時々心を切り離したくなる時がある心がなくなれば 苦しむこともない心がなくなれば 泣きたくなることもないけれど 心がなくなれば嬉しく思うことも 笑うこともなくなるそれは最も哀しいことだから 苦しみや悲しみを伴っても心を抱き締めていようと思う
この腕から零れ落ちる丸い鈍色の世界に反転した僕の顔映りそして、消えた。
彼の歩いた跡には何も残らなかった。彼の足跡さえも残らなかった。雨が降れば黙って打たれ、風が吹けば吹かれるままに。嵐が来ても、雷鳴が轟いても動じることなく。何も考えず、何も喋らず。ただ生まれ、死ぬまで歩く。それだけだった。
新しい季節に出会う新しい命をあなたはどんな思いでだきしめるでしょうか金色の木々せいでいつもより輝く朝おどろいたとききっとあなたは私よりもこの景色を目に焼きつけていたしあわせとは富でも名誉でもなくただ温かな日常を繋ぎあわせたものだ、と語るこの世界で一番幸せそうなあなたの後ろ姿
いつも良くやってくれて ありがとうなんていってる課長さんなにをおっしゃる課長さん部長室では苦痛な顔で「部下が仕事が出来なくて、私が一からやりました」チョット待った、なんだって耳を疑うその御言葉気楽な稼業が招いたバブルあんたも責任あるでしょが部下に残業押し付けて赤線地帯で泡遊びこれもバブルの後遺症?何時もお昼は割り勘で自慢話にお説教その上、セクハラありですかだったらOL辞めちゃってクラブ勤めを致しますあんたの給料じゃ通えまい日本列島大停滞金融システム大混乱親の面子で入ったけれど婿になるよな頼れる男そんなの今時いるわけないそういうことでお後はよろしく残業なんて言わないで鬱憤晴らしに繰出して今夜はクラブではじけますこれもバブルの後遺症?ディスコじゃないよクラブだよ!花のOL、三十路です
※作者付記: 都都逸も詩のうち。年末を笑い飛ばしましょう。
ガラスの靴のシンデレラシンデレラはガラスの靴で舞踏会に行ったそしてシンデレラは素敵な王子様と出会ったボロ靴の私泥で汚れてしまった私の靴だけど私のボロ靴は私をいろんな場所へ連れていってくれた私を素敵な場所へ連れていってくれた私のボロ靴他の人から見たらただのボロ靴だけど私から見たらガラスの靴ボロ靴よ今日も私をシンデレラにしておくれ
※作者付記: よくわからない詩になってしまってすいません・・・
どうかいまはゆるしてとのめないさけをのみながらどうかいまはゆるしてとあなたと違う誰かを想う
けちんぼなにもこんなタイミングで自分に入りきらないくらいの大きくて澄んでてきれいな気持ちなんかくれるんじゃねぇよたまに目が合っちゃったりほんの拍子に手とか触っちゃったり寒いギャグに笑ってくれちゃったりすると気持ち悪いくらい甘ったるいじゃねぇかどうせ届くはずもないんだからそっとしといてくれりゃいいものを抱えられないくらい大きくするんだもんなぁけちんぼあーあせめて夢だけでいいから手をつないで歩いたりとか……無理無理
いつも 私 は人に 褒められる所かぐちゃぐちゃ に 汚れたココロ で傷つけられる何処かに 在るというココロ の クリーニング屋さん私 の 汚れは取れますか?ダメなら 捨てますたしかに 美しい絹だった はず他人 も 同様にいつの 頃だったか絹 は 襤褸 に 変わった繕う事 は 出来ますか?やはり 自分 でやらねば なりませんか?なら コレ 捨てます長い間握り締めていた 布 はいとも カンタン にゴミ箱へGO!全て を 否定しながら
群青色の空 見上げた吐く息は 白く小さな星は ひとつだけ薄い月 寄り添った走る車 窓の外いくつもの光 通り過ぎる目の前に見た 赤い光あわてて 踏み込んだ高鳴る鼓動 今この瞬間あたし 宙に舞う気持ちだけ 飛んでいく黒い空 いつのまに何も 見えなくなっていた遠く 目を凝らすそれでも あなたは見えない自分の心 解き放った吐く息は 白く小さな星は ひとつだけ薄い月 寄り添った見えなくなっていたそれは近くに ありすぎたそっと 手のばす届きそうで 届かないもどかしい この気持ちただ一人 叫んでいた高鳴る鼓動 今この瞬間あたし 宙に舞う気持ちだけ 飛んでいく 飛んでいく
