第34回体感バトル1000字小説部門結果

残念!

多くの投票をいただきましたが、今回のバトルは一位の方の人数が
その得票数以上となりましたので、規定によりチャンピオンはありません。
次回にご期待ください。

エントリ作品作者得票
09オレンジの時沙汰3
13その妹、危険につき3
16女の事情しゅんすけ3
10パインキャンデーソクラテツオ2
24挑戦者の顛末遠野浩行2
26恋と猥談に関する事由沙風吟2
03アメイジング シーズニング イン チューブ  センス03沖 ヒロシ1
04表と裏椿1
06武士空歌1
12畜生!!陽菜1
15たしかなもの青木優1
19エロ本ランナ―むた1
20千の牢獄と、愚かなる囚人と、赤き終焉ケシゴム1
21間違い探しヘビトンボ1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



推薦作品と感想

■オレンジの時  沙汰さん
 
感想:『その妹、危険につき』と悩みました。
けど夏だし、さわやかなものがなんとなく恋しい時期ですから。
票者:このバトルへの参加作者


感想:階段をあがるシーンと、オレンジの絵がなんとなく頭に浮かびしました。好きな作品はだいたい映像が頭に浮かびます。
絵を持ってきたという「彼女」がモデルなんでしょうか。それとも彼女がモデルだけど「作者」のことを想像して描いたんでしょうか。それともどっちもかな。
絵にはいろんな想いをこめて描きますもんね。
彼には彼の、作者には作者の、オレンジの時の感じ方があって、もしかしたら、作者が想うようには、彼は想っていないかもしれない、でも想っていてほしいな・・・ちょっと切なくなりました。
票者:このバトルへの参加作者


感想:文章と世界観がとても綺麗で、読んでいて心にすっと入ってくる感じがしました。
「恋」というテーマを前面に押し出さず、少し引いたような形で書かれていたのが、また良かったとも思います。

票者:このバトルへの参加作者

■その妹、危険につき  怜さん
 
感想: ギャグとして、とても楽しく読ませて頂きました。エントリ19 『エロ本ランナ―』と迷いましたが、こちらの方が笑えました。
票者:このバトルへの参加作者

感想:哀愁のあるような、微笑ましいような…。この現実感のある風刺の効いたお話なかだからこそ、微かな人のやさしさがとても温かく感じるようでグッときました。のでこの作品1票。
「エロ本ランナー」も楽しかったです。個人的ツボではあったんですが…。「パキラの血まみれ」も惹かれるものがあったんですが、少し難解でした。パキラが観葉植物だと知ってる故に余計にややこしく…。
票者:このバトルへの参加作者


感想: 今回、投票するに当たって候補に上がったのは[9][13][21]の三点。
先ず、夫々の感想から述べて行きたいと思います。

[9]オレンジの時  沙汰さん
 物語の背景、情景の描写、人物の心理は的確に表現しており、此の点に於いては三点の中でトップ。きれいに描けています。
 しかし、漢字の使用についてやや引っ掛りがある感が。漢字の部分を敢えて平仮名にしたり、多少難字でも漢字にした方が良いものが幾つか。

[13]その妹、危険につき  怜さん
 何にもまして物語の素材は何でもないものの核である妹の言動がインパクトに残る文体が良かった。勿論、妹以外の父、壮介の存在もしっかりと出ており、上手く纏まっていた。文法自体にも引っ掛りは無く、すっきり読めました。
 バランスも良いので、この作品に一票を投じました。

[21]間違い探し  ヘビトンボさん
 作家として重要不可欠な表現方法をモチーフにした作品。
 少し違うテーマに目をつけたのが先ず読み手の目を惹きました。
 書き出しの背景描写、登場人物のキャラクターがなかなか面白く、楽に読めました。
 ただ、最後の締めが少々物足りないか、後味が残ってしまいます。折角白で書き出したのですから、最後も一色白の表現で修めた他方が良いかと。

 また、良い作品を作ってください。
票者:このバトルへの参加作者

■女の事情  しゅんすけさん
 
感想:とってもおもしろかったです。(^▽^*)
一番印象に残ったのは、主人公が女の人を想像の中で犯人に仕立て上げていく様子ですね。すごくリアルで、「あたしにもこういう事あるなー」なんて思いながら読ませていただきました。
票者:その他のQBOOKS参加作者


