバトルへの参加作者
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| 感想: | さわやかに読める作品の空気が好きです。特にラストは良かった。 その前の、「4万キロの向こうなら、…」にちょっと違和感。現実認識としては届くに決まってると思います。彼女、確信犯ですよね? 彼女の「届かないなら」の不安はむしろ北京との距離に対する不安なんでしょうか。
あと、個人的に惹かれた作品をいくつかピックアップしました。
11 ア チェインリアクション オブ グラフティー 時代遅れの掲示板をモチーフにした作品。間接コミュニケーションって、イメージが膨らんで楽しいですよね。最後の落書きの人は「最初の落書きを主人公が訂正したこと」を、どうやって知ったのでしょうか。十中八九、駅員さんなんでしょうね。
17かごめ かごめ 童謡って、無邪気に歌われる中に恐ろしい伝承が隠されているんですよね。 「かごめ かごめ」の意味については、古くから貧しい村で口減らしのために身篭った嫁を突き飛ばして流産させる、という説話が有名なようです。作品のように突き落として殺すのと少し違いますが、いずれにしても恐ろしい話です。あと、ほかにもいろいろ説があるようです。 1000字強の字数で、濃密な作品になっていると思います。途中でなんとなくエンディングがわかってしまいましたが。
23さなぎ 羽虫、椅子、影。孤独な夜明けの部屋の風景に、いなくなった「あんた」と取り残された主人公が投影されています。この寒いのに羽虫?ということが引っかかりました。字数に余裕があるので、弱々しさをもっと描写しても良かったのでは、と思いました。 最後の一文。「それまで、私は蛹のままでいるだろう。」主人公はその後、羽ばたけるのでしょうか。では、椅子の影につかまる羽虫の影、というのは、主人公のことなのでしょうか。途中まで「あんた」を主人公が投影したものかと思って読んでいましたが。
| | 票者: | このバトルへの参加作者
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■ア チェインリアクション オブ グラフティー 沖 ヒロシさん
| 感想: | 個々では何の関わりもない人たちが、一つのことをする話は好きです。
| | 票者: | このバトルへの参加作者
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| 感想: | 私もこんな経験あります。心が温かくなるよね。
| | 票者: | その他の作者
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| 感想: | 読んでいて、心が和みました。
| | 票者: | このバトルへの参加作者
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■薄荷香追憶 ヘビトンボさん
| 感想: | ダイアローグのセンスがよかったです。 すごく魅力がありました。 構成もうまくて、すぐ引き込まれました。 これでカスミさんのキャラにはまれば、もっと楽しめたのにと悔しい思いです。カスミさんのセンスが分からなかった…。
あと、沙風吟さんの「誤差」もよかったです。 空気感は一番でした。アイディアも。 でも…。 世間とズレル感覚は、孤独感も生むでしょうが、正直うらやましかったりもするから?
| | 票者: | このバトルへの参加作者
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| 感想: | ストレートに恋を書くよりも、恋かどうかも解らないけれど恋のようなものを書く方が難しい分綺麗だと思っているのですが、私の勝手な解釈により、この作品が一番そういうものを上手く表現していらしたと感じたので。この作品が恋愛感情のようなものではなくただの敬愛や友情等を表現した作品でしたらすみません。(汗)
| | 票者: | その他のQBOOKS作者
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| 感想: | 泣く話の多さに驚きました。年末はセンチメンタルな気持ちになりやすいということなんでしょうか。 良かった/気になった作品を幾つか。 6「はるか四万キロ」 キザすぎて笑ってしまいました。 10「それは彼にとって恋だったのかもしれなかった」 面白いのですが、ラストで刑事の目に骨が活き活きとして見えた理由がわかりませんでした。 11「ア チェインリアクション オブ グラフティー」 爽やかな話だけれど言葉で語りすぎな印象。 12「つり橋上の恐怖」 素直に面白かったです。ただ、オチで転換する直前の「いざ!」は先走った印象。 13「兄」 サイコものとしては面白いけれど、血は時間が経てば固まるし、一週間も死んでいたら身体も腐るわけだから、そのあたりがどうなってるのかわからないのが気になりました。 19「ドアごし」 巧い絵のような印象。テンポ良く読めたのですが、どうなるのだろうと期待していたらオチがないまま終わってしまった印象でやや拍子抜けでした。 20「私の檻」 個人的に楽しみにしていた話ですが、特に前作の印象を覆すようなトリックやひねりがなかったのが残念。枠を二つ使って二倍以上の面白さがあるのならば良いですが、これだと結局一つの話になってしまうので物足りなく感じました。 22「気まずい2人」 アイデアやシチュエーションは面白いのだけれど構成が不器用。端役の名がAやBになっているのはデメリットだと思います。 今回は断然、15「薄荷香追憶」に投票します。導入から最後まで完璧。タイトルも素敵です。
| | 票者: | このバトルへの参加作者
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■初*夢占い、正夢になる 松本 荵さん