勝っていく。楽しんでいく。戦っていく。戦いに勝つ。戦いを楽しむ。勝っていく。勝つ。息をする。歩く。息をする。勝ち続ける。楽しみ続ける。寝続ける。楽しみ続ける。時計を見続ける。テレビを見続ける。話し続ける。勝ち続ける。歩き続ける。そして書き続ける。そして楽しみ続ける。そして寝続ける。私の勝ちだ。ほら、きれいだろ。戦い続ける。体が休まるまで。体を休めていよう。疲れがとれた。もう少し近寄ってみよう。もう少し静かに戦っていよう。戦うのを休む。息をする。深呼吸をする。息をする。戦い続ける。勝てると思う。戦いに勝つ。勝ち続ける。勝つ。
※作者付記: 前回と少し違った形で書きました。勝っていきたいです。勝っていきたいと思います。
夢の中でくちづけかわすあまりのリアルさに胸痛む口をつくのはあいつの名ではなく親愛なるあの人 遠いところにいるあの人抱きすくめられるのはうそあまりの事実に胸痛む口をつくのはいつも決まっている親愛なるあの人 近くにはいないあの人名前を呼んでほしい愛しい声をあげてあの人の名を呼ぶつかめない雲 すくえない水いつわりでもいい 声を聞かせて泣いてしまいたい 全身で強固なキーを閉められるように
誕生日おめでとうそういって渡された四つ葉のクローバーのペンダントとても可愛くてかわいくて私の宝物になったペンダント私が生まれたことを喜んでくれる人がいる証私の胸元でこのペンダントが輝いているうちは私はここにいられるの今日遊ぼうそういって誘われた何気ない特別でもない一日とても嬉しくてうれしくて私の大切な日になった一日私といることを望んでくれる人がいる証私の手元でこの手帳がピンクの字でうまっているうちはわたしは笑っていられるの―…たとえ誰かに忘れられても一人でも私を覚えていてくれるなら…―私の足元で綺麗に咲いている花を私は覚えておこう私が覚えているうちはいつまでも綺麗なままで
フワンとホゼの影に怯え怯えて闇雲に放った弾丸蒼褪めた軌道描いて朝方の空を噛んだ見上げた大空ぎゅう、と啼いてフワンとホゼと僕ニタニタしてた
アイス棒はアイスを支えたくて支えているんじゃ無いただそこにいるからアイスを支えていることになっているんだアイスはアイス棒に支えられたくて支えられているんじゃ無いただアイス棒が支えてくれているから支えられているだけだ
最初は完璧だと思っていたの夢にまで見たことだったしこんな簡単なことを誰が間違えるの、ってそうやって思っていたいったいどこで間違えたのかしら夢中で進めてきたこの手を止めるまで自分が間違ったことなんて全く気づかなかったあなたは気づいてた?気づいてる?すべてはゆるゆると絡み合ってもうほどけないところまで来ているのこの糸はあなたが?あの糸はわたしが?わかるわけもないのよふたりの意図なんかとうの昔に超えてしまっているのにすべてはゆるゆると絡み合ってもう戻せないところまで来ているのあえて解いてみようか?後の処理は誰が?はじめの意図なんかもうどっちも覚えてなんかいないのにもつれてもよれてもひきつってもお構いなしに進んでくわたしとあなたの織り成すパターン糸を引く勇気をどっちも持てないまま時間は勝手にとんでもない模様を編みあげている
不安定なこの場所に真実なんてどこにもないとめどなく生まれ出でる者達よこの手につかめるものに価値などない死に際横目で見るがいいお前の右手にあるものが灰へと変わり消えるだろう滑ってくだけのこの生になぁお前生きることなどできやしないさ。
身体の根源その深き場所から解き放つのだ悲しみを悔しさを渦巻く感情は君を静かに取り込むのだろう身を任せ身体が心が思うまま叫び涙を流せばいいすべてが無に帰ったとき私は君のそばにいよう