感想:中途半端な作品。あらすじみたいな作品。何かと主人公に理由付けをしようとして、それだけで終わっている作品。……うーん、小説が読みたいです。切実に。
以下の作品は今回良かった作品です。

アメイジング シーズニング イン チューブ  センス03(沖 ヒロシ)……こういう人いますよね。マヨネーズがあれば……なんていう人。ただ作品の評価をすると、コンデンスミルクだけあればという主人公を描いただけ、という印象を受けました。おちも予想通りで、もう少し推敲するべきだったと思います。

パキラの血まみれ(松本荵)……主人公が血まみれに血を捧げるというまでは良かった。しかし、その関係性が非常に薄っぺらく感じる。折角、主人公が自分の血をあげているのに、その理由に対して説明が少なく、感情移入が出来なかった。おちも作者にとってはなんらかの意図があってのことだろうが、私には意味不明だった。

間違い探し(ヘビトンボ)……間違い探しというと、パッと思い当たるのは「二枚の絵を見比べて間違いを探してください」という雑誌の端にあるような絵の間違い探し。けれど、それを小説でやってしまったというあたりが凄い。独創点なら、今回最高得点作品。ただ、それだけ……という感じがあって、次点に。

さて以上の作品を抑えて、今回一票を投じるのは しゅんすけさんの「彼女の事情」。
彼女の事情の事情に拍手。わかってしまえば、小説としてありがちだが、犯人の側にいる一般人の視点から描かれているのは、なかなか新鮮だった。考えることも、本当に所帯じみていていい。何より旨いなと思ったのが、犯人の容姿を描いたこと。どこにでもいる女性の姿が脅迫犯のギャップを大きくし、さらに読者が「事情」を推測する上で、一瞬の躊躇いを持たせる。全体的にありがちな物語だが、実に読ませる話だった。
票者:このバトルへの参加作者


感想:千字という短い中で「えっ!!」と思うオチをつけ、最後の最後まで楽しめたのでとてもよかったと思います。
票者:このバトルへの参加作者

■パインキャンデー  ソクラテツオさん
 
感想:楽しく読ませてもらいました。
票者:このバトルへの参加作者


感想: 僕は、のぼりんさんに一派通じるような、こおゆうのは好きなんです。
 
 1000文字でこんなに楽しい気分にしてくれるなんて……、一票です。
票者:その他の作者


■挑戦者の顛末  遠野浩行さん
 
感想:発想の転換ですよね。おもしろかったです。
こういうのは、早い者勝ちだよなぁなんて思うほどに。
票者:このバトルへの参加作者


感想:面白いお話でした。
最後の黒尽くめの登場と結局電池切れというところが好きです
票者:このバトルへの参加作者

■恋と猥談に関する事由  沙風吟さん
 
感想:繊細で綺麗な言葉で、エッチな出来事を綴られると、尚更エロく感じるのはどうしてでしょう。
楽しい取り合わせだと思います。もぞもぞとくる雰囲気を堪能しました。

似たようなテーマでも考え方の違いとかがあったりして、楽しかったです。
一言の感想になってしまいましたが、他にも幾つか。
03  アメイジング シーズニング イン チューブ  センス03
すらすらと進む文体が何処か楽しく、その行間に怖さが匂って、味があるなぁと。
ラーメンにミルク。白濁。なんだか凄い。
08  パキラの血まみれ
不思議な風景が、活き活きと飛び込んできました。
もっと広げても面白そうですが、千文字で纏めているのが素敵です。リッチな気分。
09  オレンジの時
淡々とした中に、切れ味を感じました。さらっと乾いた回想が重く、暖かく響きました。
千文字の短さに、とても丁寧に時を重ねられたようで。行間の使い方とか、上手いなぁと。
24  挑戦者の顛末
現実感覚たっぷりの描写から、ぐわっと騙されてしまいました。平伏です。
票者:このバトルへの参加作者

感想:面白かったです。いつも他の人に投票しようと思うのですが、できませんでした。
オチもなんと言っていいのかわからない感じが出てて、今までのとは一線を画しているように思いました。
唯一、「部長」や「セクハラ」などといったラストの言葉の連なりが、作品の雰囲気を壊している気がしましたが、
大胆な時勢の飛躍によるインパクトを考えると、微妙なことかもしれないなあ…などと勘ぐってしまいました。
票者:このバトルへの参加作者