| 感想: | 二人の関係と、お正月の初詣の情景が、とてもキレイにマッチしてたと思います。一月にふさわしい小説ですね。
| | 票者: | このバトルへの参加作者
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■きみと僕と雨 コラキさん
| 感想: | 私は、現実的な人間の喜怒哀楽を描きたいと思い小説を最近書き始めました。つまり、個人の抱く幻想を描くのではなく、より普遍的でシビアな現実を、個人の持ってる世界観の中で小説のなかに描けるのが、私の目標とする作品です。その意味で大いに参考になることが「きみと僕と雨」の中にあったような気がしました。 少年が実は養子だったことと、それをどう受け止めたらいいのか分からない少年の姿は実に現実的に思え、秘密基地や雨の中にたたずむ少年には、個人的な世界観が良くあわられ、その両方がうまく融合しているように思えました。上記の点で非常に気に入ったので、この作品に投票します。 初心者の為、文学的、文章的な観点からの評価は全く出来ない上に、私の個人的な評価しか出来ないことをお詫び申し上げ感想文とさせていただきます。連
| | 票者: | このバトルへの参加作者
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■つり橋上の恐怖 夢不忘さん
| 感想: | バンジーかよ!(笑)背後の足音とか、意味深な語り口に騙されて最初はてっきりありがちな自殺話かと思いました。やられた。爽やかな雰囲気でいいと思います。時勢に則ってはるし。なんとなく石田衣良の「14」が頭よぎりました。
| | 票者: | このバトルへの参加作者
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■兄 青さん
| 感想: | ぴかぷー。 10 それは彼にとって恋だったのかもしれなかった millet 作品を通しての流れは掴めている。しかし平凡。 11 ア チェインリアクション オブ グラフティー 沖 ヒロシ ちょっといい話。だが、そのちょっといい話を見せようというあざとさが浮き彫りでつまらない。 13 兄 青 この壊れぶりは、なかなか。苦心の後が窺える。 15 薄荷香追憶 ヘビトンボ 小品として読ませる。しかし、あまりにも断片でしかない。
時間のないところでやっつけ仕事的に書いたか、もしくは勢いで書いて推敲もせんで送りつけたような雑な作品が目立った。そうさなぁ、小説ってんだから作り話が読みたいのよなぁ。 今回、作り話をしようという気持ちが読めたのは「兄」だけでありまして、そこに一票を投じたいと思います。低調につき次点はありません。
| | 票者: | その他のQBOOKS作者
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■誤差 沙風吟さん
| 感想: | 沙風吟さんの作品はいつも高いレベルでまとまっている。 その世界は遠くなく、でも現実くさくもなく、空気感は温かく静かで心に残る。 1000字、というワクを自分のものにして、スタイルを確立しているように思う。 いつ読んでも外れはないけど、中でも今回の作品は自分は好きです。
| | 票者: | その他の作者
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■さなぎ 雪恋うさん
| 感想: | とってもおもしろかったです。人間の話なのにほんとにさなぎみたいな変な錯覚感があって、その感覚がとても好きです。主人公が朝になって脱皮して同じように1日を過ごすという切なさまで予想できて、こんなに短い文章ですごく伝わるものが多かったように思います。
| | 票者: | その他のQBOOKS作者
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■なし
| 感想: | 申し訳ありません。今回の推薦作品はありませんでした。無投票とさせて頂きます。ただ、以下の作品は少しだけ気になった作品です。少し辛口設定になっておりますので、気を悪くされた方は申し訳ありません。
贖罪の冬(とむOK)……文章が非常にいいです。比喩表現も素晴らしいと思います。が、何を強調したいのかいまいち掴めない作品でした。もっと論点を絞って、それにあった比喩表現を使えば、文章がもっとよくなると思います。
かごめ かごめ(椿)……かごめ歌の解釈が気になった作品です。かごめ歌に関しては色々な解釈があるらしく、これも一つの解釈らしいですね。……すみません。ただそれだけがいいたかっただけです。
誤差(沙風吟)……沙風吟さんらしい作品ですね。ハートフルで優しい作品。日常とは少しずれたキャラは、独創性にあふれてました。今回もそれがよく表現されていました。ただ、いつも読んでいて思うのですが、パンチがない。最後に読者が「あっ」と口を開けた後、「クスッ」と微笑むような作品。たぶん、沙風吟さんなら書いてくれそうな気がします。そんな作品を期待します。
以上が気になった作品です。 沙風吟さんにところで書いた「パンチがない」というのは、今回の作品全体にもいえることです。文章がうまい人は多いのですが、内容にハッとさせられた作品はありませんでした。また、とむOKさんのところで書きましたが、論点がしぼられていない作品が多かった。一体、読者に何を伝えたいのかはっきりさせてほしい。余計なものを書けるほど、千文字は決して長くはないはずです。
色々生意気なことを言ってすみません。お気を悪くされた方に、重ねてお詫び申し上げます。
| | 票者: | このバトルへの参加作者
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