■アメイジング シーズニング イン チューブ  センス03  沖 ヒロシさん
 
感想: ふ〜む、最近マヨネ―ズかけたり、七味をアイスにかけたりする人が
ニュ―スの特集、でやってたけど、コンデンスミルクを掛ける人も
いるのかなと、お話に関係なく妙に納得してしまったが、(大学生と言う設定もあっている気がする。)でも、最後のオチは、サッパリとまとまっていて(なんか俺
エラそうだな。)後味さっぱりなコンデンスミルクでした。
票者:- - 選んでください - -

■表と裏  椿
 
感想: このての話はよく創作されていますが、現実とあの世のをこれだけ接近して
表現されているのはなかったと思います。あの世での公務的なやりとりが現状と類似し安堵感などを生みだしますが、反面現世に厭世観などを持つ者のために生きるありがたみ伝える話も書いていただきたく思います。
















票者:このバトルへの参加作者

■武士  空歌
 
感想:ぴかぷー。
06  武士    空歌
 どんなオチが来るのかと思ってワクワクしながら読んでしまった。なぁんだ、というオチではあったが、1000字という中においてはほのぼのしていてよかったんではないだろうか。

09  オレンジの時    沙汰
 おお、フォークの世界だ。なかなか。
 これも1000字という容量をうまく使えている。

14  出会い    マリオ
 人気が出るほどに、作者自身がこの作品の魅力を自覚しているだろうか。

24  挑戦者の顛末    遠野浩行
 いいよねえ、QBOOKSを精一杯楽しんでるよねえ。
 Qさん、見てるゥ?

26  恋と猥談に関する事由    沙風吟
 最後の4行、いるまい。

 空歌さんか、沙汰さんか、だな。で、3000字で書けばもっと面白くなるのは沙汰さん。空歌さんのは1000字だからいいんだとおもう。これにしよう。(M)

票者:その他のQBOOKS参加作者


■畜生!!  陽菜さん
 
感想:最初からストーリーに引き込まれる何かがあって、最後まで読みました。
夢を見つけることが夢・・・、素敵だなぁ、と思いました。
票者:このバトルへの参加作者

■たしかなもの  青木優さん
 
感想:う〜ん、なんとなくよかったです。
票者:このバトルへの参加作者


■エロ本ランナ―  むたさん
 
感想:[17]の『残像』 と迷いました。この作品の「放課後のざわつきが遠くに聞こえ蝉の唸りだけが鼓膜をかすめる」という一文に心がぐっとなりました。
[19]の『エロ本ランナ― 』が決め手となったのは、女の私には描けない、男性の思春期のリアルさが伝わってきたところです。

他に気になった作品
[22] 器の星霜  李虎ゴールド 
[24] 挑戦者の顛末  遠野浩行
[26] 恋と猥談に関する事由  沙風吟

票者:このバトルへの参加作者


■千の牢獄と、愚かなる囚人と、赤き終焉  ケシゴムさん
 
感想:呵々大笑。1000字小説のシステムを逆手にとった二度は出来ない反則的な荒技ですが、喝采したいです。
1000字縛りの中での圧迫感とそこからはみ出た文章の開放感も見事でした。いいものを読ませてもらいました。

他に気になった作品は以下。
08「パキラの血まみれ」→わからないようでそうでもないようで、魅力は感じました。
13「その妹、危険につき」→圧倒的にわかりやすいところが好きでした。
16「女の事情」→面白かったです。読ませる力があるなと思いました。
19「エロ本ランナ―」→さわやか。変に屈折していないところもステキです。
21「間違い探し」→こういう言い方ではほめていないのかもしれないけれど、普通に面白かったです。
23「コンビニ」→「彼」に関しては全く釈然としないものの、文章には魅力を感じました。
24「挑戦者の顛末」→毎回意欲的な挑戦を楽しみにしています。今回はアイデアは良かったけれど、同じ1000字ネタの20が良すぎた感。
票者:このバトルへの参加作者

■間違い探し  ヘビトンボさん
 
感想:大きな世界を上手く切り取るか、一つのアイディアで世界を作り上げるか、1000字にはどちらの方法もあるんですね。
今回は世界を切り取った作品より、そこで完結する「1000字」にウエイトがかかった作品が目立った気がします。全体的に文章の完成度が足りないものが多かったとも思いました。
中でこの作品はアイディアの面白さと、文章の読みやすさ・まとまりが両立している感じを受けました。

次点で[8]の「パキラの血まみれ」を、映像にして見たい作品だと思いました。
票者:その他のQBOOKS参加作者